1. ベビーベッドはなぜ必要?

ベビーベッドは部屋の大きさや間取りによっては、置くとかなりの存在感がある。また、口コミなどで「あまりベビーベッドを使用しなかった」という情報も目にしたことがある方もいるだろう。そのため「本当にベビーベッドは必要?」と、準備することに躊躇してしまう場合もあるはずだ。そこでこちらでは、まずベビーベッドの必要性について解説しよう。
必要な理由1:汚れから赤ちゃんを守ることができる
フローリングの場合では、床にそのまま赤ちゃんを寝かせるにはチリやほこりが気になる。実際に、目に見えないほこりなどが床から30cmほどの高さでまでは常に舞っているといわれている。そのため、赤ちゃんを床に寝かせる場合は目に見えない汚れにさらしてしまっているのだ。一方、ベビーベッドには40cmから70cmほどの高さがあるため、比較的ほこりなどの汚れから赤ちゃんを守ることができるのである。
必要な理由2:兄姉やペットから赤ちゃんを守ることができる
赤ちゃんに低年齢の兄姉がいる場合には、いたずらや事故から赤ちゃんを守るためにも、ベビーベッドは必要なアイテムになる。ベビーベッドは高さもあり、柵も備え付けられているため、赤ちゃんの兄姉が赤ちゃんの上に倒れたり、踏んでしまったり、おもちゃを当ててしまうなどの危険から赤ちゃんを守ることができるのだ。また、ペットからも同様に赤ちゃんを守ることができる。
必要な理由3:就寝中の事故を防止できる
夫婦でベッドを使用している場合には、夫婦のベッドの横にベビーベッドをくっつけて使用することで、赤ちゃんの就寝場所を十分に確保することができる。これにより、大人が就寝中に赤ちゃんをつぶしてしまったり、柔らかいマットレスで窒息してしまうという危険性もなくなる。また、ベビーベッドを夫婦のベッドの横に備え付けることで夜間の授乳やオムツ交換などのお世話も手軽にできるようになる。
必要な理由4:腰痛を防止できる
妊娠中や出産時に腰を痛めてしまう方や腰痛になりやすいお母さんもいる。そのような場合には、赤ちゃんのお世話を高さのあるベビーベッドの上で済ませることができるため、腰痛を防止したり軽減したりすることができる。家族の体調に応じて、ベビーベッドを使用することも頭に入れておくといいだろう。
2. ベビーベッドはいつまで必要?その目安は?

ベビーベッドを準備するに当たり「いつまでベビーベッドを使用するべきか」を確認しておきたいという方もいるだろう。そこで、こちらではいつまでベビーベッドを使用できるのか使用期間の目安を紹介しよう。
いつまでベビーベッドが必要?
ベビーベッドの使用が必要な期間はとくに決まっていないが、乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)の予防の観点から、消費者庁は赤ちゃんの発達状態に応じた特徴ごとに配慮して寝具を選んだり、就寝の仕方に工夫することを推奨している。また、消費者庁は転落や窒息などの防止のために「2歳未満の子供を大人用ベッドに1人にしない」ことを注意喚起している。夫婦でベッドを使用している場合は、安全な就寝場所を確保するために2歳頃まではベビーベッドを使用を考えておくとよいだろう。
赤ちゃんの成長発達に応じて判断する
赤ちゃんは成長発達によって、身体の大きさも活動範囲も当然変わってくる。そのため、赤ちゃんの月齢や年齢でベビーベッドの使用期間を判断することができる。転落事故の防止のためにも、寝返りやつかまり立ちができるようになったら、注意して使用の判断をしてほしい。少しでも転落の危険性が見られる場合には、ベビーベッドを使用せずに、すぐに使用中止するべきである。
3. ベビーベッド卒業の時期

こちらでは、ベビーベッド卒業の時期の目安を解説しよう。
頻回にベッド柵に身体をぶつけるようになる時期
赤ちゃんごとの個性にもよるが、赤ちゃんが寝返りできるようになると自分で動きたがったり、親に近づくために柵に向かって寝返りを打つことで頭や手足をぶつけてしまうことがある。夜間も寝返りで頻回に体をぶつけることで起きてしまう場合には、ベビーベッドの卒業を考慮してもよいだろう。
つかまり立ちをするようになる時期
赤ちゃんは一度つかまり立ちを覚えると、何度も試みたり、ベッド柵をよじ登ろうとするようになる。このような状況になると足元にある何かを踏み台にして柵を越えてベッドの外に落ちてしまう危険性がある。そのため、転落事故を防ぐためにもベビーベッドの卒業を考える必要がある。
結論
今回はいつまでベビーベッドを使用するべきか、使用期間や卒業の目安について解説したがいかがだっただろうか。ベビーベッドの使用の有無や場所、いつまで使用するかなどについては、赤ちゃんが一緒に過ごす家族や居住環境によって状況が異なるため、それぞれの家庭でよく話し合って決めておきたい。赤ちゃんのお世話のしやすさも育児の中では重要になるが、まずは赤ちゃんの安全を第一に考えて判断しよう。