1. 哺乳瓶の煮沸消毒は毎回やらなきゃいけない?

哺乳瓶の煮沸消毒が必要な理由
赤ちゃんがミルクや保存しておいた母乳を飲む際、飲みきれずに哺乳瓶に残ってしまうことがある。ミルクや母乳は、栄養が多く含まれるため、哺乳瓶に残ったわずかな量にも雑菌がわいてしまう。そして、この雑菌は手洗いで簡単に除去できるものではないので、哺乳瓶の煮沸消毒が必要なのである。
哺乳瓶の煮沸消毒は毎回やるべきか
赤ちゃんには、雑菌から身体を守るための免疫機能が充分に備わっていない。そのため、哺乳瓶に付いた雑菌で体調を崩してしまうこともある。赤ちゃんが安心して哺乳瓶を使うためには、毎回、哺乳瓶を使った後に洗浄し、煮沸消毒をしてほしい。哺乳瓶の煮沸消毒後は清潔な場所に保存しておくことも大切だ。
2. 哺乳瓶の煮沸、正しい手順や時間は?

哺乳瓶の煮沸消毒の手順
1.使い終わった哺乳瓶を手洗いする。
2.大きめの鍋にたっぷりの水を入れる。
3.哺乳瓶、乳首、キャップを2に入れる。
4.3を火にかけて、沸騰したらそのまま煮沸をする。煮沸消毒の目安時間は3~5分。
5.煮沸消毒が終わったら、やけどをしないようにトングなどで哺乳瓶を取り出し、水切りかごや哺乳瓶スタンドに置く。
2.大きめの鍋にたっぷりの水を入れる。
3.哺乳瓶、乳首、キャップを2に入れる。
4.3を火にかけて、沸騰したらそのまま煮沸をする。煮沸消毒の目安時間は3~5分。
5.煮沸消毒が終わったら、やけどをしないようにトングなどで哺乳瓶を取り出し、水切りかごや哺乳瓶スタンドに置く。
哺乳瓶を煮沸消毒するときの注意点
哺乳瓶の素材や仕様をチェック
哺乳瓶の素材や仕様によって煮沸消毒ができないものや、煮沸時間に制限がある場合がある。煮沸消毒をする前に素材の耐熱温度など確認しておこう。プラスチック製の哺乳瓶は煮沸消毒に対応しているので安心だ。
哺乳瓶をいきなりお湯に入れない
沸騰している状態のお鍋にいきなり哺乳瓶などを入れると、ひび割れてしまうことがある。必ず水の状態から哺乳瓶を入れておいて、だんだん温度を上げていくようにしよう。
煮沸消毒後の哺乳瓶を乾かすことも大切
せっかく煮沸消毒をしても、消毒後の哺乳瓶に水滴が残っていると、雑菌がわく原因になる。通気性のよい清潔な場所に置いた水切りかごや、哺乳瓶スタンドで自然乾燥させよう。哺乳瓶は少し斜めに傾け、乳首は先端を下に向けておくと乾きやすい。
3. 哺乳瓶の煮沸はいつまで?卒業の目安

哺乳瓶はいつまで使うか
月齢が上がって離乳食が始まっても、ミルクや母乳と併用することが多いので、哺乳瓶も使うことになる。しかし、日本小児歯科学会によると、哺乳瓶でミルクや母乳を飲みながら眠ってしまうと虫歯になるリスクが高くなってしまうため、生後10ヶ月頃にはコップで飲む練習を始めた方がいいという。さらに、1歳半までには卒乳をして哺乳瓶も卒業するのが理想といわれている。
哺乳瓶の煮沸消毒はいつまでするのか
赤ちゃんは生後3ヶ月頃からIgG(免疫グロブリン)という抗体を体内で作れるようになってくる。さらに、生後4~6ヶ月になると、うつ伏せになったり周りの物を触った手を舐めたりするので、雑菌が赤ちゃんの口に入ることも増える。そのため、哺乳瓶の煮沸消毒をやめてもいいと判断する親も多くなるのだ。
哺乳瓶の煮沸消毒の回数の減らし方
抗体を体内で作れるようになっても、赤ちゃんの免疫機能は大人に比べてまだまだ未熟だ。いきなり哺乳瓶の煮沸消毒をやめてしまうのではなく、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に回数を減らしていくのがいいだろう。
哺乳瓶の煮沸消毒をやめるときの注意点
哺乳瓶の煮沸消毒をやめたり回数を減らしたりするときは、赤ちゃんの体調がよいときにするといい。風邪をひいているときやお腹の調子が悪いときなどはきちんと消毒を行い、体調が回復し、様子を見てから煮沸消毒をやめるようにしよう。
結論
哺乳瓶の煮沸消毒について、その手順や時間、いつまで煮沸消毒をするのかについてまとめてみた。普段、消毒液などを利用している人でも、煮沸消毒は家にあるもので手軽にできるので、正しいやり方をマスターしておくと消毒液がなくなったときでも安心だ。この記事を参考にして、赤ちゃんの哺乳瓶を清潔に保ち、健やかに育てていってほしい。