1. 春遠足のお弁当

桜をはじめ、さまざまな花が咲き乱れ、緑も美しい春遠足のお弁当は、彩りよく仕上げるのがコツだ。たとえばかぼちゃ、じゃがいも、ブロッコリーなど、カラフルなゆで野菜を常備する、100円ショップのワックスペーパーを活用するといった方法を取り入れてみよう。
【主食に】春色の梅おにぎり
お米2合を研いだら、炊飯器の内釜へ入れ、酒・みりん・白だしをそれぞれ大さじ1加える。このうえに2合のメモリまで水を注ぎ、中央へ梅干しを2つ乗せて炊飯しよう。
炊飯が終わったら梅干しを1つ加え、混ぜ合わせる。ここで種を取り除いておくとよい。お好みで塩で味を整え、おにぎりにすれば完成だ。
炊飯が終わったら梅干しを1つ加え、混ぜ合わせる。ここで種を取り除いておくとよい。お好みで塩で味を整え、おにぎりにすれば完成だ。
【副菜に】ほうれん草ともやしのナムル
水で洗った豆もやしを耐熱容器に入れ、ふわっとラップをして、電子レンジの600Wで3分間加熱する。次に、根元を切り落とし、5cm程度の長さに切ったほうれん草を別の耐熱容器に入れ、ラップをしてレンジで1分50秒加熱する。
それぞれ冷めたら水気を絞ってボウルに移す。ここへ鶏がらスープの素・しょうゆ小さじ1、ごま油・小さじ2を加え、よく混ぜ合わせれば完成だ。
それぞれ冷めたら水気を絞ってボウルに移す。ここへ鶏がらスープの素・しょうゆ小さじ1、ごま油・小さじ2を加え、よく混ぜ合わせれば完成だ。
2. 夏遠足のお弁当

夏の遠足に持っていくお弁当作りでは、食中毒を心配するお父さん、お母さんが多いだろう。本来は夏に限らず通年気をつけたいことではあるが、あらためて食材にはしっかり火を通し、ラップなどをふんわりかぶせて冷ましてから、お弁当箱に詰めるように徹底しよう。保冷バッグや抗菌グッズなど、夏のお弁当グッズの活用もお忘れなく。
【メインに】生姜焼き
生姜焼きは、抗菌効果に期待できる生姜を使った人気のおかずだ。豚ロース200gに対し、おろし生姜 2かけ分、すりおろしたまねぎ25g程度、しょうゆ大さじ2、酒・みりん・砂糖それぞれ大さじ1を合わせておく。
豚ロースに小麦粉をまぶして油で焼く。合わせ調味料を入れ、煮からめたら完成だ。
豚ロースに小麦粉をまぶして油で焼く。合わせ調味料を入れ、煮からめたら完成だ。
【副菜に】野菜のマリネ
生野菜を入れにくい夏の弁当の副菜には、焼き野菜のマリネがおすすめだ。ズッキーニは輪切りに、ナスはとパプリカは5cmの拍子切りにする。フライパンにオリーブオイルを熱し、焼き目が付くまで野菜を焼いていく。ナスは色止めするために、皮目を下にして、じっくりと焼くのがコツだ。
オリーブオイル大さじ2、酢・はちみつそれぞれ小さじ1、塩・黒こしょう少々を混ぜ、味を整えたマリネ液に浸せば完成だ。
オリーブオイル大さじ2、酢・はちみつそれぞれ小さじ1、塩・黒こしょう少々を混ぜ、味を整えたマリネ液に浸せば完成だ。
3. 秋遠足のお弁当

「○○の秋」といえば「食欲」を連想する方も多いのではないだろうか。現代は秋に限らず1年中食材が出回るものの、輸送手段が今ほど発達していなかった昭和40年代ごろは「秋」がもっとも食材が集まる季節だったともいわれている。
イモ・クリ・カボチャやサンマ、梨、新米などさまざまな食材が旬を迎えるこの季節、遠足のお弁当でも「秋」を感じてもらいたい。
イモ・クリ・カボチャやサンマ、梨、新米などさまざまな食材が旬を迎えるこの季節、遠足のお弁当でも「秋」を感じてもらいたい。
【主食に】栗ご飯
分量はお米2合、もち米1合に対し、クリの量は12個程度が目安だ。生のクリを使う場合は、まずたっぷりのぬるま湯に15分程度浸け、外皮をやわらかくしよう。次に、栗の底を、包丁で【切り落とす直前】で切り目を入れる。底から先端に向かってはぐようにして外皮をむくとよい。
クリの準備ができたら、米ともち米を合わせて洗い、炊飯器の釜に入れ、3合の目盛りまで水を足して浸水させる。その後、クリと顆粒だし、酒・しょうゆ各大さじ1、塩小さじ3分の1を加えて炊飯すれば完成だ。
クリの準備ができたら、米ともち米を合わせて洗い、炊飯器の釜に入れ、3合の目盛りまで水を足して浸水させる。その後、クリと顆粒だし、酒・しょうゆ各大さじ1、塩小さじ3分の1を加えて炊飯すれば完成だ。
【メインに】手羽元と秋野菜の煮物
材料は、鶏手羽元8本に、レンコン2分の1節、ニンジン1本、シメジ2分の1パック程度の、4人分が作りやすい。
レンコンとニンジンはひと口大に切り、シメジは石づきを取って小房に分けておく。
鍋に油を熱し、手羽元をこんがりと焼く。ここへレンコンとニンジンを加えて炒め合わせる。全体に油が回ったらシメジと調味料(しょうゆ大さじ1と2分の1、みりん・酒・砂糖各大さじ1、顆粒だし小さじ2分の1)、水1カップを入れて、落としぶたをして煮込む。汁気がなくなるまで煮からめたら完成だ。
レンコンとニンジンはひと口大に切り、シメジは石づきを取って小房に分けておく。
鍋に油を熱し、手羽元をこんがりと焼く。ここへレンコンとニンジンを加えて炒め合わせる。全体に油が回ったらシメジと調味料(しょうゆ大さじ1と2分の1、みりん・酒・砂糖各大さじ1、顆粒だし小さじ2分の1)、水1カップを入れて、落としぶたをして煮込む。汁気がなくなるまで煮からめたら完成だ。
4. 冬遠足のお弁当

冬の遠足弁当に起こりがちな悩みといえば、ごはんやおかずが硬くなってしまうことだ。肉や魚を使ったメインおかずが硬くなってしまうのは、タンパク質が固まってしまうため。タンパク質の凝固を防ぐには、砂糖やハチミツ、味噌、塩麹などに漬けてから加熱調理するとよい。
【メインに】鶏肉の味噌漬け
鶏肉の味噌漬けは前日に仕込んでおこう。下処理では、鶏もも肉の脂や筋を取り除き、皮にフォークで穴を開けて、塩を振っておく。次に合わせみそを用意する。鶏もも肉1枚に対し、味噌50g、酒、10ml、みりん10mlを目安に混ぜ合わせておく。
用意ができたら、鶏もも肉を1枚ずつキッチンペーパーで包み、その周囲に合わせ味噌を塗る。ジッパー付きの保存袋やタッパーに入れて冷蔵庫で翌朝まで保存しよう。
調理時は焦げ付きに注意しつつフライパンやグリルで焼く、あるいはカットして唐揚げにするとよい。
用意ができたら、鶏もも肉を1枚ずつキッチンペーパーで包み、その周囲に合わせ味噌を塗る。ジッパー付きの保存袋やタッパーに入れて冷蔵庫で翌朝まで保存しよう。
調理時は焦げ付きに注意しつつフライパンやグリルで焼く、あるいはカットして唐揚げにするとよい。
【副菜に】きんぴら
きんぴらは冷めてもおいしいため、冬遠足の副菜にぴったりだ。しらたきと調味料があれば作れる手軽さもうれしい。
最初にしらたき200gを塩もみし、洗って水気を切ったら、食べやすい長さに切っておこう。次に、ごま油を熱したフライパンへしらたきを入れ、砂糖大さじ1を加えて炒める。砂糖や油が全体になじんだら、しょうゆ・みりん大さじ1ずつ、顆粒だし小さじ1を入れ、2~3分煮れば完成。お好みでゴマを振ってもよい。
最初にしらたき200gを塩もみし、洗って水気を切ったら、食べやすい長さに切っておこう。次に、ごま油を熱したフライパンへしらたきを入れ、砂糖大さじ1を加えて炒める。砂糖や油が全体になじんだら、しょうゆ・みりん大さじ1ずつ、顆粒だし小さじ1を入れ、2~3分煮れば完成。お好みでゴマを振ってもよい。
結論
夏場の遠足では特に気になりがちな食中毒だが、農林水産省の発表(※1)によると、実は、他の時季に比べて自然毒による食中毒が多いのは春と秋である。遠足のお弁当には、1年を通して食中毒に注意したい。そのうえで、こしらえた風情あふれるお弁当は、子どもの遠足をより華やかなものにしてくれるだろう。
※1 農林水産省 日本で食中毒にかかる人は年に何人?
※1 農林水産省 日本で食中毒にかかる人は年に何人?