目次
1. 作り方の前にコップ袋の仕様を決めよう!

コップ袋の作り方の前に仕様を決めるポイントは、2点。コップ袋に入れるアイテムの種類と、子どもの手の器用さを確認しよう。
というのも、コップ袋にはコップだけでなく、歯ブラシやふきんなどを入れる園もあるためだ。入れるものが多いほど、大きなコップ袋が必要だ。
また園生活では、子どもが自分で支度や片付けをする場面が出てくる。まだ手先が器用でない幼児の場合、手がすっぽり収まるサイズのコップ袋がおすすめだ。
というのも、コップ袋にはコップだけでなく、歯ブラシやふきんなどを入れる園もあるためだ。入れるものが多いほど、大きなコップ袋が必要だ。
また園生活では、子どもが自分で支度や片付けをする場面が出てくる。まだ手先が器用でない幼児の場合、手がすっぽり収まるサイズのコップ袋がおすすめだ。
おすすめの仕様
幼児用コップと幼児歯ブラシを入れるコップ袋(小)は、できあがりサイズが縦17cm、横・マチ8cmもあればよい。余裕がある方がよいなら、できあがりサイズが縦20cm、横16cm、マチ8cmほどのコップ袋(大)にしよう。
次項でご紹介しているのは、このコップ袋を布1枚で作る方法だ。この作り方の場合、必要な布の長さは、以下の計算式で算出できる。
(完成後の縦サイズ)×2+(完成後のマチのサイズ)+6=縦の布の長さ
(完成後の横サイズ)+2=横の布の長さ
前述のコップ袋(小)の場合は縦48cm×横10cmの布を、コップ袋(大)の場合は縦54×横18cmの布を用意すればよい。ただ、絵柄に上下のある布だと、絵がさかさまになってしまう。布1枚で作る場合は、絵柄に上下のない布地を選ぼう。
次項でご紹介しているのは、このコップ袋を布1枚で作る方法だ。この作り方の場合、必要な布の長さは、以下の計算式で算出できる。
(完成後の縦サイズ)×2+(完成後のマチのサイズ)+6=縦の布の長さ
(完成後の横サイズ)+2=横の布の長さ
前述のコップ袋(小)の場合は縦48cm×横10cmの布を、コップ袋(大)の場合は縦54×横18cmの布を用意すればよい。ただ、絵柄に上下のある布だと、絵がさかさまになってしまう。布1枚で作る場合は、絵柄に上下のない布地を選ぼう。
2. 基本のコップ袋の簡単な作り方を紹介!

それでは、1枚の布とミシンを使った基本のコップ袋の作り方をご紹介しよう。布と紐(40~60cm程度)を用意したら、布の縦2辺に、ロックミシンあるいはジグザグミシンをかける。
次に、布の表を内側にして半分に折ろう。布地が繋がっている辺を下辺とし、ここから「完成後のマチの半分の長さ」で折り上げ、アイロンをかける。
上辺の布地は、手前側1枚を1cm折り下げてアイロンをかけ、さらに2cm折り下げてアイロンをかける。もう1枚も同様にしてアイロンをかけておこう。
上辺の折り込みをいったん開いたら、片方のサイドを縫い代1cmの位置で縦に縫う。反対のサイドは上から8cmを残し、同様に縦に縫っていこう。残した8cmの部分は、縫い代を外側に開きアイロンをあてる。この縫い残し部分を囲むように、1枚の上辺からもう1枚の上辺へ「コの字」にミシンをかけていく。ここが紐通し口となる。
上辺を折り目に沿って再び折り、上から1.7cmほどの位置で一周縫い上げる。袋を裏返し、紐を通せば完成だ。
次に、布の表を内側にして半分に折ろう。布地が繋がっている辺を下辺とし、ここから「完成後のマチの半分の長さ」で折り上げ、アイロンをかける。
上辺の布地は、手前側1枚を1cm折り下げてアイロンをかけ、さらに2cm折り下げてアイロンをかける。もう1枚も同様にしてアイロンをかけておこう。
上辺の折り込みをいったん開いたら、片方のサイドを縫い代1cmの位置で縦に縫う。反対のサイドは上から8cmを残し、同様に縦に縫っていこう。残した8cmの部分は、縫い代を外側に開きアイロンをあてる。この縫い残し部分を囲むように、1枚の上辺からもう1枚の上辺へ「コの字」にミシンをかけていく。ここが紐通し口となる。
上辺を折り目に沿って再び折り、上から1.7cmほどの位置で一周縫い上げる。袋を裏返し、紐を通せば完成だ。
3. こだわり派に!裏地や切り替え付きのコップ袋の作り方は?

裏地付き、マチなしのコップ袋
裏地を付けたコップ袋を作るには、本体の布を2枚用意し、中表に合わせて上下を縫い合わせるところから始める。
縫い代をそれぞれ外側に開き、アイロンをかけたら、縫ったラインが中央できっちり重なるように広げよう。ここでは表地、裏地がそれぞれ左右に位置するようにする。上辺には紐通し口1ヶ所と返し口1ヶ所、下辺には紐通し口1ヶ所を残し、それぞれ縫い合わせていく。
縫った場所を折り返しアイロンをかけたら、返し口から布地を返して、返し口を閉じよう。裏地を中に入れたら、表地を2mmほど内側に入れてアイロンをかける。
紐通し口の上下をそれぞれ一周縫い上げ、紐を通したら完成だ。
縫い代をそれぞれ外側に開き、アイロンをかけたら、縫ったラインが中央できっちり重なるように広げよう。ここでは表地、裏地がそれぞれ左右に位置するようにする。上辺には紐通し口1ヶ所と返し口1ヶ所、下辺には紐通し口1ヶ所を残し、それぞれ縫い合わせていく。
縫った場所を折り返しアイロンをかけたら、返し口から布地を返して、返し口を閉じよう。裏地を中に入れたら、表地を2mmほど内側に入れてアイロンをかける。
紐通し口の上下をそれぞれ一周縫い上げ、紐を通したら完成だ。
切り替え付きのコップ袋
そもそも「切り替え」とは、1つの布に別の布をつなぎ合わせて仕立てるデザインだ。コップ袋の場合、底の部分を切り替えにするとオリジナリティが出て、より一層素敵になる。
切り替え付き袋の作り方は簡単だ。まずはできあがりサイズから、どのくらいの長さを切り替え部分(下部)にするか考える。次に、切り替え部分の縦の長さを2倍にし、縫い代を足して裁断する。また、できあがりサイズから、切り替え部分を引いた縦の長さに、縫い代を足したのもの(本体布)を、2枚用意する。
本体布と切り替え布を中表にして縫い合わせ、縫い代を外側に倒してアイロンをかけておく。これを1枚の布と考えて、前項の作り方で仕上げれば、切り替え付きコップ袋の完成だ。
切り替え付き袋の作り方は簡単だ。まずはできあがりサイズから、どのくらいの長さを切り替え部分(下部)にするか考える。次に、切り替え部分の縦の長さを2倍にし、縫い代を足して裁断する。また、できあがりサイズから、切り替え部分を引いた縦の長さに、縫い代を足したのもの(本体布)を、2枚用意する。
本体布と切り替え布を中表にして縫い合わせ、縫い代を外側に倒してアイロンをかけておく。これを1枚の布と考えて、前項の作り方で仕上げれば、切り替え付きコップ袋の完成だ。
4. 手縫いでOK!袋縫いでのコップ袋の作り方

生地の端を処理するジグザグミシンがない場合だが、袋縫いを取り入れれば手縫いでも大丈夫だ。基本の作り方はほとんど同じだが、所々でひと手間加えよう。
最初に生地を「外表」で半分に折り、上から6~7cmを残して、左右のサイドを縫う。このとき、縫い代は5mm程度でよい。縫い目を折り広げ、アイロンをかけてから裏返す。
基本の作り方のようにマチ部分を折って、最初に「外表」で縫った部分を隠すようにサイドをそれぞれ縫う。紐通し口を残して縫い上がったら、縫い上がり部分に切込みを入れて、紐通し口を縦に三つ折りし、コの字に縫っていく。基本の作り方に従って袋の上部を三つ折りにし、紐が通る部分を残して一周ぐるりと縫い上げたら、表に返し、紐を通して完成だ。
最初に生地を「外表」で半分に折り、上から6~7cmを残して、左右のサイドを縫う。このとき、縫い代は5mm程度でよい。縫い目を折り広げ、アイロンをかけてから裏返す。
基本の作り方のようにマチ部分を折って、最初に「外表」で縫った部分を隠すようにサイドをそれぞれ縫う。紐通し口を残して縫い上がったら、縫い上がり部分に切込みを入れて、紐通し口を縦に三つ折りし、コの字に縫っていく。基本の作り方に従って袋の上部を三つ折りにし、紐が通る部分を残して一周ぐるりと縫い上げたら、表に返し、紐を通して完成だ。
結論
コップ袋には凝った作り方もあれば、簡単な作り方もある。ソーイング初心者の方は、まずは布1枚で作れる簡単な作り方から挑戦してみてはいかがだろうか。慣れてきたら子どものリクエストも聞いて、切り替えや裏地付きにもぜひ挑戦してみてほしい。