目次
1. 赤ちゃんのおしゃぶりにはどんなメリットがある?

おしゃぶりは育児の負担を減らすのに効果的
ぐずったときに役立つ
おしゃぶりは昔からある育児のお助けアイテムだ。乳首を真似た形状なので、赤ちゃんはおっぱいを吸っているような感覚になる。赤ちゃんにとって口で吸うことは安心してリラックスすることにつながるので、ぐずっているときなどにおしゃぶりを与えるといい。
寝かしつけが楽になる
赤ちゃんの寝かしつけにおっぱいをあげるのが癖になっていると、母親は毎回大変だが、おっぱいではなくおしゃぶりを吸いながら寝てくれるようになると、寝かしつけは楽になる。寝るときだけおしゃぶりを使う子も多いことから、おしゃぶりは寝かしつけアイテムとしてもおすすめだ。
おしゃぶりは赤ちゃんの成長をサポートする
口周りの筋肉が発達する
赤ちゃんがおしゃぶりを使うことで、口周りの筋肉である「口輪筋(こうりんきん)」の発達を促す。赤ちゃんは噛む機会があまりなく、最近の哺乳瓶は吸引力が弱くても飲みやすいタイプのものがあるため、なかなか口輪筋が発達しない。おしゃぶりで口輪筋を鍛えて、口の開け閉めが上手くできるようになる。
鼻呼吸をサポートする
赤ちゃんがおしゃぶりを吸うことで、口を閉じて鼻呼吸をする状態が自然にできる。口呼吸になると、口の中が乾燥して虫歯になりやすかったり風邪をひきやすくなったりするため、赤ちゃんの健康のためにも鼻呼吸を習慣づけるといいだろう。
2. 赤ちゃんのおしゃぶりはいつ頃からいつ頃まで使う?

おしゃぶりを使い始めるタイミング
おしゃぶりを使い始めるタイミングは各々であるが、赤ちゃんの月齢が経ち過ぎてしまうと、おしゃぶりを自然に受け入れないことがある。吸啜反射が活発な生後3ヶ月くらいまでに使い始めるといいだろう。新生児用のおしゃぶりもあるので生後すぐに使うこともできるが、長い期間使うと依存しやすいので、寝るときやぐずったときだけ、など上手く使い分けるようにしよう。
おしゃぶりはいつまでにやめるべきか
赤ちゃんは1歳頃になると言葉を発するようになるので、おしゃぶりを与える回数を減らしていき、発語の機会を奪わないようにすることが大切だ。遅くても2歳半までにはおしゃぶりをやめられるといいだろう。無理にやめさせると情緒不安定になることもあるので、赤ちゃんに合わせてゆっくりおしゃぶり卒業を目指すようにしよう。
3. 赤ちゃんのおしゃぶりが歯並びに影響を与える?

おしゃぶりの使用期間や頻度に注意
歯並びは、赤ちゃんが成長する過程で、歯と歯茎にさまざまな力が加わり、形成されるものなのである。そのため、歯並びが悪いのは必ずしもおしゃぶりが原因ではない。しかし、使用期間が長いと、歯並びが悪くなる可能性が高いことは否定できない。さらに、使用時間にも注意が必要で、長時間弱い力を加えることで口腔内の骨は変形してしまう。赤ちゃんがおしゃぶりをくわえたまま寝てしまった場合は、必ず外すようにしよう。
おしゃぶりが歯並びに与える影響
おしゃぶりを使う赤ちゃんは、使っていない赤ちゃんと比べて、歯並びの異常の発現率が高い。おしゃぶりをやめることで歯並びの異常は改善されることもあるが、3歳過ぎまで使い続けていると、歯並びの異常が残ってしまう。
おしゃぶりが原因で発現する歯並びの異常
赤ちゃんがおしゃぶりをくわえると、その分口の中のスペースが狭くなり、舌が前歯を押して上下の前歯に開咬という隙間ができる。さらに、おしゃぶりをくわえていると上下の歯が密着しないので、乳臼歯交叉咬合などの噛み合わせの異常が生じる。噛み合わせがゆがむことで、歯が前に出やすくなり、出っ歯とも言われる上顎前突にもなる。
4. 赤ちゃんのおしゃぶりタオルの使い方

おしゃぶりタオルとは
おしゃぶりタオルは、タオル生地の布製のおもちゃのようなもので、ぬいぐるみタイプやタグ、歯固め付きなど、さまざまなタイプがある。柔らかいタオル生地なので肌ざわりも良く、赤ちゃんの初めてのおもちゃとしても最適なアイテム。出産祝いとしても人気だ。
おしゃぶりタオルを使うシーン
寝かしつけのサポーターに
おしゃぶりタオルは布製なので、両親や赤ちゃん自身の匂いがつきやすく、赤ちゃんにとって大きな安心感を与える。そのため、赤ちゃんの入眠アイテムとしておすすめで、タオルの端っこをくわえながらスムーズに寝てくれるなど、寝かしつけに大活躍すること間違いなしだ。
外出時のお供に
おしゃぶりタオルは持ち運びしやすく、おもちゃにもなるし、タオルとしても使えるので、外出時に頼りになるアイテムだ。外でぐずったときにあやすのに使ったり、ちょっと汗をかいたときに使ったりと多様なシーンで活躍する。
結論
おしゃぶりは絶対に使わなければならないものではないが、メリットや使い方などを知ることで、子育てを楽にしてくれるアイテムということがわかっただろう。この記事を参考にして、使用期間や歯並びへの影響も考慮し、上手く育児に取り入れていこう。