目次
- 1. 赤ちゃんのプールデビューはいつから?
- 2. 赤ちゃんがプールに入るときの遊び方
- 3. 赤ちゃんをプールで遊ばせるときの注意点
- 4. 赤ちゃんの「プール教室」はどう?メリット・デメリットを解説
- 5. 赤ちゃんのプールデビューに関する疑問にお答え
1. 赤ちゃんのプールデビューはいつから?

赤ちゃんのプールでデビューの時期について見ていこう。いくつか目安があるので、それぞれ掘り下げて解説する。
デビューのタイミング1|おすわりができるようになってから
一般的に、赤ちゃんのプールデビューはおすわりができるようになる「生後7〜9カ月頃」がよいとされている。中には生後5〜6カ月でおすわりできる赤ちゃんもいるが、プール遊びをする体力がないことも多いため控えたほうがよいだろう。
デビューのタイミング2|家庭用ビニールプールは4カ月頃から
ただし家庭用のビニールプールであれば、生後4〜6カ月などおすわりができるようになったタイミングで遊び始めてもよい。ビニールプールなら浅いので、すわって水をパシャパシャと楽しく遊べるはずだ。水深は腰くらいまで(座った状態で)が目安となる。
デビューのタイミング3|レジャープールや海は6カ月頃から
一方、多くの人が集まるレジャープールや海などへのデビューは、少なくとも生後6カ月を過ぎた頃からにしよう。ただし6カ月の赤ちゃんが入れるかどうかは必ず確認していただきたい。また「海」といってももちろん泳ぐのではなく、砂浜で遊ぶ程度である。
赤ちゃんをプールに入れる前に、まずは水に触れて慣れさせることも大切
「いきなりプール」もOKだが、水に慣れさせておくとよりスムーズだろう。ブルーシートやレジャーシートなどを敷き、その上に水をまいて赤ちゃんを座らせる。あるいはハイハイさせたり、水をパシャパシャさせたりしよう。赤ちゃんが水を嫌いにならないよう、感触を楽めるような工夫や、遊びながら水に慣れていけるような工夫を取り入れたい。
2. 赤ちゃんがプールに入るときの遊び方

赤ちゃんがプールに入るとき、手や足で水の感触を楽しんだりパシャパシャしてはしゃいだりするだけでも喜んでくれるが、飽きてしまうこともある。そんなときはおもちゃを用意してあげよう。
浮くタイプの水遊びおもちゃがおすすめ
お風呂で使っているおもちゃでもよいし、別にプール用を購入してもよい。いずれにしても水に浮くタイプのおもちゃがおすすめだ。プールの底に沈むものは、赤ちゃんが手を伸ばして取ろうとしたとき顔が水中に入るおそれがある。安全に楽しく遊ぶためにも控えたほうがよいだろう。
ペットボトルなどご家庭にあるものでもOK
おもちゃがなくてもペットボトルで十分だ。キャップを開けた状態で水に沈めてゴボゴボと水が入っていく様子、満杯になったペットボトルを逆さにしてドボドボと流れていく様子などを見せてあげれば、赤ちゃんも楽しんでくれる。あるいは、発泡スチロールトレイをよく洗い、絵をかいたり紙コップをつけたりして船のようにプールに浮かべてもよいだろう。
3. 赤ちゃんをプールで遊ばせるときの注意点

続いて、赤ちゃんをプールに入れるときに覚えておきたい注意点をお伝えする。
赤ちゃんから絶対に目を離さない
大人が膝くらいの水深で溺れることがあるように、赤ちゃんも水深10cm程度のプールで溺れることがある。音を立てず静かに沈んで溺れることもあるため、プールで遊ぶときは絶対に赤ちゃんから目を離さないようにしよう。
水温は25〜30℃の範囲内に保つ
体温調節が上手くできない赤ちゃんは、どんなに暑い日でもプールに入るとすぐに身体が冷えてしまう。赤ちゃんに適した水温は25〜30℃とされているため、家庭用ビニールプールで遊ぶときはこれを保つようにしよう。レジャープールなどで水温を調節できない場合は、こまめに赤ちゃんに触れたり肌や唇の色を観察したりして、身体が冷えていないか確認しよう。
熱中症対策と水分補給を忘れない
暑さをしのぐためのプール遊びで熱中症になっては本末転倒だ。プール遊びは水を使うため、水分補給をおろそかにしがちである。汗をかいても水で濡れているため実感しづらいこともある。赤ちゃんがプール遊びをする際は、こまめな水分補給を心がけるとともに、パラソルなどで日陰を作ってあげることも忘れないようにしよう。
紫外線対策をする
皮膚が薄く弱い赤ちゃんにとって紫外線の刺激はかなり強い。家庭用ビニールプールで遊ぶときは日陰に設置する、パラソルで日陰を作るなど工夫しよう。レジャープールや海などで日陰がなければ、赤ちゃん用の日焼け止めを塗ったりラッシュガードや帽子を身につけたりしよう。
授乳やごはんの直後はプール遊びをしない
授乳やごはんの直後お腹いっぱいのままプールに入れると、食べたものをもどしてしまうおそれがある。少なくとも授乳やごはんから30分、ないし1時間は休ませた上でプールに入れよう。
長時間のプール遊びはNG
赤ちゃんは体温が下がりやすい。プールに浸からせる時間は5分程度から始めて様子を見よう。いったん出て体温が十分に戻ったらまた5分、というようにして慣れさせていくのがおすすめだ。なお赤ちゃんのプール遊びは、長くてもトータル1日30分程度で終わりにするとよい。
レジャープールなどでは水遊び用パンツを着用する
家庭用ビニールプールで遊ぶときは、赤ちゃんのオムツを外してそのまま水着をはかせても問題ない。だがレジャープールなどでは衛生上オムツを外せない。とはいえオムツのまま入るのもNGなので、そこでは「水遊び用パンツ」を着用してもらおう。ただし、施設によってはたとえ水遊び用パンツを着用していても、オムツが外れていない赤ちゃんは入れないこともある。初めて利用する施設などはとくに、事前に問い合わせておこう。
4. 赤ちゃんの「プール教室」はどう?メリット・デメリットを解説

赤ちゃんが通えるプール教室もある。お母さんやお父さんと一緒に通うというものだが、果たしてプール教室は赤ちゃんにとってどうなのだろうか?考えうるメリット・デメリットをお伝えしよう。
赤ちゃんがプール教室に通う3つのメリット
集団行動の基礎ができる
ほかの赤ちゃんや保護者と一緒にプールに入ることで、集団行動の基礎ができる。人見知りな赤ちゃんはとくにプール教室に通うことで、保育園や幼稚園で始まる集団生活の準備ができる。
親子の絆が深まる
プール教室は親子でプールに入る。赤ちゃんを抱っこして目線を合わせるなど、スキンシップが図れるというメリットがある。お互い笑顔でプールを楽しめば、絆が深まることは間違いない。
親同士で交流できる
プール教室には同年代の赤ちゃんと、その保護者が通っている。プールを通じて交流できるというわけだ。ご縁があって同じプール教室に通っていたママ友、パパ友としてよい関係を築けるかもしれない。
赤ちゃんがプール教室に通う2つのリスク・デメリット
肌が荒れることがある
赤ちゃんが塩素の影響で肌荒れすることがある。塩素は消毒に必要なものゆえ取り除けないので、プールに入ったあとしっかり洗い流すことと、十分な保湿を心がけよう。
感染症のリスクがある
結膜炎やプール熱などの感染症はプールに入ることで感染リスクが高まる。もちろん、そんなことを言い出したらなにもできなくなってしまうわけだが、少しでも赤ちゃんを感染リスクから守るためにも、プールから出たら十分シャワーを浴びてたっぷり休息を取ろう。
5. 赤ちゃんのプールデビューに関する疑問にお答え

いざ赤ちゃんをプールに入れようと思うとさまざまな疑問が浮かんでくるはずだ。よくある疑問とその答えをまとめたので、ぜひこちらもチェックしていただきたい。
服装は水着?オムツは?
上述のように、レジャープールなどで遊ぶ場合は原則として「水浴遊び用パンツ」をはいてもらおう。紙オムツは代用にならないのでご注意を。またオムツが取れていない赤ちゃんの場合、水遊び用パンツの上から水着をはかせるとよいだろう。なお、水遊び用パンツはオムツではないので、うんちやおしっこを100%防げるとは限らない。こまめにチェックしてあげることも大切だ。
塩素は赤ちゃんに影響ない?
大人でも皮膚が弱い方は塩素で肌荒れすることがある。すなわち赤ちゃんも肌荒れといったリスクがともなうというわけだ。濃度を薄めたり取り除いたりすることはできないため、プールに長時間入らないこと、プールから出たらよく洗い流すこと、保湿をたっぷりすることなどで対策しよう。
持ち物は何を準備すればよい?
レジャープールに行く際に持っていくとよいものとして「水遊び用パンツ」「バスタオル(ブランケット)」「紫外線対策アイテム(日焼け止め、ラッシュガード等)」「オムツ」「絆創膏と消毒液」「浮き輪」などがある。
プールサイドでオムツ交換してもよい?
こちらはマナー違反となるためNGだ。面倒かもしれないが、お手洗いなどに設置されているオムツ交換スペースを利用しよう。
結論
赤ちゃんのプールデビューはいつからか?という問いへの答えは「おすわりできるようになってから」「ビニールプールなら4カ月頃から」「レジャープールや海なら6カ月頃から」ということだった。ただし成長には個人差があるため、赤ちゃんの成長の度合いに応じて前後させよう。目を離さない、紫外線対策を講じるといった注意点もぜひ覚えておき、快適で楽しいプールの時間にしていただきたい。