1. 幼児期にぴったり!粘土遊びのすすめ

幼児期の粘土遊びは、子どもの成長に良い影響を与えるといわれているが、具体的にどんな効果があるのか解説しよう。
想像力・創造力を育てる
粘土は、頭の中のイメージをすぐに形に表すことができる。例えばへびなら、粘土を細長く伸ばす、おだんごなら粘土を丸めるというふうに。粘土遊びはブロックのような制約も少ないので、想像のおもむくままに自由に表現できるところがポイントだ。繰り返し粘土で遊ぶうちに、自然と想像力や創造力が育まれるだろう。
手先が器用になる
粘土遊びでは粘土をちぎる、丸める、道具を扱うなど指先を使う機会が多い。また粘土で上手に形を作るには、指先の力の微妙な加減も必要だ。そのため粘土遊びを繰り返すことで、手先が器用になると考えられる。
脳に刺激を与える
粘土の柔らかな感触は、脳に刺激を与えるとされている。また作りたいものを思い描き、試行錯誤しながら手先をたくさん動かすことでも、脳には多くの刺激が与えられる。こうした刺激は、脳の発達をうながしてくれると考えられる。
思考力を高める
粘土遊びでは、自分で思い描いたものを上手に表現するためにはどうすればよいか、手順を考えながら作る必要がある。そのなかで失敗することもあるかもしれないが、トライアンドエラーを繰り返す経験が、子どもの思考力を高めてくれると考えられる。
集中力や粘り強さを養う
粘土で何かを表現するためには、集中して作業することが求められる。また作品を完成させるためには、最後までやり抜く粘り強さも必要だ。粘土遊びを繰り返すことで、自然とこれらの力が育つだろう。
2. 年齢に応じた遊び方を!粘土遊びのアイデア

粘土遊びは、年齢や能力に合わせた遊び方ができるところも魅力の一つだ。そこでここでは年齢ごとにおすすめの遊び方や注意点などを紹介しよう。
1〜2歳
2歳くらいまでは、粘土で何かを作るというよりも粘土の感触を十分に楽しむことを重視したい。粘土を自由に触ることで、指先の力がつくだろう。ただしこれくらいの年齢の子どもは、粘土を口に入れてしまうことも考えられる。小麦粘土など、口に入れても心配のない素材を選びたい。
3歳
3歳になると、おままごとなど見立て遊びができるように。粘土を丸めてお団子に見立ててお皿にのせる、型抜きでぬいてクッキーに見立てるなど、粘土遊びと見立て遊びを組み合わせると、遊びが広がりさらに粘土遊びを楽しめそうだ。紙粘土を型抜きしビーズを埋めるなど、工夫次第で簡単な工作も楽しめる。クリスマスツリーのオーナメントなど、季節に合わせた飾りを作るのもおすすめだ。形として残ることで、達成感も味わえそうだ。
4、5歳〜
4歳をすぎると、自分でイメージしたものを粘土で作れるようになってくる。1人で作りたいものを作るだけではなく、お友達と一緒に粘土で何かを作り上げる遊びもできる。お友達とイメージを共有し、協力して一つのものを作り上げることで、コミュニケーション能力や社会性を育てることも期待できる。
3. 粘土遊びの道具はどこで揃える?

粘土遊びは、道具を使うとさらに幅が広がり楽しめる。子どもの年齢や能力に合わせて少しずつ揃えてみてはいかがだろうか。なお粘土遊びの道具は、通販サイトやおもちゃ屋さん、文房具売り場などで購入可能だが、なかには100均で購入できるものもある。「なるべく安く道具を揃えたい」という方は、まずは100均をのぞいてみよう。
粘土板
まず揃えたい道具が粘土板だ。机を汚さずに粘土遊びをするための必需品だ。粘土板の裏がカッターマットになっている商品もある。こういった商品を選ぶと、利用の幅が広がり長期間無駄なく使えそうだ。
粘土ベラ
粘土ベラは、粘土を切る、模様を入れるなど作りたいものをより繊細に表現するために役立つだろう。
ローラー
ローラーは、粘土を平らに伸ばすのに重宝する。粘土の型抜き遊びの際も、ローラーがあると便利だ。
型抜き
粘土の型抜き遊びは、簡単な動作でかわいい形ができるので、思い描いた形をうまく作ることができない子どもでも、達成感を味わえるだろう。また型を抜くときの指先の動きには、微妙な力加減が必要となる。手先の器用さを促すのにもおすすめだ。型抜きの中には食べ物を作れるものもあり、うまく使うとごっこ遊びも楽しめそうだ。
結論
粘土遊びはただ楽しいだけではなく、子どもの成長を促す効果も期待できる。お父さんお母さんも、童心に帰って子どもと一緒にねんど遊びを楽しんでみてはいかがだろうか。子どもと楽しさを共有することで、親子の絆がさらに深まるかもしれない。