1. おんぶもっこの特徴とメリット

おんぶもっことは、熊本県天草地方にて昔から親しまれている伝統的なおんぶ紐のことである。構造はとてもシンプルで、1m四方の布と紐のみで構成されている。リングやバックルなどは付属していない。こちらでは、まずおんぶもっこの特徴とメリットからご紹介しよう。
特徴
おんぶもっこの特徴は、布と紐から構成されているため非常に軽量であることに加え、コンパクトに収納することもできる点である。また、おんぶするためのコツをつかむ必要はあるが、サイズが自由に調整可能なため老若男女誰でも身体にしっかりとフィットさせて赤ちゃんをおんぶすることができる。さらに、「おんぶもっこ」とよばれているが、だっこするときにも使用することが可能である。
メリット
こちらでは、おんぶもっこのメリットを解説していこう。
- 赤ちゃんが安心する
おんぶもっこは、布で赤ちゃんを包んでからおんぶするため、布や大人と密着度が高くなる。そのため、赤ちゃんは胎内環境に近い状態で過ごすことになり、安心感を得ることができるのだ。
- 多機能
おんぶもっこは前述の通り非常にシンプルな構造のため、おんぶしていないときには、タオルケット代わりや授乳ケープ、チェアベルトなどとして活用することができる。そのため、外出の際におんぶもっこを携帯すれば荷物を減らすことが可能である。
- サイズ調整が不要
おんぶ紐によっては、バックルや紐の長さをあらかじめおんぶする人の体形に応じて調節しなければならないものもある。しかし、おんぶもっこの場合は、事前に調節しなくても誰でもすぐに赤ちゃんをおんぶすることができる。
- 手軽に洗濯できる
おんぶ紐の種類によっては、洗濯に手間と乾燥までの時間がかかる場合もある。おんぶもっこは、構造がシンプルであるため、手軽に洗濯できることに加えて乾燥時間も短い。そのため、汚れたら気軽に洗濯して、清潔を保つことができる。
2. おんぶもっこの使い方

こちらでは、おんぶもっこの正しい使い方と注意点を解説しよう。
正しい使い方
- おんぶもっこを広げて、紐が赤ちゃんの脇の下にくる高さの中央に寝かせる
- 赤ちゃんとすき間ができないように、逆手で両方の紐をぎゅっと絞って握る
- 肩に乗せるようにして赤ちゃんを背中の高い位置に背負う
- おんぶする人がやや前傾姿勢になり、頭の上を通して両肩に紐を渡す
- 両紐を後ろに回し、赤ちゃんのお尻の下を通して交差させる
- 交差した紐を赤ちゃんの足の下を通して前にもってきて結ぶ
注意点
おんぶもっこは必ず大人の身体に赤ちゃんが密着するように正しい方法で使用しなければ、赤ちゃんがすりぬけて転落する危険性があるので注意してほしい。また、おんぶもっこは赤ちゃんが心地よくなり、眠ってしまうこともある。赤ちゃんが眠ると反り返るような姿勢となり、首などに負担がかかってしまうため、眠ってしまった場合にはできる限り早めに布団などに寝かせてあげてほしい。
3. おんぶもっこの種類

おんぶもっこといっても現在は種類が豊富にある。こちらでは、その種類と特徴の違い、おすすめ商品をご紹介しよう。
クールメッシュもっこ
こちらは素材にポリエステルのクールメッシュを使用しているため通気性がよく、蒸し暑い季節にも快適に使用できる。軽い素材が採用されており、従来品の半分ほどの重量であることに加えて、洗濯も手軽にできることが大きな特徴になる。
gran mocco フォレスト
gran moccoは、従来のおんぶもっこを改良し、おんぶする大人も赤ちゃんも快適に使用できるデザインが特徴である。特にフォレストは、肩紐のずり落ちを防ぐためにチェストベルトが付属していたり、赤ちゃんが快適に過ごすことができるように脇あてやもも当てが装備されていたりする。使い勝手が抜群の高機能おんぶもっこである。
結論
今回は、おんぶもっこについて特徴やメリットをはじめ、使用方法や注意点など詳しく解説した。おんぶもっこにはさまざまな種類があるため、用途や季節に応じて素材を使い分け、おんぶする大人も赤ちゃんも快適かつ安全に使用できるものを選んでほしい。