1. 赤ちゃんが寝返りをし始めるのは一般的にいつから?

こちらでは、まず赤ちゃんの身体の発達といつから寝返りするのかについてご紹介しよう。
寝返りの時期
厚生労働省の平成22年乳幼児身体発育調査(※1)によると赤ちゃんの寝返りは、早い赤ちゃんでは3か月頃からみられ、5か月から6か月にかけて9割以上の赤ちゃんができるようになっていることが報告されている。しかし、9か月から10か月頃にかけてはじめて寝返りができる赤ちゃんもおり、いつから寝返りができるのかには個人差が大きいことも覚えていてほしい。
寝返りを始める時期が異なる理由
こちらでは、寝返りを始める時期が異なる理由と関連する要因、注意点についてご紹介しよう。1つ目は、赤ちゃんの身体の大きさがあげられる。身体の大きな赤ちゃんは、自分の身体を思い通りに動かすことができるようになるまで、時間を要する場合があるのだ。
2つ目は、寝返りがしやすい条件が整っているかどうかである。厚着のために赤ちゃんが身体を動かしにくく、寝返りが難しい状況になっている場合もある。また、赤ちゃんの過ごす環境も影響を与える。赤ちゃんの過ごす環境が寝返りするには狭すぎる場所、身体が沈み込んで動きにくい柔らかいマットレスの上のような環境では寝返りは難しい。
3つ目は、赤ちゃんの個性である。中には、うつぶせになることを嫌ったり、身体を動かすことを嫌ったりする赤ちゃんもいることを覚えていてほしい。赤ちゃんの寝返りを始める時期に影響を与える要因はさまざまあるため、赤ちゃんの様子を観察しながらそれぞれの状況に応じて対応していただきたい。また、いつから赤ちゃんが寝返りするのかなど気がかりがある時には、悩まずにかかりつけ医や保健センターなどの専門家に相談してほしい。
2つ目は、寝返りがしやすい条件が整っているかどうかである。厚着のために赤ちゃんが身体を動かしにくく、寝返りが難しい状況になっている場合もある。また、赤ちゃんの過ごす環境も影響を与える。赤ちゃんの過ごす環境が寝返りするには狭すぎる場所、身体が沈み込んで動きにくい柔らかいマットレスの上のような環境では寝返りは難しい。
3つ目は、赤ちゃんの個性である。中には、うつぶせになることを嫌ったり、身体を動かすことを嫌ったりする赤ちゃんもいることを覚えていてほしい。赤ちゃんの寝返りを始める時期に影響を与える要因はさまざまあるため、赤ちゃんの様子を観察しながらそれぞれの状況に応じて対応していただきたい。また、いつから赤ちゃんが寝返りするのかなど気がかりがある時には、悩まずにかかりつけ医や保健センターなどの専門家に相談してほしい。
2. 寝返りの練習は必要?サポートのタイミングはいつから?

こちらでは、寝返りの練習とサポートのタイミングについてご紹介しよう。
寝返りの前兆
赤ちゃんの寝返りの前兆とは、足の動きが活発になり、足を使って下半身をひねろうとする動作が見受けられることである。
寝返り練習のタイミング
寝返りの練習を開始するタイミングは、赤ちゃんの「首がしっかりと据わってから」にしていただきたい。首が据わる前にうつぶせになると窒息の危険性も高まるため、寝返りの動作が見受けられても首が据わるまでは積極的な練習は控えるのがよいだろう。
寝返り練習の安全な方法
寝返りの練習を進める時に大切なことは「強制や無理はしない」という点である。いつから寝返りするのかと待ち遠しく思っても、無理に練習を進めてしまうと赤ちゃんが怖がったり、嫌がったりして逆に寝返りが遅くなることもあるためだ。そのため、練習は赤ちゃんと遊びながら楽しく無理のない範囲で少しずつ進めてほしい。
安全に練習を進めるポイントとしては、赤ちゃんが下半身をひねった時に寝返りしやすいように、足をそっと支えてあげるとよいだろう。
安全に練習を進めるポイントとしては、赤ちゃんが下半身をひねった時に寝返りしやすいように、足をそっと支えてあげるとよいだろう。
3. いつから準備する?寝返りを始めた赤ちゃんへの安全対策

寝返りを始めた頃の赤ちゃんは、とくに窒息や転落などの事故に十分注意する必要がある。そのため、こちらでは安全な環境を整えて事故を防ぐ工夫や予防策をいつから実践するのかについてもご紹介しよう。
窒息を防止する
寝返りを始めた頃の赤ちゃんは、寝返りが成功しても自分で仰向けに戻ることはまだできず、呼吸困難な姿勢になっても自分で呼吸可能な姿勢に調整することもできない。そのため、寝返りに成功した時も赤ちゃんから目を離すことなく、すぐに対応できるように注意して観察してほしい。
また、赤ちゃんは寝返りに成功すると1人で気になる場所へどこまでも転がっていくため、誤飲・誤嚥の危険があるものはすべて赤ちゃんの手の届かない場所に片づけていただきたい。
さらにベッドの柵やコードなどが固定されていない状態であると、赤ちゃんの頭が挟まったり、首にコードが巻きついたりして窒息してしまう危険性もあるため、赤ちゃんの過ごす環境をしっかりと確認して安全確保に努めてほしい。
また、赤ちゃんは寝返りに成功すると1人で気になる場所へどこまでも転がっていくため、誤飲・誤嚥の危険があるものはすべて赤ちゃんの手の届かない場所に片づけていただきたい。
さらにベッドの柵やコードなどが固定されていない状態であると、赤ちゃんの頭が挟まったり、首にコードが巻きついたりして窒息してしまう危険性もあるため、赤ちゃんの過ごす環境をしっかりと確認して安全確保に努めてほしい。
転落を防止する
赤ちゃんに寝返りの兆候が見受けられるようになってきた時には、ソファや柵のない大人用のベッドなどに1人で寝かせないことが大切だ。寝返りが成功しなくても足で反動をつけて身体を動かすこともあるため、赤ちゃんを1人で寝かせる時には油断せずに、安全が確保された場所だけにしてほしい。
就寝環境を整える
赤ちゃんの使用するマットレスや敷き布団は、窒息を防ぐためにも身体の沈み込むことのない硬めのものを準備していただきたい。また、ぬいぐるみや枕、クッションなども窒息の危険性があるため取り除いてほしい。
けがを防止する
赤ちゃんが寝返った時に頭や身体をぶつけると、けがをする危険性が高い角のある家具などは、赤ちゃんが近づかないようにガードをつけたり、保護したりするようにしてほしい。また、赤ちゃんが寝返った反動で倒れたり、転落したりするような家具などは赤ちゃんが過ごす環境から取り除いたり、転倒や転落のないようにすぐにしっかりと固定したりしてけがを防止していただきたい。
寝返り可能な時期が近づいてきた時に焦らないためにも、日常生活の中で少しずつ対策をとっていくことをおすすめしたい。
寝返り可能な時期が近づいてきた時に焦らないためにも、日常生活の中で少しずつ対策をとっていくことをおすすめしたい。
結論
今回は、赤ちゃんが寝返りをし始める時期、練習のタイミングや方法、安全対策についても詳しく解説したがいかがだっただろうか。赤ちゃんが寝返りをいつから始めるかと心待ちにする方も多いはずだが、赤ちゃんが寝返りのコツをつかむのは早く、気がつけばどこまでも転がっていくようになる。そのため、寝返りする兆候がみられる前から、こちらでご紹介した内容を参考に十分に安全に配慮した環境を整えていただきたい。
(参考文献)
※1:厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査の概況について 図10-1一般調査による乳幼児の運動機能通過率」
https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/zu10-1.pdf
※1:厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査の概況について 図10-1一般調査による乳幼児の運動機能通過率」
https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/zu10-1.pdf