1. 赤ちゃんの寝返りによるリスクと防止策

赤ちゃんの寝返りは自然な成長発達の1つの過程であるが、場合によっては赤ちゃんを危険な状況に置いてしまうこともある。こちらでは、その寝返りのリスクとリスクを回避するための防止策について解説しよう。
窒息
寝返りをはじめて間もない赤ちゃんは筋力が弱いため、元の仰向けの姿勢に戻ったり、頭を持ち上げて呼吸を確保したりするということを1人ではできない。そのため、寝返りをした後顔を布団やマットレスにつけたまま動けなかったり、頭などをどこかに挟んで動けなくなったりすることで窒息する危険性がある。赤ちゃんの周りにクッションやぬいぐるみ、布団などがある場合には、そこに顔が埋まってしまって窒息する危険性も高まる。
そのため、寝返りをはじめた頃の赤ちゃんの周囲には顔を覆うものやうつぶせになったときに顔が埋もれてしまうものは置かないようにしよう。
また、マットレスや布団も柔らかいものでは、赤ちゃんがうつぶせになったときに顔が埋もれてしまうため、できる限り硬めのものを使用していただきたい。さらに、自分で寝返りすることで移動可能であることを理解した赤ちゃんは、危険なものであっても近づいて触ったり口に入れたりするため、窒息と合わせて誤飲や誤嚥にも注意していく必要がある。
そのため、寝返りをはじめた頃の赤ちゃんの周囲には顔を覆うものやうつぶせになったときに顔が埋もれてしまうものは置かないようにしよう。
また、マットレスや布団も柔らかいものでは、赤ちゃんがうつぶせになったときに顔が埋もれてしまうため、できる限り硬めのものを使用していただきたい。さらに、自分で寝返りすることで移動可能であることを理解した赤ちゃんは、危険なものであっても近づいて触ったり口に入れたりするため、窒息と合わせて誤飲や誤嚥にも注意していく必要がある。
転落
寝返りを覚えた赤ちゃんは、自分の興味や関心の向くままにどこまでも転がって移動してしまう。また「前日まで寝返りできなかったのに急にできるようになった」ということもあるため、油断せずに、早めに赤ちゃんの転落を防止する対策に取り組んでいただきたい。
具体的には、ベルトのないおむつ交換台、柵のない大人用ベッドやソファなど高さのある場所に赤ちゃん1人で寝かせないことがあげられる。ほかにも柵が付属しているものは、忘れずに柵を正しい方法で固定してほしい。
具体的には、ベルトのないおむつ交換台、柵のない大人用ベッドやソファなど高さのある場所に赤ちゃん1人で寝かせないことがあげられる。ほかにも柵が付属しているものは、忘れずに柵を正しい方法で固定してほしい。
吐き戻し
赤ちゃんの消化器官は未熟であるため、ミルクや母乳を飲んだ後にすぐ寝返りをすると吐き戻すこともある。その吐き戻ししたものが気道に入ると窒息してしまう危険性もあるため、授乳後は抱っこをしてげっぷを出させ、上半身を少し上げた状態で過ごしてから寝かせて窒息を防止してほしい。
2. 寝返り防止グッズの効果と安全性は?

こちらでは、寝返り防止グッズの効果と安全性についてご紹介しよう。実は、寝返りの防止グッズは誤った方法で使用した場合は、逆に危険な状況にしてしまうため、できる限り使用は控えた方がよいといわれている。使用する場合には、説明書にある正しい使用方法を守り、短時間のみ使用することが重要になる。
寝返り防止クッション
こちらは、シートに高めのクッションが2つ付属した製品である。この2つのクッションの間に赤ちゃんを仰向けにして寝かせることで寝返りを防止する。正しい使用方法であれば、寝返り防止につながると考えられているが、実証研究などはされていないことに注意していただきたい。また、製品によっては、赤ちゃんの肩から下のみにクッションが当たるように注意を促しているものもあるため、必ず各製品の説明書に従って安全に使用してほしい。
うつぶせ寝防止ベルト
こちらは、シートに赤ちゃんを固定する太めの包むタイプのベルトが付属した製品である。口コミでは、寝返り防止に役立つと評価されているが、こちらも実証研究などはされていないことに注意してほしい。各製品によってサイズや固定方法が異なるため、それぞれの赤ちゃんの体格に応じて適切なサイズを選び、使用方法を遵守していただきたい。
3. 手作り寝返り防止グッズを使う際の注意点

こちらでは、ペットボトルやバスタオルを使った寝返り防止策について解説しよう。
必要物品
- 2L容量の水が入った四角のデザインのペットボトル 4本
- 大きめのバスタオル 2枚
グッズの作り方
- バスタオルを広げる
- タオルの中央に2Lのペットボトルを赤ちゃんの身幅に合わせて並行になるように置く
- ペットボトルの位置をずらさないように注意しながら、タオルでペットボトルを包む
- 3で準備したものをもう1組作り、縦に並べて寝返り防止グッズを完成させる
- 赤ちゃんの肩の高さにペットボトルの端がくるようにペットボトルの間に寝かせる
注意点
赤ちゃんが防止グッズの間で動いたり、寝返りしたときにタオルがはだけて顔にかかったりすることのないように、工夫してタオルを巻いてほしい。また、同時に顔にペットボトルが当たって窒息やけがをすることのないように、寝かせる位置にも十分に注意を払っていただきたい。
結論
今回は、赤ちゃんの寝返りによるリスクと防止策、寝返り防止グッズについて詳しく解説したがいかがだっただろうか。寝返りの防止はあまり推奨されていない。寝返り防止グッズを誤った方法で使用したことによる事故も報告されているため、使用時は必ず各製品の使用方法を遵守し、大人の監視下での使用を徹底してほしい。こちらの内容を参考に、赤ちゃんが寝返りに伴う事故などに巻き込まれないように安全な環境を確保していただきたい。