1. 赤ちゃんが寝返りを始めるのは生後何か月頃?

赤ちゃんの寝返りを待ち遠しく感じている方もいるはずだが、こちらではまず寝返りを始めるのは何か月頃であるのか解説しよう。
寝返りを始める時期
赤ちゃんが寝返りを始める時期は一般的に5か月から6か月頃といわれているが、個人差も大きいのが特徴だ。そのため、何か月なのにまだ寝返りできないと焦る必要はない。
月齢ごとの発達との関係
乳幼児身体発育評価マニュアル(※1)によると寝返りは、4か月から6か月にかけてできるように発達することが目安となっている。また、お座りは7か月から9か月にかけて、はいはいは7か月から10か月にかけてできるようになるとされている。
しかし、赤ちゃんによっては先に「お座りができるようになってから寝返りするようになった」という場合もある。
これらの寝返りやお座り、はいはいなどは赤ちゃんの神経や腰の筋力が発達することでできるようになる。そのため、赤ちゃんがどれが先にできるようになっても発達に問題が生じることはないため、たとえ目安や一般的な流れとは異なっても安心していただきたい。
しかし、赤ちゃんによっては先に「お座りができるようになってから寝返りするようになった」という場合もある。
これらの寝返りやお座り、はいはいなどは赤ちゃんの神経や腰の筋力が発達することでできるようになる。そのため、赤ちゃんがどれが先にできるようになっても発達に問題が生じることはないため、たとえ目安や一般的な流れとは異なっても安心していただきたい。
2. 赤ちゃんの寝返りサポートは何か月から始める?

赤ちゃんの寝返りサポートは何か月から始めるべきか悩む方もいるだろう。しかし、前述の通り赤ちゃんの成長発達には個人差が大きいため、明確に「何か月から寝返りの練習を開始する」という期限はない。
そのため、赤ちゃんごとに寝返りの兆候が見られたらサポートを上手に実践していくようにしていただきたい。
そのため、赤ちゃんごとに寝返りの兆候が見られたらサポートを上手に実践していくようにしていただきたい。
寝返りの兆候の見分け方
仰向けや横向きの状態から下半身をひねる様子が見受けられたら、寝返りを試みようとしている可能性がある。「何か月」という月齢よりも赤ちゃんの動きに注目して観察していただきたい。
サポートの方法
赤ちゃんは、コツをつかむとあっという間に1人で寝返りできるようになるため、身体の使い方とコツを教えてあげるような気持ちでサポートしてあげてほしい。具体的な寝返りのサポートは、赤ちゃんの動きを促す程度に優しく手を添える程度にするとよい。
赤ちゃんは、下半身をひねってから上半身を動かすことで寝返りするため、先に下半身の動きができるようになるように、赤ちゃんが寝返りしたい方向に向けて足やお尻を少し支えてみるとよいだろう。
赤ちゃんは、下半身をひねってから上半身を動かすことで寝返りするため、先に下半身の動きができるようになるように、赤ちゃんが寝返りしたい方向に向けて足やお尻を少し支えてみるとよいだろう。
注意点
赤ちゃんに怖い思いをさせないためにも、無理に練習を強制しないことが重要である。赤ちゃんが寝返りに恐怖を感じてしまうと寝返りを嫌がってしまうこともあるため、注意していただきたい。
また、サポートするときに無理に赤ちゃんの手足を引いたり、押したりすると肩や股関節などを脱臼してしまう原因にもなるため、サポート方法や力加減には十分に配慮して実践してほしい。
また、サポートするときに無理に赤ちゃんの手足を引いたり、押したりすると肩や股関節などを脱臼してしまう原因にもなるため、サポート方法や力加減には十分に配慮して実践してほしい。
3. 赤ちゃんが寝返りしやすい環境づくりは何か月から?

前述の通り、赤ちゃんによって寝返りを始める時期が異なる。そのため「何か月になったら準備する」ではなく、赤ちゃんごとの成長発達の状況に応じて環境を整えることが大切である。
早い赤ちゃんでは、4か月頃から寝返りを始めることも考慮して、慌てないためにも少しずつ環境整備を進めていくことをおすすめしたい。
早い赤ちゃんでは、4か月頃から寝返りを始めることも考慮して、慌てないためにも少しずつ環境整備を進めていくことをおすすめしたい。
環境を整えるポイント
- 赤ちゃんがけがしたり、窒息したりする原因となる危険物を赤ちゃんの過ごす環境から取り除く
- 赤ちゃんが動いて頭や身体をはさめるなど、けがや窒息の原因となる場所やものはガードなどを取り付けて赤ちゃんが近づかないように工夫したり、適切な方法で固定したりする
- 赤ちゃんの身体が触れることで倒れる家具や落ちてくるものなどがあれば、しっかりと固定したり、取り除いたりする
注意点
赤ちゃんが寝返りをはじめると高さのある場所から転落する危険性が高まる。そのため、生後何か月であっても柵のない大人用のベッドやソファ、ベルトのないおむつ交換台に1人で寝かせることや目を離すことはないように十分に注意していただきたい。
また、就寝中も寝返りから1人で呼吸を確保することができずに窒息してしまう危険性もある。そのため、赤ちゃんの使用するマットレスや敷布団は頭や身体が沈み込むことのない硬めのものを選び、クッションやぬいぐるみなどは赤ちゃんの就寝場所から取り除くとよいだろう。
また、生後何か月かに関わらず、寝具やタオルも赤ちゃんの顔にかかることのない工夫や、万が一のときも赤ちゃんが払いのけることができるほどの軽さのものを使用していただきたい。
また、就寝中も寝返りから1人で呼吸を確保することができずに窒息してしまう危険性もある。そのため、赤ちゃんの使用するマットレスや敷布団は頭や身体が沈み込むことのない硬めのものを選び、クッションやぬいぐるみなどは赤ちゃんの就寝場所から取り除くとよいだろう。
また、生後何か月かに関わらず、寝具やタオルも赤ちゃんの顔にかかることのない工夫や、万が一のときも赤ちゃんが払いのけることができるほどの軽さのものを使用していただきたい。
結論
今回は、赤ちゃんが寝返りを始める時期やサポートの仕方、環境づくりについて詳しく解説したがいかがだっただろうか。
赤ちゃんの寝返りは成長発達の1つの指標であるが、前述の通り何か月から赤ちゃんができるようになるかには個人差が大きい。そのため、赤ちゃんの寝返りについて気がかりや不安があるときには、無理に練習を重ねたり、悩んだりする前にかかり付け医や保健センターの専門職などにぜひ相談していただきたい。
赤ちゃんの寝返りは成長発達の1つの指標であるが、前述の通り何か月から赤ちゃんができるようになるかには個人差が大きい。そのため、赤ちゃんの寝返りについて気がかりや不安があるときには、無理に練習を重ねたり、悩んだりする前にかかり付け医や保健センターの専門職などにぜひ相談していただきたい。
(参考文献)
※1:国立保健医療科学院「乳幼児身体発育評価マニュアル」
https://www.niph.go.jp/soshiki/07shougai/hatsuiku/index.files/katsuyou.pdf
※1:国立保健医療科学院「乳幼児身体発育評価マニュアル」
https://www.niph.go.jp/soshiki/07shougai/hatsuiku/index.files/katsuyou.pdf