目次
1. 2歳児の特徴とは?室内遊びはできる?

まずは一般的な2歳児の特徴について解説していこう。
身長と体重
- 平均身長:男児86.7~91.1cm/女児85.3〜89.8cm
- 平均体重:男児:11.93~12.99kg/女児11.29~12.43kg
もちろん個人差があるためあくまで目安であるが、厚生労働省「厚生労働統計一覧」(※1)によれば、2歳児の平均身長と体重はこのようであった。
運動能力が格段にアップする
2歳児になると、しっかり歩けるようになるだけではなく、ジャンプをしたり走ったりすることもできるなど、運動能力が格段にアップする。
指先を上手に使えるようになる
指先を使うことが上手になり、細かな作業ができるようになる子どもも増える。クレヨンを持たせると、これまで以上に力強くのびのびとした線を描けるようになる。中には、単なるなぐり描きではなく「わんわん」「パパ」「ママ」など目的を持って絵を描く2歳児も出てくる。
言語が発達する
言葉の面では理解できる単語が増え、2語文や3語文を話せるようになる子どもも出てくる。あるいはさまざまな物事に興味を持ち、いろいろと質問してくるようになる子どももいるだろう。
自我・自発性が芽生える
運動能力や言語などの発達にともない、自己主張が強くなる子どももいる。友達に興味を抱く、やりとり遊びを楽しむなど、心の成長もみられるようになってくるのが2歳児だ。
2歳児の特徴を踏まえて室内遊びを取り入れよう
以上のような特徴を踏まえた上で室内遊びを取り入れることで、楽しみながら子どものさらなる成長を促すことができそうだ。複雑な動きを取り入れた運動系の室内遊びや、お母さん・お父さんとのコミュニケーションを楽しみ言葉を育むやりとり、指先の機能を高める制作遊び、頭を使うゲーム性のある遊びなどがおすすめだ。
2. 2歳児の室内遊びで押さえておきたいポイント

もちろん遊ぶことが目的ではあるが、どういった遊びを取り入れるかも重要になる。どういった「狙い」があるのかをお母さんやお父さんが理解しておくことも大切だ。
身体や言語の発達につながる遊びを選ぶ
上述のように2歳児は運動能力や言語などが格段にアップするたいへん重要な時期である。室内遊びを取り入れるのであれば、身体を使う遊び、言語を使う遊びなどを取り入れ、心身の発達を少しでも促してあげよう。
同年代の友達楽しめるような遊びを選ぶ
たとえ短時間でも構わないので、同じ歳くらいの子どもと一緒に遊ぶことができ、なおかつコミュニケーションがスムーズに取れるようになる(楽しいと感じられるようになる)遊びを選ぶとよい。
3. 2歳児におすすめの身体を使う室内遊び

それでは、2歳児におすすめの室内遊びを紹介していこう。まずは2歳児の「身体能力」の向上を促す室内遊びからだ。
ピンポン玉の的当て遊び
ピンポン玉に面ファスナーを放射線状に貼り付け、フェルトで作った的をめがけて投げる。ボールを掴む、投げるなどさまざまな動きができる2歳児にピッタリな室内遊びだ。ゲーム性もあるため大いに盛り上がれるだろう。子どもの能力に合わせて的の大きさを変えたり、ルールをアレンジしたりすると飽きずに長く楽しめる。
ペットボトルのボーリング遊び
10本のペットボトルを並べ、ボールを転がして倒す室内遊びだ。ペットボトルにお化けや怪獣の絵を貼り、おばけ退治・怪獣退治といった要素を交えるとさらに楽しめるのではないだろうか。子どもにペットボトルの飾り付けを手伝ってもらえば、身体だけでなく制作の楽しさも感じてもらえるはずだ。
サーキット遊び
ロープの上を歩く、並べたフープをジャンプする、ダンボールなどで作ったトンネルをくぐるというように、いくつかの動きを連続しておこなえるよう室内にアイテムをセッティングする。一度にさまざまな動きができることから、2歳児の身体能力の向上に寄与してくれる室内遊びだ。
4. 2歳児の知育におすすめの室内遊び

続いて2歳児の知育に効果的とされている室内遊びを紹介しよう。
パズル遊び
2歳児になるとパズルのピースを指先でつまめるようになる。これまでの「型はめパズル」から一歩前進し、10ピースほどまでの「はめ込みパズル」に挑戦させてあげよう。木製のものなら丈夫で取り扱いやすい。
秘密基地ごっこ
ダンボールなどで隠れ家を作り、秘密基地気分を楽しむ室内遊びだ。隠れ家の中でおままごと遊びをしたり、ピクニック気分でおやつやお弁当を食べたりすると気分が盛り上がるだろう。親子でやりとりを楽しむことで言葉のレパートリーが広がるといった効果も期待できる。ダンボールにお絵描きをしたりシールを貼ったりして、子どもに飾り付けしてもらうのもおすすめだ。
魚釣り遊び
おもちゃの魚釣りを親子で作って、室内遊びを楽しんでみてはいかがだろうか?魚はビニール袋にフラワーペーパーを詰め、袋の口をモールや輪ゴムなどで留めると簡単に作れる。シールで目やうろこを付けるとより魚らしくなるだろう。簡単な作業が多いので2歳児でも作りやすいはずだ。また魚の口の部分にはクリップを付けるとともに、糸の先にマグネットを取り付けた釣り竿を使って遊ぼう。
5. 2歳児のコミュニケーション能力を育てる室内遊び

頭を使い、他人とのコミュニケーションも学ぶことができる2歳児向けの室内遊びも紹介しておこう。
風船遊び
風船がフワフワ浮かぶ様子は2歳児の興味を引くことだろう。風船は滞空時間が長いので、うちわで打ち合う風船テニスや風船バレーといった室内遊びなど自由にアレンジしてみよう。
宝探しゲーム
好奇心旺盛な2歳児は、おうちの中を探索するのが大好きだ。そんな2歳児の好奇心を満たす室内遊びが宝探しゲームである。宝をお菓子など子どもの好きなものにすると、さらに気分が盛り上がるはずだ。宝の写真や隠し場所のヒントを「宝の地図」に見立てて渡すのもよい。子どもの能力に合わせて隠し方やヒントの難易度を調整すると、2歳児だけではなく幅広い年齢で楽しむことができる。
新聞紙の玉入れ遊び
新聞紙を丸めて作った玉を、カゴや段ボールの箱の中などに入れる室内遊びだ。親子でいくつ入るか競争するとゲーム性が増して盛り上がるが、逆にルールや勝敗は無理に決めず、まったくのフリーにするのもおすすめだ。
結論
室内遊びのレパートリーを増やしておけば飽きずに楽しむことができる。外出できない日々のストレス発散にはもちろん、2歳児の運動能力や言語、コミュニケーション能力の向上などさまざまな効果も期待できる。ぜひ親子で楽しみながら、いろいろな室内遊びを試してみてほしい。
(参考文献)
- 1:厚生労働省「厚生労働統計一覧」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/