目次
- 1. みんなは何歳から自転車に乗り始めている?
- 2. 自転車の「練習」を始めるのは何歳から?
- 3. 自転車の練習方法3ステップ
- 4. 自転車を練習しているときの注意点と上達のコツ
- 5. 補助輪なし自転車を乗りこなせるのは何歳から?
- 6. 自転車の選び方|インチ別に対象年齢と身長の目安を紹介
- 12インチ:2〜4歳/身長85〜105cm
- 14インチ:3〜5歳、身長96〜112cm
- 16インチ:3〜6歳、身長101〜117cm
- 18インチ:4〜8歳、身長106〜122cm
- ※1:【自転車に関する調査結果ご報告】子どもの自転車デビューの年齢が平均年齢5.7歳→4.9歳に|日本トイザらス株式会社のプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000033009.html
1. みんなは何歳から自転車に乗り始めている?

子どもが成長してくると「次はいよいよ自転車デビュー」といった段階に入る。だが実際のところ、子どもが自転車に乗り始めるのは何歳からがよいのか、悩む方も多いだろう。目安などはあるのだろうか?
自転車デビューの平均年齢は4.9歳
日本トイザらスが実施した「自転車に関する調査」(※1)によれば、自転車デビューの平均年齢は「4.9歳」であった。お母さん、お父さんはご自身が子どもの頃のことを思い出してみていただきたい。この4.9歳という年齢、若くはないだろうか?事実、現在は低年齢化してきているという。
ひと昔前と比べて低年齢化している背景
我々が子どもだった当時と比べ、自転車のインチのラインアップが豊富になった。安全機能なども充実し、ヘルメットやプロテクターといったアイテムも増えた。自転車デビューの平均年齢が低年齢化している背景には、こうした変化がある。インチが豊富なため、身体が小さい子どもでも乗り始められることを考えると、4.9歳もうなずける。
【キックバイクなどの登場によりバランス感覚を養う機会が増えた】
またペダル無しのストライダーや、キックバイクに親しむ子どもも増えている。小さな頃から、自転車を乗りこなすのに必要なバランス感覚が自然と身に付く環境にあるということもいえる。
もちろん「何歳から」にこだわる必要はない
車の交通量が少なく、安全に遊ばせることができる広い敷地があれば、小さい頃から自転車の練習を始められるだろう。一方、都市部でそうした環境がないご家庭の場合、4.9歳など小さな子どもが自転車を練習するには交通事故といった危険をともなう。
それに、子どもの成長や発達は個人差が大きい上、子どもみんなが自転車を好きというわけでもない。こうしたさまざまな要素も鑑みれば「何歳から」と決めつけたり、変にこだわったりする必要がないこともお分かりいただけるだろう。
2. 自転車の「練習」を始めるのは何歳から?

自転車に乗れるようになる時期は4.9歳ということだった。では、自転車の練習をし始めるのは何歳からがベストなのだろうか?
自転車の練習は3歳後半頃から
こちらも個人差があるためあくまで目安だが、4.9歳頃から自転車に乗り始められるようにするためには、3歳半ないし後半くらいから練習をし始めるのがよさそうだ。
ストライダーやキックバイクなどでバランス感覚を養う
身体がまだ小さい場合は、ストライダーやキックバイクに乗って徐々に乗り物に慣れていき、自転車を乗りこなすためのバランス感覚を養っていくという流れがスムーズだろう。
3. 自転車の練習方法3ステップ

具体的に、自転車に乗れるようになるためにはどのような練習を積めばよいのだろうか?ポイントをお伝えしておこう。
ステップ1|まずはとにかく「バランス感覚をつかむ」練習
補助輪なしで自転車に乗れるようにするためには、とにもかくにもバランス感覚が重要だ。自転車店などにお願いしてペダルと補助輪を外してもらおう。無事に外れたら、自分の足で地面を蹴って前に進み、徐々にバランス感覚を養っていくという流れがスムーズである。
こまめに蹴ってしまうと結局足でバランスを取ることになってしまうため、いったん地面を蹴ったら数秒間は足を浮かせたまま、停まったり曲がったりできるようになることを目標にしよう。
ステップ2|バランスが取れるようになったら「ペダルをこぐ」練習
ペダルの練習はスタンドを立てた状態から始めるとよい。足の回転、ペダルの直径と自分の感覚などを覚えてから、実際に走らせてみよう。利き足側のペダルを下にして足をのせ、反対側の足で地面を蹴って走り出したら両足でペダルをこぐ、という練習方法がある。
スムーズにできるようになったら、利き足で地面を蹴って乗り始める練習もしてみよう。
ステップ3|自分で自転車を「コントロールする」練習
バランスよく走れるようになり、自分の足でペダルもこげるようになった。曲がる操作もブレーキ操作もOKという段階にきたら、いよいよ公道を走るための練習だ。直線はもちろん、ちょっとした障害物(コーン的なもの)を置いてS字やUターンの練習、線を引いて停まる練習などをしておこう。
4. 自転車を練習しているときの注意点と上達のコツ

子どもが自転車に乗りこなせるようになるためには、もちろんお母さんやお父さんの協力が不可欠である。注意点とあわせて上達のためのコツをお伝えしていこう。
とにかく安全な場所で練習する
親が見える範囲、手が届く範囲だから安全とは限らない。周辺環境をきちんと見渡し、どういった危険が潜んでいるか確認を怠らないようにしよう。交通公園やグラウンドなどがあればぜひ利用したい。ヘルメットやプロテクターの着用も忘れないようにしよう。
お母さんやお父さんが手本を見せてあげる
子どもに自転車を教えるには実際に手本を見せてあげるのが手っ取り早いし、子どももイメージしやすい。ハンドルを握る、地面を蹴ってペダルをこぐ、ブレーキをかける、曲がるなど、ひとつずつゆっくり動作を伝えてあげよう。
身体の向きと視線について助言を送る
体幹がブレてしまうと自転車も蛇行してしまい、転倒といった事故を招きやすくなる。身体は正面を向いているようにアドバイスしてあげよう。同時に視線も重要だ。あちこちに視線を移したり下ばかり見ていたりすると、バランスを崩すおそれがある。進行方向を見るように教えてあげよう。
5. 補助輪なし自転車を乗りこなせるのは何歳から?

補助輪なし自転車を乗りこなせるのは何歳からであるのか、また買い替えの時期について解説しよう。
補助輪なしで乗れる時期の目安
補助輪なし自転車を乗りこなせる時期は、5歳前後といわれている。しかしライフスタイルや個人差も大きいことを考慮すれば「何歳から補助輪なし」とは決めなくてもよいだろう。
6. 自転車の選び方|インチ別に対象年齢と身長の目安を紹介

子ども用の自転車の選び方についても知っておこう。大人用の自転車との違いや、子ども用の自転車のインチ別に何歳から何歳までといった適正年齢、身長の目安などをお伝えする。
そもそも子ども用の自転車と大人用の自転車の違いとは?
たとえインチが同じでも、子ども用と大人用とではフレームの大きさやデザイン、安全機能などが異なる。子ども用の自転車を選ぶときは、必ず子ども用を選ぶことが大切だ。
子ども用自転車のインチ別・適正年齢と身長一覧
子ども用の自転車は主に12〜26インチまで展開されている。上記の年齢と身長を目安に絞り込んでいこう。メーカーによって多少異なる場合もあるため、自転車店のスタッフともよく相談しながら最終的に決めていただきたい。
結論
自転車デビューは4.9歳ということだったが、お伝えしたように「何歳から」にこだわる必要はまったくない。小学校に上がる前に乗れるようになっている子どもが多いようだが、子どもの成長にあわせて少しずつ練習していけば、そのうち乗れるようになるはずだ。練習はくれぐれも安全な場所でおこなってほしい。
(参考文献)