1. 使える場面がたくさん!簡単な絵描き歌を覚えよう

絵描き歌とはどのようなものなのか、どんなときに絵描き歌をするといいのか、絵描き歌を普段の生活に取り入れるコツなど解説しよう。
絵描き歌とは
絵描き歌は、歌に合わせて絵を描いていくという音楽と絵が一体化した昔から親しまれている遊びで、大正時代頃から全国に広まっていったようだ。簡単な線や丸、点で描くことができ、誰が描いても同じ絵になるので、小さい子どもでも楽しめる。
絵描き歌は待ち時間におすすめ
絵描き歌は絵を描く紙とペンなどの筆記用具があれば、場所を選ばずできるので、子どもの退屈しのぎや暇つぶしに役立つ。車が渋滞しているときや、病院の待合室で長時間待っているとき、飲食店で料理が運ばれるまでの時間など、退屈な待ち時間が絵描き歌のおかげで遊びの時間に変わる。
描く物がなくても絵描き歌はできる!
絵描き歌は、必ずしも紙やペンなどの描く物を必要としない。お風呂場の曇った鏡や曇った車の窓、砂や土の地面、家のカーペットなどに、指でなぞって描くこともできる。手軽で簡単にできるので、普段の子どもとの生活の中に上手く取り入れていこう。
2. 親子で楽しめる!幼児向けの簡単な絵描き歌

次に、お父さんお母さんが子どもの頃に遊んだことがある簡単で定番の絵描き歌を紹介しよう。子どもの頃を懐かしみながら、親子で楽しんでいただきたい。
かわいいコックさん
「棒が一本あったとさ」というフレーズに馴染みのあるお父さんお母さんは多いはず。これは、絵描き歌の定番中の定番である「かわいいコックさん」だ。最初に一本の線を引き、「棒じゃないよ葉っぱだよ」でコックさんの口ができる。その後、「葉っぱじゃないよカエルだよ。カエルじゃないよアヒルだよ。6月6日(むいか)に雨ザーザー降ってきて。三角じょうぎにヒビ入って。あんパン2つ、マメ3つ。コッペパン2つくださいな。あっという間にかわいいコックさん。」でできあがりだ。
つるさんはまるまるむし
「つるさんはまるまるむし」は、絵描き歌と言っても、歌うのではなく、文字を繋いで完成させる簡単な絵描き歌だ。「つるさんはまるまるむし」に合わせて文字を組み合わせていくと、顔ができあがる。「つ」と「る」が頭の部分になり、「三」で三本の線が額に描かれる。「ハ」はまゆげ、「まるまる」で二つの丸を描き、それが目になる。「ム」が鼻で、最後の「し」であごを表現する。似たようなタイプの絵描き歌で、「へのへのもへじ」もある。
数字で作る絵かきうた
「いっちゃんが豆もらって」の「1」から始まり、数字をモチーフにしていろいろなものを描く絵描き歌だ。楽しみながら簡単に数字を覚えることができて一石二鳥。数字の「2」の「アヒルの子」がよく知られていて、「2」がアヒルの頭から首の部分を表す。「にーちゃんが、3円もらって豆買って。口をとんがらかせて、あひるさん」で、「3円」の「三」はアヒルの羽根、「豆」でアヒルの目を描く。
3. 子どもが大好き!キャラクターの簡単な絵描き歌

お父さんお母さんが子どもの頃から知っている定番の絵描き歌もいいが、やはり子どもがもっと興味を示すのが、キャラクターの絵描き歌だろう。大好きなキャラクターが簡単に描けることで、子どもも絵描き歌に病みつきになりそうだ。ここでは、子どもに人気のキャラクターの絵描き歌をいくつか紹介しよう。
ドラえもん
大人から子どもまで、幅広い年代の支持を集める国民的キャラクタードラえもん。「丸描いてチョン」のフレーズはお馴染みではないだろうか。定番の絵描き歌よりも手順は多いが、歌に合わせて描くと簡単にドラえもんができあがる。最初に、「丸描いてチョン」を2回繰り返してドラえもんの目を描く。その後、「お豆に根が出て植木鉢」と続くが、「お豆」は鼻、「根が出て」で鼻の下に線を引く。「植木鉢」も2回繰り返して、顔の輪郭を二つ描く。「6月6日にUFOが」では、「かわいいコックさん」同様6は両手を表し、「UFO」は首の鈴を表す。そして、「あっちいってこっちいって落っこちて」で、首輪の線と胴体の両脇から縦線を引く。「お池が2つできました」は両足、「お池にお船を浮かべたら」は、お腹の白い部分が池でポケットがお船になる。「お空に三日月上ってた」はにっこり笑った口で、最後に、「ひげをつけたらドラえもん」でできあがりだ。
アンパンマン
子どもが大好きなアンパンマン。「描いて」とせがまれることも多いだろう。比較的簡単に描けるアンパンマンだが、絵描き歌で歌いながらアンパンマンが完成していく姿に子どもも大喜び間違いなしだ。最初に、「丸いお皿がありました」でアンパンマンの輪郭を描く。その次に「丸いお団子のせました」で鼻、「それから黒い豆二つ」で両目を描く。続く「まゆげぴくぴくおいしそう」ではそのまままゆげを描き、「ほっぺたぷくんと膨らんで」はそのままほっぺたを描く。最後に「にっこり笑ったアンパンマン」で口を描いて顔が完成する。2番以降で、顔から下の身体やマントなどが完成するが、子どもには少し難しいので、顔だけでもよいだろう。
ピカチュウ
ピカチュウはドラえもんやアンパンマンのようには馴染みがなく、描いたことがない大人も多いだろう。しかし、絵描き歌ならサッと簡単にピカチュウを描くことができる。まず、「大きな岩がありました」でピカチュウの輪郭を描き、「ポケモン尻尾が見えてるよ、あっちもこっちも隠れてる」で両耳を描く。そして、「谷間の向こうの山の上」で口の下部分、「かわいいお尻を追っかけて」で口の上部分を波線で描く。「小さなポケマメ見つけたよ」は鼻、「お空に浮かんだサンアンドムーン」は両ほっぺと両目を表して、できあがりだ。
結論
絵が苦手な方でも、一つの絵を完成させることができる、簡単な絵描き歌やその概要をまとめた。定番の絵描き歌では、子どもにお父さんお母さんの時代の文化に親しんでもらえるし、キャラクターの絵描き歌は、子どもの大好きなキャラクターが簡単に描けるようになる。この記事を参考にして、絵描き歌のレパートリーを増やし、親子で楽しい時間を過ごしていただきたい。