1. 習い事に通う小学生の割合と平均費用

厚生労働省の「第9回21世紀出生児縦断調査」(※1)によると、平成22年に生まれた子どもが習い事をしている割合は、87.7%とおよそ9割弱にもなることがわかった。習い事の種類は学習塾や体操、水泳、ピアノ、サッカーなど多岐にわたり、中にはいくつか通っている子どもも。
また文部科学省の「平成30年度子供の学習費調査の結果について」(※2)によると、小学生が習い事などにかけている年額の平均は、公立小学生で214,451円、私立小学生で646,889円であった。
また文部科学省の「平成30年度子供の学習費調査の結果について」(※2)によると、小学生が習い事などにかけている年額の平均は、公立小学生で214,451円、私立小学生で646,889円であった。
2. 小学生・男子に人気の習い事は?

「第9回21世紀出生児縦断調査」(※1)によると、小学生の男子に最も人気の習い事は水泳、次がサッカーとスポーツ系の習い事が人気のようだ。学習塾、英会話、通信教育など勉強系も人気だ。これらの習い事のメリットや費用を見ていこう。
水泳
水泳は、呼吸器が鍛えられる、体力がつく、小学校の水泳授業で役立つなどのメリットがあるようだ。費用の目安は5,000円〜1万円ほどだ。このほかに送迎バスの料金などがかかることもある。
サッカー
チームプレーであるサッカーは、努力の大切さや仲間を尊重する気持ちが学べるところが人気を集めている。費用の目安は2,000円〜1万円ほどと幅広い。これ以外に、教室によっては合宿、遠征などの費用が必要なこともあるので確認しておこう。
英会話
早いうちから英語に親しむことで、英語に対する抵抗感を感じにくくなるというメリットがあるようだ。通わせた方からは、コミュニケーション能力が向上したとの声もあがっている。費用の目安は6,000円〜1万円ほどだ。これ以外に教材費などもかかる。
3. 小学生・女子に人気の習い事は?

「第9回21世紀出生児縦断調査」(※1)によると、小学生の女子に人気の習い事ランキングは、1位ピアノなどの音楽系、2位水泳、3位習字、4位英会話という結果となっている。男子同様、学習塾などの人気も高い。ダンスやバレエなどを習う子どもも多いようだ。
ピアノ
ピアノを習うことで、リズム感がよくなる、集中力が養われるなどのメリットがあるようだ。また発表の機会があることで、度胸がつく点も人気の秘密だろう。費用の目安は5,000円〜1万円ほどだが、上達するごとに月謝が高くなる、発表会に費用がかかるということが多いので、始める前に確認しておこう。
ダンス
授業に取り入れられるようになってから、ダンスを習う小学生が増えてきている。ダンスには表現力が身につく、度胸がつくなどのメリットがある。かわいい衣装を着られる点も、女の子に人気の理由かもしれない。
費用の目安は5,000〜1万円ほどだが、教室によっては発表会にかなり費用がかかることもあるので注意が必要だ。
費用の目安は5,000〜1万円ほどだが、教室によっては発表会にかなり費用がかかることもあるので注意が必要だ。
習字
習字は、集中力を養える、気持ちを落ち着けられるなどの理由から小学生に人気がある習い事だ。またただ文字を書かせるだけではなく、文字の成り立ちから教えてくれる教室もあり、日本語に興味を持つきっかけにもなるかもしれない。
費用の目安は2,500円〜4,000円ほどとお手頃だが、このほかに検定費用や道具代、半紙や墨汁代もかかる。
費用の目安は2,500円〜4,000円ほどとお手頃だが、このほかに検定費用や道具代、半紙や墨汁代もかかる。
4. イマドキ小学生におすすめ習い事4選

小学生の習い事は、上記以外にもさまざまなものがある。ここでは最近人気の習い事や個性派の習い事のなかから、おすすめのものを紹介しよう。
キッズヨガ
大人向けのイメージの強いヨガだが、子ども向けの講座を展開している教室もある。ヨガは集中力を養う、心と身体のバランスを整えるなど心身ともによい効果が期待できる。親子で通える教室もある。親子で同じ習い事に取り組むことで、絆も深まるだろう。
DVDや動画もあるので、家庭で取り組むこともできそうだ。費用の目安は、3,000円〜6,000円ほどだ。なお1回ごとに料金を払う、チケット制を取り入れている教室もある。
DVDや動画もあるので、家庭で取り組むこともできそうだ。費用の目安は、3,000円〜6,000円ほどだ。なお1回ごとに料金を払う、チケット制を取り入れている教室もある。
ボルダリング
メディアなどで取り上げられることが増え、人気が上昇しているボルダリング。壁に設置された突起物を使って壁を登るというシンプルな競技だが、身体だけではなく頭も使う。そのため集中力や思考力も養うとされている。1番上まで登り切ったときの達成感にハマる子どもも多いようだ。
費用の目安は5,000円から8,000円ほど。1回ごとに料金を支払う教室もあるようだ。
費用の目安は5,000円から8,000円ほど。1回ごとに料金を支払う教室もあるようだ。
プログラミング
2020年から小学校で必修化されたプログラミング。そのせいかプログラミング教室に通う子どもが増えているようだ。教室ではアプリのプログラミングやロボットのプログラミングなどを体験することが多いようだ。
プログラミングは、論理的な思考を育てるとされている。将来的に必須のスキルになるともいわれており、さまざまな場面で役立ちそうだ。費用の目安は6,000円〜10,000円ほど。このほかに教材費がかかることも。
プログラミングは、論理的な思考を育てるとされている。将来的に必須のスキルになるともいわれており、さまざまな場面で役立ちそうだ。費用の目安は6,000円〜10,000円ほど。このほかに教材費がかかることも。
和太鼓
和太鼓は全身を使うため、芸術的な要素とともにスポーツ的な要素も兼ね備える。集団での活動が多く、協調性が身につくことが期待できる。また伝統を大切にする習い事なので、礼儀作法が身につくことも。和太鼓の費用の目安は、月に通う回数によって異なるが、月3回通う場合は4,500円〜13,000円ほどとなっている。
結論
最近の小学生は、多くの子どもが習い事をしているようだ。最近は昔からある定番の習い事のほかに、個性的な習い事のバリエーションも豊富になっている。そのため、より子どもに最適な習い事を見つけることができそうだ。習い事を、子どもの新たな才能を見つけるきっかけにしてはいかがだろうか。
(参考文献)
※1:厚生労働省「第9回21世紀出生児縦断調査」(2)習い事等
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/syusseiji/18/dl/kekka_02.pdf
※2:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果について」P1
https://www.mext.go.jp/content/20191212-mxt_chousa01-000003123_01.pdf
※1:厚生労働省「第9回21世紀出生児縦断調査」(2)習い事等
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/syusseiji/18/dl/kekka_02.pdf
※2:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果について」P1
https://www.mext.go.jp/content/20191212-mxt_chousa01-000003123_01.pdf