目次
- 1. 子どもに合う一輪車を選ぶことが上達への第一歩
- 2. 一輪車の練習に適した場所や揃えておく道具は?
- 3. 一輪車の練習方法と上達するためのコツ
- 4. 子どもの一輪車の練習を親はどのようにサポートすればよい?
- 5. 一輪車の練習は親子のコミュニケーションを育む
- 身長100〜115cm(幼稚園年少):14インチ
- 身長110〜140cm(幼稚園年長〜小学2年生):16インチ
- 身長120〜150cm(小学2〜4年生):18インチ
- 身長130〜160cm(小学3〜6年生):20インチ
- 身長140〜170cm(小学4年生〜中学1年生):22インチ
- 身長155〜185cm(小学6年生以上):24インチ
- ※1:日本一輪車協会「一輪車の購入について」
http://jua-web.org/wp/about-unicycle/section2
1. 子どもに合う一輪車を選ぶことが上達への第一歩

一輪車の練習方法の前に、もっとも重要な「選び方」から学んでおこう。安全に練習するためにも、子どもの身体に合うサイズや重さの一輪車を選ぶことが何よりも大切だ。
子どもの身長別・一輪車のサイズの目安一覧
一輪車も自転車と同じようにタイヤの大きさでサイズが分かれている。日本一輪車協会(※1)では、身長や年齢ごとに目安を分類している(上記一覧)。こちらがひとつの基準になるだろう。
一輪車のサイズを決めるときのポイント
上記を参考に子どもに合ったサイズの一輪車を選ぶわけだが、身長や年齢が複数にも含まれる場合「安全に練習できるかどうか」の観点から、小さめのがおすすめだ(ただし伸び盛りの子どもはすぐに小さくなるおそれがあるため、そこはよくご検討いただきたい)。
また一輪車を立てたとき、サドルがおへその高さにくるかどうかも、サイズ選びのポイントになるので覚えておこう。
一輪車の重さを決めるときのポイント
一輪車はバランスを取りながら練習するものなので、サイズを重視する方が多い。だが重量の確認も忘れないようにしよう。一輪車の練習中、移動させたり起こしたりすることが多いため、子どもが扱いやすい重さであることも考えておかなければならない。
日本一輪車協会の認定品は16インチで3.6〜4.4kgである。こちらを目安にしよう。
2. 一輪車の練習に適した場所や揃えておく道具は?

子どもに合う一輪車を選んだら、次は練習場所の確保だ。安全に練習するための場所に適した条件を見ていこう。事前に用意しておきたい道具などとあわせて解説する。
凹凸が少なく、車が通行しない場所で練習をする
一輪車の練習場所として最適なのが、地面に凹凸がなく(または少なく)、車が通らないところだ。坂道ではなくフラットであるとより練習しやすいだろう。砂利や小石が多くある場所やフラットではない場所などは、バランスが取りづらいためあまりおすすめできない。
手すりや壁など「つかまるところ」も必要
一輪車の練習には、手すりや壁、フェンスなど手で身体を支えるためのモノが必要だ。肩の高さほどの位置に手でつかまれるところがあるとよい。手すりがなければ鉄棒やジャングルジムなどでもよいだろう。
プロテクターやヘルメットの準備も忘れずに
一輪車の練習に転倒は付きものだ。ケガのリスクを少しでも減らすため、プロテクターやヘルメットも用意しておこう。服装も長袖・長ズボンなど、身体を覆うものにすると擦り傷を防ぎやすい。長ズボンの裾が車輪に巻き込まれないよう、バンドなどで留めておくと安心だ。
3. 一輪車の練習方法と上達するためのコツ

一輪車を購入し、練習場所も確保できたら、いよいよ練習開始だ。基本的な流れを順番に解説するとともに、上達に向けたコツもお伝えしていく。
サドルの高さを調節し、タイヤの空気を確認する
サドルがおへそあたりの高さになるように調節し、タイヤに空気が十分入っているか確認しよう。手で押したときに簡単に凹まない程度まで入れておくのが基本だ。
手すりなどにつかまり足をペダルにかける
手すりまたは壁などに手をついて身体を支えつつ、足をペダルにかける。最初に踏み出したい方の足が分からないときは、左右どちらも試してみてしっくりくるほうを選ばせてあげよう。ペダルは身体よりもやや前方にセットし、つま先が真正面を向いた状態でかけるのが基本だ。
手で身体を支えたままペダルを踏み込む
準備が整ったら、身体を支えた状態のまま最初にかけた足でペダルを踏み込み、すぐに反対側の足もペダルにのせる。ある程度の勢いがないと転倒するおそれがあるため、親(補助者)が支えてあげるのもよいだろう。
また体が斜めや横(手すりや壁のほうなど)を向いているとうまく進めないので、身体も正面を向くようにするのがポイントだ。
徐々に距離を延ばしていく
身体を支えながら進めるようになってきたら手を離し、1回転から2回転、3回転から4回転など1回転ずつ距離を延ばしていこう。スムーズにできればあとは徐々に距離や時間を延ばしていけばよい。
一輪車の「降り方」も知っておく
一輪車から降りる際は、足を前後ではなく上下にする。そのうち利き足がわかってくるはずなので、最初のうちはどちらの足が上下でもOKだ。上下にしたら下の足を前後いずれかの地面につくことでサッと降りられる。
足を離すタイミングでバランスを崩しやすいので、前の地面に足をつくときはサドルの後ろ側を、後ろの地面に足をつくときはサドルの前を握るとよい。
上達のコツ
ペダルを踏みこむ際はつま先を真っすぐ前に向け、前方に進むより「真上に伸び上がる」ようなイメージで漕ぎ出すとよい。もう片方の足をペダルに置いたら、左右のペダルが同じ高さになるように踏み込んで調整する。ここで一旦停止だ。
ペダルに両足を置いて止まれるようになったら「半回転して停まる」という動きを繰り返し練習する。これにより上手くバランスが取れるようになってくる。あとは上述したように1回転、2回転、3回転以上へとチャレンジだ。
根気よく練習に取り組むことが大切
一輪車は、すぐに乗れるようになる子どももいれば、なかなか上達しない子どももいる。後者の場合はとくに、根気よく練習に取り組むことが大切だ。子どものモチベーションを維持するためにも温かい目で見守ってあげよう。
4. 子どもの一輪車の練習を親はどのようにサポートすればよい?

子どもが一輪車の練習をしている最中、親は「補助者」としてサポートしてあげることになる。そのとき、どのようなサポートの仕方がベストなのだろうか?
親が子どもの一輪車の練習をサポートするときのポイント
親が補助者として子どもの一輪車の練習をサポートするときは、子どもの肩の高さで支えるようにしよう。子どもの手を持ち上げるのではなく、保護者の手にのせるイメージだ。
また支えること以外に、背筋は伸びているか、身体も足も視線も前を向いているか、へっぴり腰にならずおへそをしっかり前に出すイメージで乗れているかなどをチェックしよう。
5. 一輪車の練習は親子のコミュニケーションを育む

一輪車の練習は、親子間の良好な関係を築くのに役立つと言われている。その理由や、安全に練習を行うための注意点を解説しよう。
一輪車の練習は親子のスキンシップを増やす絶好の機会
一輪車の練習には補助が必要だ。手をつなぐ、背中に手を当てる、声をかける、一緒に笑ったり汗をかいたりするなどでスキンシップやコミュニケーションがとれる。親も一緒に一輪車の練習をすれば、親子で達成感を味わえるだろう。
結論
子どもに合う一輪車を選ぶことが上達への第一歩だ。練習場所の選び方や実際の流れ、親がサポートするときのポイントなどもお伝えしたので、ぜひ参考にしてほしい。親子で新しいことにチャレンジし達成するという、貴重な体験をぜひ味わっていただきたい。
(参考文献)