1. 連続運転が推奨される換気扇の電気代は?

「換気扇の電気代はそれほど高いわけではない」と頭では分かっていても、ずっとオンにしておくとなると、やはり多少は電気代が気になってしまう。さほど変わらないことが分かれば安心して換気扇をオンにしたままにできるが、実際のところどれくらいの電気代になるのだろうか?
ひと月オンにし続けてもそれほどでもない
実際には、換気扇の機種や契約している電力会社の料金プランなどによって電気代が変わってくるが、一般的にひと月ずっとオンにしていても【数十円から数百円程度】と言われている。当然だが、エアコンを連続運転し続けるよりも電気代は大幅に安いと考えていいだろう。
換気扇を使わないほうが問題になる?
電気代を惜しんで換気扇を使わなかった場合、さまざまな問題が発生する可能性がある。分かりやすいところでは「ニオイ」。トイレはもちろん、キッチンやお風呂でも換気扇を使わずにいるとニオイが残り、やがて染み付いてしまうかもしれない。
次に「結露やカビ」だ。換気扇には湿度を下げる働きもあるため、電気代を抑えようと換気扇を使わずにいると結露やカビの発生につながってしまうことがある。結露やカビは建材に悪影響を与えるだけでなく、胞子を吸い込むことによる人体の健康被害も懸念される。
ホコリや花粉、その他の有害物質なども室内にこもってしまうため、ハウスダスト症候群といったアレルギー症状を招くおそれも出てくるだろう。
次に「結露やカビ」だ。換気扇には湿度を下げる働きもあるため、電気代を抑えようと換気扇を使わずにいると結露やカビの発生につながってしまうことがある。結露やカビは建材に悪影響を与えるだけでなく、胞子を吸い込むことによる人体の健康被害も懸念される。
ホコリや花粉、その他の有害物質なども室内にこもってしまうため、ハウスダスト症候群といったアレルギー症状を招くおそれも出てくるだろう。
ただし寒くなることも想定しておこう
換気扇を24時間連続して使い続けることは、ニオイや湿気対策などに有効である。だが、冬場に窓を締め切った状態で家中の換気扇をオンにしていると、隙間風が入ってきて寒くなってしまうこともある。暖房が効きにくくなるため、逆にエアコンの電気代が膨らんでしまうという可能性もゼロではない。
換気扇を連続運転させるかどうかは、さまざまな角度から判断してほしい。
換気扇を連続運転させるかどうかは、さまざまな角度から判断してほしい。
2. 換気扇の電気代の目安【キッチン・お風呂・トイレ】

換気扇を連続して使った場合の具体的な電気代の目安を、キッチンとお風呂、トイレに分けて見ていこう。
キッチンの換気扇を連続運転したときの電気代
換気扇の消費電力を「30W」、基本料金を「26.5円/kWh」、ひと月を「30日」と仮定する。
【30W×24時間×30日÷1,000=21.6kW】ひと月で21.6kWhとなり、基本料金を掛けると電気代は【572.4円/月】になる。年間とおして換気扇をオンにし続けると【約6,869円】だ。
【30W×24時間×30日÷1,000=21.6kW】ひと月で21.6kWhとなり、基本料金を掛けると電気代は【572.4円/月】になる。年間とおして換気扇をオンにし続けると【約6,869円】だ。
お風呂の換気扇を連続運転したときの電気代
基本料金とひと月の日数は変えず、換気扇の消費電力を「20W」にして計算すると電気代は【381.6円/月】、一年中つけっぱなしにした場合は【約4,579円】になる(計算式は同じなので省かせていただく)。
トイレの換気扇を連続運転したときの電気代
同じように換気扇の消費電力を「3W」として計算すると、電気代は【57.24円/月】、年間では【約687円】になった。
消費電力の少ない換気扇も増えている
キッチン、お風呂、トイレそれぞれの換気扇を一年中オンにしていた場合でも、おおよそ12,000円前後の電気代で済むという計算になる。しかも、近年では消費電力の少ないエコな換気扇も増えている。もしかするとさらに電気代を抑えられるかもしれない。
3. 電気代以外に換気扇の使い方とお手入れも大切

換気扇を連続運転し続けてもそれほど電気代は高くならない、ということはお分かりいただけただろう。最後は、電気代以外にも大切な換気扇の使い方やお手入れについて見ていこう。
換気扇の使い方とお手入れ
効率よく換気するには、ちょっとしたコツが要る。たとえばお風呂やトイレの換気扇なら、密室にしておいたほうが効率がよいとされる。小窓が付いているお風呂やトイレなら、それらも閉めて換気するといいだろう。
見落としがちなのが換気扇のフィルターだ。ホコリなどで目詰まりしていると効率よく換気できず、ムダに電気代がかかってしまう可能性がある。それに、せっかく電気代を抑えられても、お手入れをしなかったことが原因で故障してしまえば、修理や買い替えに費用がかかってしまう。
換気扇のお手入れ方法については、取扱説明書またはメーカーのホームページなどで確認しておこう。
見落としがちなのが換気扇のフィルターだ。ホコリなどで目詰まりしていると効率よく換気できず、ムダに電気代がかかってしまう可能性がある。それに、せっかく電気代を抑えられても、お手入れをしなかったことが原因で故障してしまえば、修理や買い替えに費用がかかってしまう。
換気扇のお手入れ方法については、取扱説明書またはメーカーのホームページなどで確認しておこう。
結論
換気扇の電気代はさほど高くはない。結露や空気汚染などが気になる方は、24時間連続運転させるといいだろう。ただし冬場は寒くなる、エアコンの効率が落ちるといった可能性もあるので、様子を見ながら運転時間を調整してほしい。