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この程度の雨で電車が遅延?ダイヤが乱れる理由について解説

投稿者:
オリーブオイルをひとまわし編集部

2019年4月26日

電車が遅れる理由はさまざまだ。とはいえ、強風時に電車が遅れるのは理解できるが、これしきの雨でどうして?と思われたことはないだろうか。大雨のときは運転自体が見合わせられることもあり、通勤の際ともなると憂鬱な思いを強いられてしまう。そこで今回は電車が雨で遅延してしまう理由について解説する。鉄道会社だけでなく、乗客の側にも原因があることについても紹介しよう。

1. 雨の日はゆっくり加速しブレーキも早めになる

そもそも、なぜ電車のタイヤは「ゴム」ではなく「鉄」かご存知だろうか?色々な理由があるが、その中で有名なのが「摩擦が少ない」ということだ。レールと車輪が鉄だと摩擦が非常に少ないそうだ。その摩擦の少なさから実は電車は走っているのではなく、レールの上を転がっていると捉えることもあるようだ。

また、摩擦が少ないので、一度スピードにのると惰性で進んでくれ他の乗り物と比べても非常にエネルギーの消費が少ないのも電車の特徴なのだ。そして、車輪とレールの接地面は「切手サイズよりも小さい」と言われており、非常に滑りやすいもの特徴の一つである。

線路が雨で濡れると電車の車輪が滑りやすくなってしまうため、通常運転時よりもゆっくり加速し、ブレーキも早めにかける傾向があるようだ。電車は、雨の日はゴムタイヤをはく自動車よりもずっと滑りやすいということになるのだ。

それゆえ、いつもと同じタイミングでブレーキをかけると、車輪が線路のうえを滑ってしまう可能性があり危険である。当然ながら、雨の日は早めにブレーキをかける必要があるというわけである。電車が走りはじめるときも同様で、車輪が滑らないよう雨の日はゆっくり加速するのが一般的だ。

京急電鉄のように一定の毎時雨量や連続雨量が観測された時点で速度を落とす鉄道会社も多いが、JR東日本では大雨に運転を見合わせるかどうかを決定する際、「実効雨量」と呼ばれるものを基準にしているようだ。これは土のなかに残っている水の量を示すもので、土砂災害と関係が深いとされている。降水量が一定量をこえると運行中止が決められるというわけではないことは、知っておくとよいだろう。

2. 雨の降りはじめはとくに車輪が空転する傾向あり

雨が強く、あるいは長く降っているからといって車輪がスリップしやすいわけではないようだ。むしろ車輪が滑りやすいといわれるのは、雨の降りはじめである。雨が乾いた線路に触れると、表面についていた油が浮き出てくるからだ。雨が降り続けるにしたがって油は流されてしまうため、むしろ雨が強いときのほうが滑りにくいこともあるようだ。

とはいえ、最近はABS(アンチロックブレーキシステム)などの高度なブレーキ制御システムが採用され、車輪の空転を防ぐ対策が進んでいる。そのため、最近の電車は雨が降っても車輪が空転しにくく、かつてのように一度空転するとなかなか元通りにならないということもない。だが、万が一の事態に備えて、急加速や急ブレーキは控えているようだ。

3. 乗客が動くスピードの緩慢さも遅延の理由に

雨の日に電車が遅延する理由は、運転上の問題ばかりではない。むしろ、ゆっくり加速したりブレーキを早めにかけたりすることの影響は限定的であり、乗客の動くスピードが緩慢になることのほうが電車の遅延に影響しているといわれている。

とくにホームが地上にあり、一部にしか屋根がない駅の場合、乗客の多くは雨に濡れないように屋根のあるところに集中しがちだ。すると一部の車両に混雑が発生し、乗客の乗り降りのスピードが落ちてしまう。同様の事態が駅ごとに頻発するケースでは、大幅な遅延につながるというわけだ。傘を手持ちするなど荷物が多くなることも乗客が動くスピードに影響を与えていると考えられる。

また、普段は自転車通勤している人なども雨の日は電車を利用する傾向があり、濡れた雨具に触れるのを互いに避けようとして乗客が普段よりも間隔をあけようとすることも多い。そのため雨の日は電車が混雑しやすく、電車が遅延してしまうのだ。

結論

雨が降ると、車輪が滑るのを避けるため、ゆっくり加速したりブレーキを早めにしたりといった対策がとられるが、電車が遅延する理由はむしろ乗客側にあることも多いようだ。屋根のないところで傘を差して電車を待ち、空いた車両を利用するなど、事態の改善には一人一人の心がけも求められるといえそうだ。

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