目次
- 1. 枕の黄ばみの原因
- 2. 洗濯できる枕かどうかの確認方法
- 3. 枕の黄ばみを洗濯機で落とす方法
- 4. 枕の黄ばみを手洗いで落とす方法
- 5. 枕の頑固な黄ばみは酸素系漂白剤で洗濯する
- 6. 洗濯できない枕の黄ばみ対策
- 7. 枕の黄ばみを予防する方法
- 枕カバーをはずして洗濯ネットに入れる
- 弱水流コースを選び、おしゃれ着用中性洗剤を投入したら洗濯機をまわす
- 脱水が終わったら枕を取り出し、手で形を整える
- 風通しのよい場所で天日干しか陰干しをして乾かす
- 完全に乾いたのを確認してから取り込んでカバーをかける
- 枕が入る大きさの洗濯桶などを用意する
- 洗濯桶に40℃程度のぬるま湯をはり、おしゃれ着用中性洗剤を適量溶かす
- 洗浄液に枕を浸し、両手を使ってもみ洗いする
- 泡立たなくなるまで、ぬるま湯を2〜3回交換しながらよくすすぐ
- 手で押すようにして水を切ったら、手で形を整える
- 風通しのよい場所で天日干しまたは陰干しをして乾かす
- 完全に乾いたのを確認してから取り込んでカバーをかける
- 枕が入る大きさの洗濯桶を用意し、40℃程度のぬるま湯をはる
- おしゃれ着用中性洗剤を適量溶かす
- 枕のカバーをはずす
- 液体の酸素系漂白剤の原液を枕の黄ばみに直接塗り込む
- そのまま洗濯桶に浸して30分〜2時間ほどつけ置きする
- 時間がきたら洗濯機に入れていつものように洗濯する
- 風通しのよい場所で天日干しまたは陰干しをして乾かす
- 完全に乾いたのを確認してから取り込んでカバーをかける
- ※1:洗濯表示(平成 28年12月1日以降) _ 消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash_01.html - ※2:洗濯表示(平成28年11月30日まで) _ 消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash.html
1. 枕の黄ばみの原因

枕に黄ばみが発生する原因にはいろいろある。理由を知ることが予防につながるので、ぜひチェックしてほしい。
枕の黄ばみは主に「たんぱく質」汚れ
枕が黄ばんでしまうのは、主にたんぱく質によるものといわれている。とはいえ具体的にどういった要因があるのか、ピンとこない方も多いだろう。たとえば次のような理由で黄ばみが発生することがある。
【皮脂】
寝ているときはどうしても皮脂が枕に付着してしまう。皮脂はほぼたんぱく質なので、黄ばみの原因となりやすい。皮脂が分泌されやすい乾燥肌の方や、顔を洗わずに寝てしまうといったことがある方はとくに要注意だ。
【寝汗】
ヒトは寝ているときにコップ1杯程度の汗をかくといわれている。睡眠中、体温を下げるために調節しているものだ。その寝汗も、すべてではないかもしれないが枕に吸収され黄ばみの原因となる。
【唾液(よだれ)】
唾液にはムチンと呼ばれるたんぱく質の一種が含まれている。粘膜を保護したり口の中を潤したりしてくれる成分だ。このことから、睡眠中の唾液(よだれ)も黄ばみの原因となりうる。
濡れたままの髪も黄ばみの原因となりうる
髪が濡れた状態のまま寝ていないだろうか?水分が枕に付着すると雑菌が繁殖し、イヤなにおいや黄ばみの原因になることがある。きちんと乾かしてから床につこう。
洗剤の残りや日焼けが原因の場合もある
お手入れをしている清潔な枕も黄ばむことがある。洗剤や石鹸が残っており酸化して黄ばみとなるケース、あるいは直射日光に当てて乾かした際に変色して黄ばむケースなどだ。洗剤は適量を守ること、しっかりすすぐこと、枕の置き場所や干し方を見直すことなどで回避しよう。
枕の黄ばみは適切にお手入れすれば落とせる可能性が高い
上述したように皮脂や寝汗、唾液(よだれ)などは主にたんぱく質の汚れである。衣類の黄ばみが落とせるように、枕の黄ばみも適切にお手入れをすれば落とすこともできるし、ある程度は防ぐこともできるだろう。
2. 洗濯できる枕かどうかの確認方法

よほど頑固でない限り、枕の黄ばみは洗濯機で落とせるだろう。だがまずは、洗える枕なのかどうか、正しく見分けることが大切だ。
洗濯表示を確認する
【水洗いできるかどうか、洗濯機か手洗いかなどを確認】
まずは洗濯できる枕なのか確認することが大切だ。洗濯表示を確認しよう。「洗濯機」や「洗濯桶」などのマークに「×(バツ)」がついていなければ、ご家庭で水洗いできる枕だ。「手」のマークあるいは「手洗イ」の文字がついているときは手洗いという意味になる。
【干し方や乾燥機の使用の可否などを確認】
洗濯表示には、干し方や乾燥機が使用できるかといった情報が記載されていることもあるので、隅々までチェックしておこう。加えて、通常の洗濯で黄ばみが落ちなかったときのために漂白剤が使えるかどうかも確認しておくと安心だ。
【洗濯表示については消費者庁のホームページを】
洗濯表示には新旧があり、いまだ混在している状態だ。新旧でややニュアンスなどが異なるため、このタイミングで一度消費者庁のホームページなどで確認しておこう。(※1)(※2)
また、メーカーのホームページに適切なお手入れ方法が掲載されていることもあるので、あわせて見ておくことをおすすめする。
3. 枕の黄ばみを洗濯機で落とす方法

洗濯機で洗える枕だったときの、黄ばみを落とす方法を説明していく。
枕の黄ばみを洗濯機で落とす方法
黄ばみがついた枕を洗う手順は以上だ。ドライや手洗い、ソフトなど枕が傷みにくいコースを選ぶのがポイントになるので覚えておこう。ほかの洗濯物とは別にして枕だけで洗うと、型崩れのリスクが少ない。
なお水分が残るとカビやにおいの原因になる。新たな黄ばみも発生しかねないため、完全に乾燥したことを確認してから取り込もう。洗濯バサミで挟んで吊るすと中身が偏るため、安定のよい場所に置いて平干しをしよう。
枕カバーが黄ばんでいるときは?
そもそも、枕より先に枕カバーが黄ばんでしまうということもあるだろう。そんなときも、上述した手順もしくはこれから説明する手順で洗濯すればOKだ。
4. 枕の黄ばみを手洗いで落とす方法

手洗い指定されている枕だったときは、次の手順で黄ばみを落としてみよう。洗濯機よりは洗浄力が劣るため、もしかすると少々残ってしまうかもしれない。そんなときは一気に落とすのではなく、何度か洗濯して少しずつ落としていくといった心構えでいよう。
枕の黄ばみを手洗い洗濯で落とす方法
強くもみすぎると型崩れなどを起こすおそれがあるため、様子を見ながら力加減を調節してほしい。不安なときは両手でグッと押し込む「押し洗い」といった方法もあるので覚えておこう。
5. 枕の頑固な黄ばみは酸素系漂白剤で洗濯する

枕の頑固な黄ばみは普通の洗濯洗剤では落ちないことも多い。そんなときは酸素系漂白剤を使って洗濯してみよう。液体と粉末があるが、ここでは液体の酸素系漂白剤を使う場合の例を紹介する。
酸素系漂白剤で枕の黄ばみを落とすなら「つけ置き」が効果的
酸素系漂白剤を直接塗り込む場合は、黄ばみに十分染み込む程度を目安にしよう。なお長時間つけ置きすると素材が傷んだり色落ちしたりするリスクが生じる。パッケージなどに記載されたつけ置き時間を守ることも大切なので覚えておこう。
6. 洗濯できない枕の黄ばみ対策

洗濯できない枕だったときの黄ばみ対策をお伝えしておこう。簡単なのでぜひ実践してみてほしい。
そもそも洗濯できない枕とは?
【そば殻やウレタン、フェザーやビーズなど】
商品にもよるが、一般的にこうした素材の枕は洗濯ができないことが多い。そのため予防が何よりも大切だ。適切なお手入れ方法は商品ごとに異なるため、取扱説明書やメーカーのホームページで確認してほしい。なお中身が取り出せるタイプならカバーだけ洗濯できる。
布で汚れを拭く
汚れが付着してしまったら、黄ばみになる前に部分洗いで落とそう。まずはおしゃれ着用中性洗剤を水に溶かし、清潔な布に含ませる。次にそれを固く絞り、汚れを軽く叩くようにして拭いていこう。洗剤が残らないよう繰り返し水拭きをしたら、乾いた布で水気をとり、完全に乾燥するまでしっかり干せば完了だ。
落ちないとき、不安なときはクリーニングも検討しよう
頑固な黄ばみだったとき、あるいは自分でお手入れをするのが不安なときなどは、クリーニングに出すことも検討しよう。ただしクリーニングできない枕である可能性も排除できないため、事前に洗濯表示や取扱説明書、メーカーのホームページなどは確認しておこう。
7. 枕の黄ばみを予防する方法

皮脂や寝汗などは防げないため、枕が汚れてしまうのはどうしても仕方がない。だがその汚れが黄ばみになってしまうのを防ぐことはある程度できる。
枕カバーを清潔に保つ
枕カバーは週1〜2回などこまめに洗濯して清潔に保とう。厚手の枕カバーであれば、黄ばみの原因になる汚れが枕に染み込みにくくなるだろう。
枕カバーの上からタオルを巻く
さらに厳重に予防したいのであれば、枕カバーの上からタオルを巻くという方法もある。タオルは毎日取り替えれば、枕カバーも枕も黄ばむリスクを大幅に低減できるだろう。
こまめに干して湿気を飛ばす
雑菌の繁殖を防ぐため、枕に溜まった湿気を飛ばしておくことも黄ばみ対策の一環だ。定期的に風通しのよい場所に干すようにしよう。
結論
枕の黄ばみは、適切なタイミング(放置しすぎない)とやり方でお手入れをすればキレイに落とせることが多い。洗濯表示を確認してから、紹介したような方法で洗濯しよう。頑固な黄ばみは酸素系漂白剤がおすすめだ。黄ばみを落とすと同時に、予防するための対策も講じておこう。
(参考文献)