オキシクリーンで換気扇をキレイに！気になる方法や注意点を解説

換気扇の油汚れを落とすには、酸素系漂白剤のオキシクリーンが効果的だ。ここでは、酸素系漂白剤のオキシクリーンが換気扇の油汚れに有効な理由や、オキシクリーンの種類を説明する。

オキシクリーンは粉末の酸素系漂白剤のことだ。過炭酸ナトリウムが主成分で、お湯に溶かすと酸素を発生させる。その酸素の泡が油汚れを溶かしたり分解したりする働きを持っている。そのため、換気扇の油汚れを落とすのに効果的だ。

オキシクリーンには、日本製とアメリカ製の2種類がある。両者の違いは、界面活性剤と香料が入っているかどうかだけだ。洗浄力に大きな違いはないが、界面活性剤と香料の入っていない日本製は、すすぎやすく環境への影響が少ないのが特徴だ。

オキシクリーンは主に以下の用途で使用できる。

・キッチンの油汚れを落とすとき
・お風呂のぬめり汚れを落とすとき
・衣類の黒ずみなどを落としたいとき

換気扇の油汚れに効果的なのはもちろんのこと、お風呂のぬめり汚れや衣類の黒ずみ落としにも有効だ。そのため、オキシクリーンがひとつあれば、家中の汚れ落としに重宝するといえるだろう。

換気扇の油汚れをキレイに落とすには、オキシクリーン溶液へのつけ置きがおすすめだ。つけ置きをすれば、換気扇についた頑固な汚れも落とせるようになる。ここでは、オキシクリーン溶液へのつけ置きで換気扇汚れを落とす方法を紹介する。

・オキシクリーン
・ゴム手袋
・スポンジ
・40～60度のお湯
・ドライバー

1．換気扇を取り外す
2．シンクにお湯をためて換気扇を浸す
3．2にオキシクリーンをスプーン1～2杯入れて溶かす
4．1～2時間放置する
5．換気扇に残っている汚れをこすり洗いする
6．換気扇を乾かす
7．換気扇をもとの状態に戻す

シンクの中に40～50度のお湯をためて、換気扇を浸そう。シンクの栓がないときは、水を入れたビニール袋を縛って排水溝の中に入れれば栓の代わりになる。オキシクリーンは水1リットルに対して1～2杯目安に入れるとよいだろう。

つけ置きは最大6時間までOKだ。1～2時間つけ置きをしても汚れが落ちない場合は、汚れの状態を確認しながら、つけ置き時間を調整しよう。長すぎると換気扇を傷つけてしまう可能性があるので、注意してほしい。

換気扇の素材によってはオキシクリーンが使えない場合もある。ここでは、オキシクリーンを使えない素材や使用上の注意点を紹介する。

オキシクリーンを使えない素材は以下の通りだ。

・ステンレス以外の金属
・塗装が剥げているもの

ステンレス以外の金属にオキシクリーンを使うと、化学反応を起こして変色する可能性がある。換気扇にオキシクリーンを使う際は、あらかじめ取り扱い説明書などで換気扇の素材を確認しておくとよいだろう。また、塗装が剥げているものに使用すると、隙間からオキシクリーンが入りこんで塗装を剥がしてしまうこともある。使用する際は、十分注意してほしい。

オキシクリーンを使う際の注意点は以下の通りだ。

・ゴム手袋をしっかり着用する
オキシクリーンは弱アルカリ性のため、何も着用せずに使うと手が荒れてしまう可能性がある。オキシクリーンを使う際は、ゴム手袋を必ず着用するようにしよう。

・密閉・密封保存をしない
オキシクリーンの成分には過炭酸ナトリウムが含まれている。この過炭酸ナトリウムが、容器の中で空気中の水分と反応すると過酸化水素が作り出されることもある。密閉したまま放置すると容器の破損につながる可能性がある。商品パッケージには小さな穴が開けられているが、別の容器に詰め替えて保管する際は、密閉・密封状態にならないよう、十分注意してほしい。