1. 種を残したまま詰める!

意外に思うかもしれないが、ピーマンの種を残したまま詰めると、肉がはがれ落ちないのだ。通常は取り除いてしまう種だが、食べても問題はないのだそうだ。
編集部でも試してみたところ、確かに肉がはがれることなく焼けた。
食べてみても、種やワタは気にならず、苦味を感じることもなかった。
2. 「種とワタは特に苦い」は間違い!?

種やワタを取るのは苦味があると思われているからだが、種やワタに多く含まれているのは、「ピラジン」という香り成分。
このピラジンに、ピーマンがもつ「クエルシトリン」という渋み成分が結合すると、苦味が出るということが研究からわかったのだ。
クエルシトリンは油にとけやすい性質があることから、料理する前に油通しをするのがおすすめ。
3. 種やワタに含まれる栄養

ピーマンのワタには「ピラジン」という香り成分が多く含まれていると紹介したが、実は血行を促進するという働きがあるのだ。
また、ワタには「カプシエイト」という成分が、果肉よりも多量に含まれている。
唐辛子に含まれている「カプサイシン」と同じく、発汗作用があり、血行をよくする働きがあるため、冷え性の改善やダイエットにも効果が期待できる。
結論
ここまでお伝えしてきたように、ピーマンの種やワタには、あまり知られていない効果がある。
野菜の皮や種は、料理の段階で捨ててしまうことが一般的だが、このような働きがある場合が往々にしてあるのだ。これからは、見栄えや食感にとらわれず、食べられる部分は積極的に摂取したい。