1. ネジ穴のつぶれが軽度なら輪ゴムや滑り止め液を使う

ネジの穴がつぶれそうなのを見つけたら、いったん作業の手を止めよう。早い段階であればネジとドライバーの間に幅広タイプのゴムを挟み、摩擦を利用してゆっくり回しながらしめる。また、ネジ穴専用の滑り止め液なども売られているので、サイズの違うドライバーを使用するときや、材質が固いものにネジを使用する際にも役に立つだろう。
2. ネジ頭がつかめる場合はペンチを使って回す

ネジ頭がつかめるほど出ていれば、ペンチやプライヤーなどの工具で回すことが可能だ。工具でネジを垂直に挟み、ゆっくりと回しながらしめる。ネジ穴がつぶれる原因のひとつは「カムアウト」と呼ばれ、回す際にドライバーの先端が浮き上がってしまうのだ。ネジを回す際は垂直にドライバーを差し込み、7割の力加減で押し付けながら回していくことを心がけよう。
3. ネジ穴が完全につぶれたときはネジ穴を復活させる

完全にネジ穴がつぶれてしまったときは、ネジ穴を復活させる必要がある。電動ドライバーがあれば専用のビットで簡単にネジを取り出すことが可能だ。電動以外にもネジ外し用のビットを使用し、ハンマーでたたきながら新たな溝を作ることで、ネジをゆるませて取り出す方法などもある。
結論
輪ゴムから専用の工具まで、ネジ穴に関する困ったときの対処法を紹介した。DIYブームで、専用工具も手に届きやすい値段で売られているものも多い。これまであきらめていたネジの修復や、お家時間を楽しむDIYの際には、もしもに備えて対処法を覚えておいていただきたい。