1. ナツメグは高カロリー。しかし、一度に使う量は少なめ

ナツメグは100gあたり559kcalと、ほかのスパイスと比べても高カロリーだ。ナツメグはニクズク科の木になる実の種の中身で、木が育つだけの栄養がぎっしり詰まっている。高カロリーとはいえ、スパイスとして使うのは多くても数g程度なので気にするほどではない。
2. ナツメグに詰まった栄養と効能

カロリーだけではなく栄養も豊富なナツメグ。美味しさだけではなく健康にも嬉しい効果があるスパイスである。主な栄養素は、ヘモグロビンに必要な鉄を運ぶ「銅」、消化や発汗を促す「ピネン」、さらに口臭の予防効果が期待できる「オイゲノール」だ。とくにピネンは胃腸の調子を整える効果も期待できるので、夏バテで食欲が出ないときにうってつけの栄養素である。
3. ナツメグの摂り過ぎには要注意!

さまざまな効果が期待できるナツメグだが、ナツメグに含まれるミリスチシンは中毒症状を引き起こす可能性がある。たとえば肉1kgであれば、0.2〜0.5gが適量だ。子どもや妊娠中の女性は、少量でも身体に悪い影響が出ることがあるので、十分に注意しよう。
結論
ナツメグは適量を守れば健康にもよいスパイスであることが分かった。肉の臭み消しに重宝するので、ハンバーグを作るときに使うのがおすすめだ。ちなみに、ナツメグの元であるニクズク科の木の種皮は、メースという別のスパイスとして使われているという豆知識もあるので、覚えておくとよいだろう。