1. LED電球の寿命は何時間?何年?実際のLED電球の寿命は思いのほか短い?

LED電球の寿命は40,000~50,000時間とされており、年数にすると単純計算で10年を超える。
LED電球には、電気を流すと発光する半導体が使用されている。白熱電球のようなフィラメントを使用しないLED電球は劣化しにくいため、理論上は寿命が長く設定されているのだ。
しかし、これらの数字はあくまで理論上のものであり、想定される時間を待たずして使えなくなることは大いにある。
2. LED電球が想定よりも早く寿命を迎えてしまう理由

LED電球が早々に寿命を迎えてしまう理由はさまざまあるが、もっとも大きな理由として考えられるのが「熱」だ。実はLED電球は熱に強くない。明るい光が要求されればされるほど温度が上がり、とくに電源回路がダメージを受けて不具合の原因となることがある。
また、最近の照明器具は明るさを調節できるものも多いが、その場合は調光器対応タイプのLED電球を使わないと寿命に影響を与えるのだ。
さらに、湿度が寿命に影響を与えることもわかっている。湿気が多い場所でLED電球を使用する場合は、寿命が縮まると思っておこう。
3. LED電球の点滅が気になったら眼精疲労を招く前に買い替えを

LED電球には、電流を交流から直流へ変換するための整流器が用いられている。この整流器が不具合を起こすとLED電球が点滅することがある。
少しでも点滅が気になるときは、メーカー保証を確認するとともに、それでも解決しなければ買い替えを検討しよう。なぜなら、点滅するLED電球の下で長時間過ごしていると、眼精疲労を招くおそれがあるからだ。人によっては頭痛や吐き気といった症状が発症する可能性があるため、さらに深刻になる。
結論
長寿命が謳い文句のLED電球だが、使用する環境や照明器具次第では想定よりも早く寿命を迎えることがある。安くはないだけに、照明器具との適合性を見極めつつ、熱や湿気対策をしてできるだけ長く使おう。点滅が見られたら、眼精疲労を招く前に買い替えをおすすめする。