1. なぜお彼岸は春と秋にあるの?

お彼岸とは、本来は悟りの境地に近づくために修行する期間のことだ。春分の日と秋分の日の前後7日間、年に2度行われる。お彼岸期間中は、亡くなった人に思いを馳せ、仏壇やお墓をきれいにする。その一環で、お墓参りを行うのが一般的だ。仏教において真西は極楽浄土がある場所だという説がある。春分の日と秋分の日は、太陽が真東から昇って真西に沈むので、太陽が極楽浄土に向かう日と考えられ、その前後がお彼岸となったそうだ。
2. お彼岸のお墓参りでの服装と持ち物

お墓参りに行くときは、雑巾やバケツなどの掃除用具、ライター、ロウソク、お線香、供花、お供え物(故人が好きだった食べ物や飲み物)を持っていく。通常は普段着で構わないが、「彼岸会(ひがんえ)」と呼ばれるお寺の法要に参加する場合は、黒やグレーなど地味な服を着用し、数珠やお布施を持参しよう。
3. お彼岸のお墓参りの手順

お彼岸におけるお墓参りの手順は次の通りだ。
- 寺院内の墓地の場合は、本堂をお参りし後、お墓に向かう。
- 墓前で合掌した後、お墓の掃除を始める。お墓の周りの落ち葉などを集め、墓石に水をかけながら雑巾やスポンジで拭く。
- 掃除が終わったら、最後にキレイな水を墓石にかけて清める。
- 花立に供花を生け、水鉢に水を入れる。お供え物も掃除が終わってから置く。
- お線香をつけ、合掌する。
- 供花以外のものは持ち帰る。
結論
お彼岸について、由来やお墓参りの作法などを紹介してきた。夏のお盆に比べると、お彼岸は何をしたらよいのかわからないという人が多いかもしれない。お彼岸の1週間は故人を思ったり、自分を振り返ったりする機会にしよう。