1. 包丁に付着する生肉の細菌やウイルスに気をつけよう

食材にじかに触れる包丁は、多くの細菌やウイルスが付着し、時間が経つと汚染されていく。
とくに危険性が高い生肉の細菌には、次のような細菌やウイルスが挙げられるので紹介しよう。
- O-157
- O-111
- カンピロバクター
- ノロウイルス
O-157やO-111は5月から9月にかけての温かい時期に発生し、食中毒を引き起こす。とくに、生レバーは飲食店での提供が禁止されたほどO-157の危険度が高い。カンピロバクターは、鶏肉からの感染が多い。調理の際はしっかり加熱しよう。また、ノロウイルスへの感染は冬に多い。
食材ごとに包丁を分けることで、ほかの食品に細菌が移ることを防ぐことも大切だ。また、同様の意味でまな板も食材ごとに変えた方がいい。
2. 包丁の熱湯での除菌方法

具体的に包丁の消毒方法を紹介していこう。まず、調理した後、包丁は食器洗剤で洗うのが一般的だが、その後、さらに細菌を除去するためには熱湯での消毒が有効的だ。85度以上の熱湯で1分以上直接包丁にかける。もしくは、85度以上の熱湯を張ったものにつけておこう。
また、食器洗い乾燥機で包丁を洗うのも有効な手段だ。最近の食器洗い乾燥機は除菌効果があるものが多い。高温の温風が短時間で包丁を乾燥してくれて、清潔に保つことができる。
3. 包丁のアルコールでの除菌方法

もう一つ、熱湯のほかに包丁を除菌する方法としてはアルコールの使用がある。洗剤で洗った後に清潔なタオルやキッチンペーパーで水分を拭き取り、キッチン用アルコールスプレーを吹きかける。洗い流しは不要。
また、ハイターなど次亜塩素酸ナトリウムも有効だ。薄めた溶液に包丁を5分程度漬け置きすることで除菌もできる。目安は1Lに10ml。直接吹きかけて2分置いて洗い流してもよい。
結論
毎日使う包丁だからこそ、正しい除菌や消毒の方法を知っておきたいものだ。とくに、温度の関係で菌が繁殖しやすい夏季や冬季には念入りにしておいて損はない。正しく、清潔に包丁を保つことで食中毒から身を守ろう。