1. ナツメグの栄養

ナツメグはニクズク科の木の一種で、スパイスとしては種の中身を粉末にしたものが使われる。ほかのスパイスと比べるとかなり高カロリーで、100g当たりのカロリーは黒コショウ364kcal、とうがらし419kcalに対しナツメグは559kcalとなっている。また、栄養価も高くナツメグに多く含まれる銅は、ヘモグロビンに必要な鉄を運ぶ働きをするほか、骨の形成を助けるともいわれている。
2. ナツメグの効能

ナツメグに含まれているピネンは消化や発汗を促し、胃腸薬の成分としても使われる有機化合物だ。ほかにも腸内環境を整えたり、食欲を増進させたりといった働きがあるミリスチシンもナツメグには含まれている。胃腸が弱っているときなどは、ナツメグを料理に使ってみるのもいいだろう。
3. 摂り過ぎには注意

いくつもの効能を持つナツメグだが、過剰に摂取すると中毒症状を起こす危険性がある。だが、料理に使用する通常の量の10倍から30倍を一度に摂取しなければ、中毒症状は起こらないので神経質になる必要はない。適量を楽しむようにしよう。
結論
食材の臭み消しとして使われるナツメグは、栄養価も高く胃腸の働きを助ける効能もある。しかし、摂り過ぎは中毒症状を起こす原因になるため、通常の料理に使う量にとどめておこう。美味しく健康的に、楽しみながらいろいろな料理に使ってもらいたい。