1. 小麦粉につく虫とは?

小麦粉につく虫は、小麦粉をエサに生息する「シバンムシ」と「ダニ」であることが多い。シバンムシは小さな茶色い虫だ。成虫は体長が2mm~3mm程で、カナブンのような見た目の甲虫である。「タバコシバンムシ」は小麦粉のほかにも菓子類や香辛料、畳や漢方薬も食べる。ダニは厄介で、シバンムシに比べると白っぽく、小麦粉の中にいても見つけにくい。そのため気づかないうちに繁殖しているケースが多いのだ。ダニがついた小麦粉を摂取した場合、アレルギー症状を引き起こすリスクがあり危険である。ダニを抗原とするアレルギー疾患を持つ方はとくに注意が必要だ。
2. どこから来るのか?

小麦粉につく虫は非常に小さく、わずかな隙間から簡単に侵入してくる。シバンムシの侵入経路は窓や扉の隙間。畳やカーペット、寝具につくダニは室内に潜んでいる。開封後の袋の隙間から侵入するパターンが多いが、シバンムシに至っては紙袋やビニール袋を食いちぎることが可能だ。そのため、未開封の小麦粉にも虫がついている可能ではゼロではない。
3. 対策方法はあるのか?

小麦粉に虫がつくのを防ぐには、保存方法がポイントになる。比較的長期保存することが多い小麦粉は、密閉容器を用いて冷蔵保存すると虫の侵入・繁殖を予防できる。袋での保存を避け、密閉容器に入れ替えればシバンムシの侵入を妨げることができるし、低温保存すれば虫の繁殖を防げる。小麦粉は季節を問わず冷蔵保存し、月に1回は虫がついていないかチェックするよう心がけよう。
結論
小麦粉にはシバンムシやダニといった虫がつく。ダニがついた小麦粉を食べるとアナフィラキシーショックを起こす可能性もあるため、十分に注意してほしい。虫の侵入・繁殖を防ぐには、密閉容器に入れ替えて冷蔵保存することで大きな効果を期待できる。安心して小麦粉を使えるよう適切な保存方法を知っておこう。