1. 常夜鍋の名前の由来とは?

「常夜鍋」は、「じょうやなべ」「とこやなべ」と読み、名前の由来には諸説ある。代表的なものとして、毎日食べても飽きがこないことから、「常夜」の「鍋」と呼ばれるようになったという説がある。また、美食家として有名な北大路魯山人によると、常夜鍋は中国伝来で、「宵夜鍋」と表記して「じょうやなべ」と読ませている。
2. 基本の常夜鍋

常夜鍋の基本はシンプルで、豚肉とほうれん草のみで作る。鍋に昆布と日本酒を入れて煮立たせ、豚肉とほうれん草を入れれば完成だ。ただ決まったレシピというものはなく、アレンジしやすいのも特徴。ほうれん草のかわりに小松菜や白菜を入れたり、豚肉ではなく鶏肉や牛肉を使ったりするのもおすすめ。
3. 著名人の常夜鍋レシピ

料理家のケンタロウさんのレシピは、タレに大根おろし、醤油、いりごま、ごま油、オイスターソースを使うのが特徴だ。脚本家・作家として活躍した向田邦子さんは、編集者を自宅に招いて常夜鍋を振る舞ったという。にんにくとしょうがを鍋に入れ、醤油にレモンを加えたタレで食べるのが向田流だったとのこと。
結論
毎日食べても食べ飽きない常夜鍋。材料も作り方もシンプルなのがその理由のひとつだろう。またシンプルゆえに、アレンジしやすいのも魅力。材料やタレなどを工夫して、自分だけの常夜鍋を作ってみてはいかがだろうか。