1. 生食用牡蠣とは

鮮度がいい牡蠣が生食用。そう考えている人は多いかもしれない。実は生食用かどうかは鮮度で決まるわけではない。ひとつが漁獲海域で、指定された漁港で取られたものが生食用と認定される。また、条件指定の海域で獲れたものを浄化加工した場合も、生食用牡蠣として出荷される。ただし浄化すると旨味も一緒に出てしまうデメリットがある。
2. 加熱用牡蠣とは

加熱用牡蠣とは、生食用以外の牡蠣のことだ。つまり指定海域以外で漁獲され、浄化作業もしていない牡蠣のことを指す。こうした牡蠣は陸地に近い場合が多く、栄養源が豊富なため、身が大きくなることが多い。しかし陸地に近い分、細菌やウイルスの危険性があるため、加熱して食べる必要があるのだ。
3. 牡蠣はしっかり加熱が原則

加熱用の牡蠣はしっかり中まで熱を通すようにしよう。買ってきたらすぐに冷蔵庫に入れて、食中毒の危険性を避けること。生食用は買ったその日に食べてしまうのがいいだろう。生食用の牡蠣は身が小さいことが多いため、カキフライなどには向いていない。生食用と加熱用は料理に合わせて使い分けよう。
結論
生食用牡蠣と加熱用牡蠣は、鮮度ではなく、安全性に基づいて決められている。鮮度がよければ生食用というわけではないため、いくら新鮮でも加熱用牡蠣を生で食べるのはNGだ。食中毒が多い食材のため、正しい方法で食べるようにしよう。