「鬼は外！福は内！」の”正しいやり方”って知ってる？意外と知らない【節分に豆まきをする理由】とは

節分は毎年2月3日であり、豆まきや恵方巻を食べる風習があります。
もともと「節分」は季節の変わり目を意味し、立春・立夏・立秋・立冬の前日を指していました。
中でも立春は春の訪れを象徴する特別な日とされ、その前日の節分は、厄払いや災難除けの行事として重要視されてきました。

■豆まきが始まった理由
かつて、立春は新年の始まりとされていました。
そのため、立春の前日にあたる節分は、大晦日と同じように一年の締めくくりと考えられていました。
この日には、厄を祓う儀式として豆まきが行われるようになりました。

節分といえば大豆が一般的ですが、地域によっては落花生を使うこともあります。

雪が多い地域では、落花生がよく使われます。
雪の中に落ちても拾いやすいためです。

また、鹿児島県や宮崎県など落花生の産地では、落花生を使う習慣があります。
山形県では、銘菓の「でん六豆」を豆まきに用いる家庭もあるなど、地域によって使用する豆の種類が異なります。

■「鬼は外！福は内！」の意味
節分の掛け声「鬼は外！福は内！」には、鬼を外に追い払い、福を家に招き入れるという願いが込められています。
地域によって掛け声に少し違いがあるものの、基本的な意味は共通しています。

家の玄関や窓を開け、外に向かって「鬼は外！」と叫びながら豆をまきます。
鬼を追い払ったら、玄関や窓を閉めてから「福は内！」と家の中に豆をまきます。
鬼が再び戻らないよう、玄関や窓をしっかり閉めるのがポイントです。

豆まきの後、自分の年齢より1つ多い数の豆を食べるのが一般的です。
これは「年取り豆」と呼ばれ、新しい年の厄払いの意味があります。
ただし、地域によって食べる豆の数に違いがあるため、地元の習慣に合わせて行うといいでしょう。

節分の豆まきには、厄払いと新しい年への願いを込めた深い意味があります。
今年の節分は、家族で正しい豆まきを楽しんでみてはいかがでしょうか。