目次
1. 梅とは

梅はバラ科サクラ属の樹木になる実で、非常に強い酸味が特徴である。中国が原産で日本には平安時代に伝わったと言われている。
梅の品種
梅は品種により大きさや果肉の付き方や色などが異なる。現在栽培されている主な品種は次のとおりである。
■南高梅(なんこうばい)
和歌山県の代表的な品種。肉厚で柔らかく、様々な用途に使うことができる。
■古城梅(ごじろうめ)
青いダイヤとも言われる、最高級品の梅。
■白加賀梅(しらかがうめ)
関東でよく栽培されている品種。肉厚で、実の色は少し黄緑がかっている。
■小梅(甲州小梅など)
小粒の梅で、よくカリカリ梅などに加工される。
■南高梅(なんこうばい)
和歌山県の代表的な品種。肉厚で柔らかく、様々な用途に使うことができる。
■古城梅(ごじろうめ)
青いダイヤとも言われる、最高級品の梅。
■白加賀梅(しらかがうめ)
関東でよく栽培されている品種。肉厚で、実の色は少し黄緑がかっている。
■小梅(甲州小梅など)
小粒の梅で、よくカリカリ梅などに加工される。
梅の生産地と旬の時期
梅の生産地といえば、和歌山県が有名だ。日本で生産されている梅の約8割が和歌山県で生産されている。続いて群馬県、山梨県と続くが、生産量は和歌山が圧倒的である。
そして、旬の時期は非常に短い。品種によって多少の差はあるものの、大抵が5月から6月である。
スーパーやデパートでも出回る時期が限られているので、見つけたら購入しておくと良いだろう。
そして、旬の時期は非常に短い。品種によって多少の差はあるものの、大抵が5月から6月である。
スーパーやデパートでも出回る時期が限られているので、見つけたら購入しておくと良いだろう。
2. 梅に含まれる栄養素とその効果

梅は元々薬として重宝されていたと言われているが、それは様々な種類の有機酸をはじめ、様々な栄養素を含んでいるからだ。
梅に含まれる代表的な栄養素は次のとおりである。
梅に含まれる代表的な栄養素は次のとおりである。
有機酸
梅の独特なすっぱさは、クエン酸やリンゴ酸などの有機酸が豊富に含まれているためである。
これらの酸味成分が胃液の分泌を促進し、食欲増進に効果を発揮する。また、クエン酸は筋肉にたまった疲労物質である乳酸をエネルギーに変える働きがある。
これらの酸味成分が胃液の分泌を促進し、食欲増進に効果を発揮する。また、クエン酸は筋肉にたまった疲労物質である乳酸をエネルギーに変える働きがある。
ムメフラール
長時間煮詰めることで抽出される梅肉エキスに含まれる成分。血行改善効果が期待できる。
ビタミンE
抗酸化作用があり、老化や動脈硬化を引き起こす原因と言われてる過酸化脂質の抑制にも有効と言われている。
他にも梅に含まれている栄養成分としてカルシウムや鉄、ビタミンA、ビタミンCがあげられる。カリウムやマグネシウムなどのミネラルも含まれており、これらは生の梅よりも梅干しなど塩漬けにした状態のほうが豊富に摂取できる。
3. 用途に合わせた梅選び

梅は様々な形態に加工して摂取することが多い。
その加工方法ごとに適している梅の種類や状態が違うため、用途に適した梅を選ぶと良いだろう。
その加工方法ごとに適している梅の種類や状態が違うため、用途に適した梅を選ぶと良いだろう。
梅酒
一般的な梅酒を作る場合は、青梅(また熟していない梅)を使用する。
梅酒に使用する青梅は熟したものでも作ることが可能だが、傷がなく、張りがあって青々としているものが良いとされている。但し、梅酒を作る際の注意点として、使用するお酒は、アルコール度数20度以上のものとし、ご自分で飲むための作り方として参考にしてほしい。アルコール度数が20度未満のお酒で梅酒を作ることや、販売目的で自家製梅酒を作ることは、酒税法違反(※)となるため十分に注意してほしい。
梅酒に使用する青梅は熟したものでも作ることが可能だが、傷がなく、張りがあって青々としているものが良いとされている。但し、梅酒を作る際の注意点として、使用するお酒は、アルコール度数20度以上のものとし、ご自分で飲むための作り方として参考にしてほしい。アルコール度数が20度未満のお酒で梅酒を作ることや、販売目的で自家製梅酒を作ることは、酒税法違反(※)となるため十分に注意してほしい。
梅干し
梅干しには熟し始めのものを使うと良い。完熟のものでも良い。
完熟の梅の場合、木についたまま熟されたものがよいと言われている。
青梅の状態で収穫され、追熟により熟したものは香りが薄いためだ。
完熟の梅の場合、木についたまま熟されたものがよいと言われている。
青梅の状態で収穫され、追熟により熟したものは香りが薄いためだ。
梅シロップ・梅ジャム
梅シロップや梅ジャムは、梅酒と同じように青梅でも熟した梅でも作ることができる。
梅酒と同時に梅シロップや梅ジャムを作るのも良いだろう。
梅酒と同時に梅シロップや梅ジャムを作るのも良いだろう。
生食はNG
梅は生で食べることはできない。青梅に含まれるアミダクリンという成分が酵素により分解されると青酸を生み出し、中毒症状を起こす可能性があるからだ。
梅酒のようにアルコールで漬けたり、梅干しのように塩で漬けたり、また加熱するなど、加工をしなければ食べることはできないのだ。
梅酒のようにアルコールで漬けたり、梅干しのように塩で漬けたり、また加熱するなど、加工をしなければ食べることはできないのだ。
結論
梅には多くの有機酸が含まれ、体に良い効果が期待することができる。梅の出回る時期に梅の保存食を作り、年中の健康に役立ててみるのも良いのではないだろうか。