1. 抽出をやめるタイミングこそがコーヒーの美味しさの秘密

美味しいコーヒーを淹れるにはまず、コーヒーを少量の湯で蒸らす。その後、少しずつ湯を足してゆくのだが、最初の蒸らしがうまくいくと豆はふっくらと膨らみ、表面にわく泡はツヤツヤとした褐色になる。
そのまま膨らみがつぶれないよう湯を注ぎ続けていくと、次第に泡は白くなる。この白い泡の粒が大きくなってきたところで湯の注入は終了。素早くドリッパーをはずそう。この間、およそ2分程だろうか。これですっきりと美味しいコーヒーの出来上がりだ。
逆にこのタイミングでドリッパーをはずさず、置いたままだとどうなるか。湯で膨らんだ豆はしぼみながら、ダラダラと抽出は進む。白い泡も次第に落ちてゆき、その中に含まれる雑味(アク)までもが、カップに注がれていってしまう。
そのまま膨らみがつぶれないよう湯を注ぎ続けていくと、次第に泡は白くなる。この白い泡の粒が大きくなってきたところで湯の注入は終了。素早くドリッパーをはずそう。この間、およそ2分程だろうか。これですっきりと美味しいコーヒーの出来上がりだ。
逆にこのタイミングでドリッパーをはずさず、置いたままだとどうなるか。湯で膨らんだ豆はしぼみながら、ダラダラと抽出は進む。白い泡も次第に落ちてゆき、その中に含まれる雑味(アク)までもが、カップに注がれていってしまう。
2. コーヒーの泡の正体は二酸化炭素とアク

では、この泡の正体はいったい何なのだろうか。
答えは、湯を注ぐことによって豆の外へと押し出され、上部へ抜けて表面で泡になった二酸化炭素。そしてその中に含まれるアクは、もともとコーヒーが備える苦味や渋みなど、まずく感じられる成分だ。二酸化炭素に交じり、フィルターの中でぶくぶくと泡を立てるアクを実際に舐めてみると、舌の上にえぐい味が残るだろう。
したがって、紅茶や緑茶と異なり、コーヒーの最後の1滴はゴールデンドロップにあらず。落とさないのが基本的なルールなのだ。
香り高く、うまいコーヒーを淹れるカギ。それは、「ドリップ時に出る泡の状態を見極めること」にあるといえるだろう。
答えは、湯を注ぐことによって豆の外へと押し出され、上部へ抜けて表面で泡になった二酸化炭素。そしてその中に含まれるアクは、もともとコーヒーが備える苦味や渋みなど、まずく感じられる成分だ。二酸化炭素に交じり、フィルターの中でぶくぶくと泡を立てるアクを実際に舐めてみると、舌の上にえぐい味が残るだろう。
したがって、紅茶や緑茶と異なり、コーヒーの最後の1滴はゴールデンドロップにあらず。落とさないのが基本的なルールなのだ。
香り高く、うまいコーヒーを淹れるカギ。それは、「ドリップ時に出る泡の状態を見極めること」にあるといえるだろう。
結論
湯を注いだまま、つい放置しがちなドリップコーヒー。せっかく豆選びにもこだわるなら、飲み頃になった瞬間も慎重に見極めたい。静かな緊張から生まれる極上の味わいに、家族も「やっぱりお父さんが作るコーヒー美味しい」と、ほほ笑んでくれるに違いない。