1. 水溶性か脂溶性に分かれる野菜のビタミン

ビタミンCが豊富なキャベツにもやし。ビタミンAやDを含む人参などの緑黄色野菜。ビタミンB群を含む芋・豆類。ビタミンDを有すキノコ類。カリウム豊富な小松菜やニラなど、これら栄養価の高い野菜たちを組み合わせ自在に一緒に食せる野菜炒めは、手軽にできて栄養たっぷりな定番メニューだ。高温の油で炒めることで、緑黄色野菜がもつ脂溶性のビタミンA・D・E・Kなどの吸収は高まる。しかしながら一方、水溶性のビタミン類はどうかといえば、しんなり炒めれば炒めるほどビタミンCやB群、カリウムなども水分とともに流れ出してしまう。
2. 溶け出した栄養素を吸わせて、まるっといただき

野菜炒めをベチャッと水っぽくしないコツもある。強火で一気に炒めるとか、火が通った後に酒を一振りかけるとか、火が通りやすいように材料を均一にするとか...。けれどコンロの火力の都合などでけっこう難しく、野菜の歯ごたえが残る短時間の調理になりがち。それだと、体内での栄養素の吸収が若干落ちてしまうのだ。そこでフライパンに投入したいのが「春雨」だ。水分とともに流れた栄養素を全部吸収してくれるので、戻さずそのまま入れられる。食べやすい長さに切って、底にたまった野菜汁をすっかり吸わせて、まるっと食べることができるのだ。
結論
春雨のほか水溶き片栗粉でとろみをつけてもOK。ボリュームたっぷりで栄養価たっぷりの一皿を手早く作って家族で囲もう。ご飯の量は控えめでも、春雨のおかげで満足度は高い。