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【メロン】の種類と選び方 美味しい旬の食べ方編

【メロン】の種類と選び方 美味しい旬の食べ方編

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2019年11月 1日

昔はメロンといえば、病人への見舞いか何か特別なことをお願いする時のとっておきの手土産だった。今でも、ドラマでそんな場面を見かけることはあるだろう。昔ほどではないにしろ、今でもメロンは子供から大人までが、ある種、特別感を抱く果物だといえるだろう。そんな果物だからこそ、賢く見分け美味しく食べる知識を身につけていたいものだ。

  

1. 種類と旬:ネットメロン

メロンは、皮に網のある「ネットメロン」と、そうでない「ノーネットメロン」に大別される。

「ネットメロン」は、一般的に「マスクメロン」と呼ばれていて、ヨーロッパから日本に伝わってきたもの。果肉が黄緑色の系統と、オレンジ色の系統のものがある。以下にその中の代表的なものを紹介しよう。

【アールスフェボリット】
高級メロンとして温室内で栽培されることが多いメロン。果肉はきれいな黄緑色で柔らかく、みずみずしく香り高く爽やかな甘味がある。栽培過程で実を1株に付き1つに剪定することで、美味しさを凝縮。メロンの頭にT字型のツルが残ったまま販売される。ハウス栽培が主なので、特に旬はなく一年中出回る。

【アンデス】
マスクメロンより安価で買い求められる大衆的なメロンの代表格。果肉は緑色で締まっているので、熟してからも日持ちがする。庶民の味方という意味で「安心です」から「アンデス」と名付けられたという説があるが、真偽の程は定かでない。旬は初夏から夏。

【イバラキング】
その名からもわかる通り、茨城県のオリジナル品種。舌触りがなめらかで上品な甘さがある。5月〜6月頃が旬。

【肥後グリーン】
熊本県だけで生産されているメロン。緑色の果肉には果汁がたっぷり含まれ、マスクメロンにも負けない芳醇な香りと甘味がある。旬は5月〜6月。

【夕張キング】
毎年、出荷が始まると高額で競り落とされたことがニュースで報じられる「夕張メロン」。果肉は鮮やかなオレンジ色で、濃厚な甘味ととろける食感が人気の理由だ。6月〜7月が旬で、中元など贈答用としても人気が高い。

【ルピアレッド】
皮の網目が細かく、オレンジ色の果肉がしっかりしているメロン。5月〜11月まで長く出回る。日持ちがするのも、広く流通する理由だ。

2. 種類と旬:ノーネットメロン

皮に網目がない「ノーネットメロン」の中で、日本で最も古くから食されてきたのが「マクワウリ」だ。江戸時代が舞台の時代小説の中で、夏の庶民の食べ物として登場するのがこれ。井戸で冷たく冷やした「マクワウリ」は、暑い日に一服の涼を感じる日本人の楽しみだったのだ。

そんな「マクワウリ」だが、甘味が強い西洋系の「プリンスメロン」が出回るにつれ、徐々に栽培されなくなり、今ではあまりお目にかかれなくなった。

今、市場に出回っている主な「ノーネットメロン」は、以下である。

【プリンス】
ハウス栽培が主流のマスクメロンに対して、露地栽培が可能な身近なメロンとして生まれた。皮に網はないが、切ってみると中は黄緑色でマスクメロンのように果汁がたっぷり含まれている。2月頃から7月いっぱいくらいまでが旬。

【ホームランスター】
果肉は乳白色で、口当たりがなめらか。気温が高い中でも日持ちがするため、贈答品としての需要も多い。1月〜3月に多く出回る。

【キンショー】
皮は濃い黄色で、中はキレイな黄金色、一般のメロンに比べると少し細長いのが特徴。甘味はさっぱりとしていて、みずみずしい4月終わり頃から6月くらいが旬。

3. 選び方

手に持った時にずっしりとした重みがあるものの方が、中の果肉に果汁がたっぷり含まれている。

「ネットメロン」の場合は、網目が細かく、盛り上がっているものがオススメ。T字型のツルがついている場合は、ツルが太くしっかりしているものを選ぼう。なお、メロンは店頭に出回る時には、まだ完熟状態になっていないのが一般的だ。贈答品でもらった時も、すぐに食べられる状態ではないことが多い。

そこで、大事なのが食べ頃を見分けること。「切ってみたら、まだ中が硬かった」「中が熟し過ぎていて、発酵しているような匂いと味で、舌がピリピリした」など、がっかりすることのないよう、以下を心がけたい。

まず、皮を叩いてみる。カンカンという乾いた音がするものは、まだ少し熟し加減が少ない。ボンボンッと鈍いような感じの音がすれば、熟していると考えられる。次に、メロンのお尻の部分を指で押してみる。少しへこむくらい弾力のある柔らかさならばOK。最後に、お尻に鼻をつけてみる。フワーッと甘い香りが感じられるようなら、ちょうど食べ頃だ。

4. 旬の美味しい食べ方

何といっても、メロンは切ってそのまま食べるのが一番うまい。甘味が口の中で感じられるくらい、程よく冷えていた方がいいので、食べる2時間くらい前に冷蔵庫に入れるのがオススメだ。

果肉が赤いメロンが手に入ったら、生ハム、トマト、パプリカ、ブラックオリーブと合わせて、オリーブオイルと塩・こしょうを振って和えれば、ワインに合う「メロンのマリネサラダ」になる。夏の夕暮れ時、キリッと冷やした白ワインと一緒に、自宅でレストラン気分を味わっては。

結論

メロンは、食べ頃まで室温に置いておき追熟させることで、より美味しいく堪能することができる。購入してすぐに冷蔵庫に入れるのではなく、音と指の感触と匂いで食べ頃をチェック。一番おいしいタイミングを知ることが、旬の味を楽しむ極意と言えそうだ。
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  • 公開日:

    2017年8月14日

  • 更新日:

    2019年11月 1日

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