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皮にこそ価値がある!?しょうがの皮は薄く剥け

皮にこそ価値がある!?しょうがの皮は薄く剥け

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年4月19日

ゴツゴツして皮が剥きにくい薬味、しょうが。独特の香りと爽やかさで料理に大活躍してくれるが、見逃せないのが健康に役立つ有効成分だ。しょうがの有効成分を効率よく摂取する秘訣は皮の剥き方にある。このコラムでは皮を薄く剥く意味とコツをお伝えしよう。

  

1. しょうがには沢山の健康効果がある

まず初めにしょうがの健康効果をご紹介しよう。しょうがは主にその香りと辛い味に有効成分が含まれている。

香りの成分=精油

しょうがの爽やかな香りは「ジンギベレン」「ボルネオール」「ファルネセン」などなんと200~300種以上の成分で成り立っている。これらの芳香成分は「精油」としてしょうがに含まれており、健胃・保温・消炎・血圧低下作用などの効果がある。しょうがの香りだけでも吐き気が抑えられたり、食欲を抑えてダイエット効果の期待が出来る。

辛みの成分は体を温める

しょうがの辛み成分は「ジンゲロール」「ショウガオール」で、魚の臭みを消す消臭効果や抗菌作用、強力な殺菌力がある。また、血流改善や体を温める効果にも優れている。

生か加熱するかで効果が変わる

免疫活性や殺菌、抗炎症効果の高い「ジンゲロール」は生のままで摂取する方がよく、空気に触れると3分ほどで酸化してしまう。おろししょうがは食べる直前におろしたい。
ジンゲロールは加熱することで「ショウガオール」に変化する。ジンゲロールと比べて体を温める効果が強いため、冷え症改善には加熱するといいだろう。約60度加熱で成分は半々、約100度ではショウガオールの割合が多くなる。

2. 有効成分が皮に集中

様々な効果のあるしょうがの芳香成分は、辛み成分より摂取の仕方にコツが必要だ。

生しょうがは皮が命

辛み成分、そして香り成分は、ほとんどが皮の境目に集中している。しょうがの皮は大変薄く、普通に包丁で剥こうとするとほとんどの成分が失われてしまう。

特に芳香成分は繊細

しょうがの香りは切った瞬間やおろしたての物が一番鮮烈だ。これは、芳香成分の揮発性が高く、切ったらあっと言う間に失われていくからである。料理で加熱する場合はともかく、生のまま使う時はなるべくおろしたてを使おう。
ちいさな卓上おろし金などで食べる直前にすりおろす等の工夫をすれば、食卓もにぎやかになって一石二鳥だ。鍋物の時などは出来るだけ食卓で香りを楽しむようにするといいだろう。

3. スプーンが便利

新しょうがなら皮ごと食べても抵抗はないだろうが、やはり皮は少し気になる...そんな時は、スプーンを使って皮むきしてみよう。

スプーンが向いている理由

皮の直下に有効成分が集中しているため、包丁で剥いたらどうしても無駄が出る。ゴツゴツしているのでピーラーで薄く剥くことも難しい。しかし、しょうがの皮は非常に薄いため、スプーンで引っかくくらいでちょうどよく皮が剥けるのだ。

スプーンで皮を剥く方法

まずはなるべくきれいにしょうがを洗う。目立つ汚れがない部分は皮を剥かずそのまま使っても大丈夫だ。そして、口当たりが悪そうな皮の固い部分や汚れた部分だけ、スプーンでカリカリとこそげ落とそう。新鮮な物ほどあっという間に皮が剥ける。
包丁と違って手を切る心配もないため、子供たちのお手伝い作業にもピッタリだ。
おろししょうがなどで見た目が気になる時は皮をすべて剥くことが多いようだが、せっかく芳香成分を摂取するチャンスなので、見た目を気にしない時はなるべく薄皮ごと食べて頂きたい。

結論

生のしょうがが一番とは言え、毎度すりおろすのは手間かもしれない。乾燥したパウダータイプやチューブのものでも生より効果は薄れるが、ショウガオールの摂取は期待出来る。冷え症改善に積極的に取り入れよう。
スプーンでの皮剥きは薄く剥くのに最適だが農薬などの心配がある。使う前にしっかり洗ってペーパーナプキン等で残った汚れや水気を拭い取り、なるべく新鮮なうちに食べきるようにしよう。
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  • 公開日:

    2017年9月13日

  • 更新日:

    2021年4月19日

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