1. 大さじ1は何cc?小さじ1や1カップは?

さっそく、大さじ1や小さじ1、1カップがそれぞれ何ccなのかを見ていこう。
計量器の種類と分量(cc・ml)
- 大さじ1...15cc(ml)
- 小さじ1...5cc(ml)
- 1カップ...200cc(ml)
ちなみにccもmlも体積を表す単位だ。前者はcm(センチメートル)が基準、後者はL(リットル)が基準という違いはあるが、1cc=1mlなので覚えやすいだろう。大さじ1が何ccか分かっていれば、大さじが手元になくても小さじ3で同じ量になると計算できる。
なお、レシピが海外のものだった場合、大さじの大きさが異なる可能性があるためよく調べておこう。また、たとえば「50cc」と書いてある場合「大さじ3と小さじ1」を組み合わせて計量してもよいが、目盛り付きの計量カップを利用したほうが簡単に測れるのでそちらをおすすめする。
なお、レシピが海外のものだった場合、大さじの大きさが異なる可能性があるためよく調べておこう。また、たとえば「50cc」と書いてある場合「大さじ3と小さじ1」を組み合わせて計量してもよいが、目盛り付きの計量カップを利用したほうが簡単に測れるのでそちらをおすすめする。
2. 同じ大さじ1でも「重さ」は異なる

大さじ1や小さじ1が何ccかはお分かりいただけただろう。ここで注意したいのが重さだ。お伝えしたように、大さじ1・小さじ1・1カップなどの何ccとはあくまで体積を表すもので「g(グラム)」ではない。同じ大さじ1でも、計量するものによって重さが異なるため注意しよう。
小中学校で習うはずだが水1㏄は1gであり、ほかの素材は1gより多いことも少ないこともある。これを「比重」と呼ぶ。水を基準にして比較した場合の密度(体積あたりの重量)を表している。
小中学校で習うはずだが水1㏄は1gであり、ほかの素材は1gより多いことも少ないこともある。これを「比重」と呼ぶ。水を基準にして比較した場合の密度(体積あたりの重量)を表している。
いろいろな調味料の比重の例
- 酒や酢...大さじ1杯15g、小さじ1杯5g、1カップ200g
- 塩・しょうゆ・味噌・みりん...大さじ1杯18g、小さじ1杯6g、1カップ230g
- 砂糖(上白糖)・小麦粉...大さじ1杯9g、小さじ1杯3g、1カップ110g など
酒や酢は水とほぼ同じ、塩やしょうゆ、味噌やみりんは水よりも比重が大きい、砂糖や小麦粉などは水よりも比重が小さいということになる。暗記する必要はないが、何となく頭に入れておくとレシピがスムーズに理解できるようになるはずだ。
3. 大さじ1より曖昧な「ひとまわし」は何cc?

炒め物や和え物のレシピなどでは「しょうゆをひとまわし」というフレーズを見かけることがあるが、何ccなのか具体的なことが分からずに困ったという経験はないだろうか?これは何ccというものではなく「鍋の大きさや料理の量により変わる」という意味だ。料理に慣れてくると、美味しく仕上げるための妥当な表現と思えるようになるだろう。
ひとまわしの解釈の仕方
たとえば直径20センチ位の鍋であれば、その鍋の周囲に沿ってしょうゆ差しからひとまわしするといった具合だ。何ccになるかというと、ひとまわしする早さなどにもよるのであくまで目安だが大さじ1ほど、つまり15㏄程度になる。「ふたまわし」と書いてあれば、大さじ2(30㏄)程度だ。もちろん、しょうゆではなく塩や油を使う場合は同じひとまわしでも量は変化する。
家庭料理の場合は、家族構成やその日の献立などによって作る分量が変化することが多い。現在のレシピでは大さじ1・小さじ1・何ccと具体的な分量が書かれていることが多いが、ひとまわしといった表現を覚えておくと臨機応変に対応できるようになるだろう。
家庭料理の場合は、家族構成やその日の献立などによって作る分量が変化することが多い。現在のレシピでは大さじ1・小さじ1・何ccと具体的な分量が書かれていることが多いが、ひとまわしといった表現を覚えておくと臨機応変に対応できるようになるだろう。
4. 「少々」「ひとつまみ」「ひとつかみ」は何cc?

大さじ1や小さじ1、1カップなどのほかにもよく使われる言葉がある。主に塩加減を表す際に用いる少々・ひとつまみ・ひとつかみとった表現だ。せっかく大さじ1が何ccか解説してきたので、最後にこれらの分量についても触れておこう。
少々・ひとつまみ・ひとつかみの解釈の仕方
- 少々...人差し指と親指で軽くつまんだときの量で小さじ1/8くらいだ。料理の仕上げなどによく使われる。
- ひとつまみ...親指と人差し指、中指の3本でつまんだときの量で、小さじ1/5くらいだ。塩もみや炒め物などの調理過程でよく使われる。
- ひとつかみ...塩を片手で一握りしたときの量で、大さじ2くらいになる。パスタなどを茹でるときによく使われる。
ひとまわしと同じように明確に「何cc」といった基準はないが、おおよそこの分量を目安にするとよいだろう。
結論
大さじ1や小さじ1、1カップが何ccなのかを解説するとともに、ひとまわしや少々といった料理でよく使われる表現についても、その目安をお伝えしてきた。料理用語には独特の表現があるため、慣れるまでは「何cc?」「どれくらいの量?」と不安になることも多いかもしれない。だがおおよその分量を覚えてしまえば、便利な表現に思えるはずだ。ぜひ身につけて料理のスキルアップにつなげてほしい。