1. ゆでる場合

ほうれん草はアクが強いので、基本的には下ゆでしてから調理する。ゆでてから切る、定番のお浸しにする場合の束ね切りを紹介する。
① 根元に十字包丁を入れる
流水でよく洗ったら、根先のポチっと出た部分を切り落とし、平らになった根元に包丁を十字に入れる。包丁の刃に手がかかるように持ち、あご(刃の下部の角)を使って慎重に。根元は硬いが茎は柔らかいため、力の調整が難しい。手を切らないように注意する。
② 根元からゆでる
沸騰した湯に根元から入れ、さっとゆでて冷水にとる。
③ 束にして棒状にする
水を絞りながら4~5束を根元側と葉側が互い違いになるようにまとめて棒状にする。この時まきすで巻くと、水分が絞れて形が落ち着き切りやすい。
④ 約3~4cmに切りそろえる
まな板に置き根をカットしたら、3~4cmの長さに切りそろえる。切り口を上に向けて立ててザルなどに置いておくと、水っぽくなるのを防げる。
このまま器に盛って出汁割り醤油をかければお浸しに。あえ物や汁物にも使える。
このまま器に盛って出汁割り醤油をかければお浸しに。あえ物や汁物にも使える。
2. 炒める場合

基本的には下ゆでしてから炒めるが、ゆでずに炒めると、ほうれん草の本来の風味を楽しめる。
① 根元を中心によく洗う
うま味も栄養も豊富な根元も食べたい。ゆでる場合と同様に切り込みを入れ、流水で泥を落とすようによく洗う。
② 5~6cmの長さに切る
切りやすい量をまな板に置き、ザクザクと切っていく。根元は切り落とさない。
③ 炒める
フライパンにサラダ油を入れ強火で熱する。ほうれん草を入れてさっと炒めて油がまわったら、湯を加えて蓋をして10秒ほどしたら湯を切る。油を少し足し、水気を飛ばすように炒める。
3. 煮る場合

味噌汁やシチューの具として煮る場合も、1のように下ゆでしたものを使う。番外編として、細かくしたほうれん草を使ったカレーを紹介する。
① ゆでる
1の手順でゆで、冷水にとり水気を絞る。
② 細かくする
フードプロセッサーがあると便利。適当な長さに切ったほうれん草をフードプロセッサーにかけて細かくする。ない場合はみじん切りに。
③ カレーに入れる
お好みの方法でつくったカレーの最後に②のほうれん草を入れて少し煮る。本格的なインドカレーにもぜひ挑戦してみよう。
結論
根元に切り込みを入れる時だけ気をつければ、とくに難しい工程はない。ほうれん草がたくさん手に入った場合は、一度にゆでて冷凍しておけば、使いたい時にすぐ調理にかかれて便利なので、ぜひやってみてほしい。