1. 皮のむき方

意外と面倒くさいのが、皮むき。自己流でも特に問題はないが、早くきれいに剥くためのポイントを伝えよう。
① 外皮をむく
両手の親指の腹を使って、皮をこするようにしてむく。
② 鱗片をバラバラにする
根の部分を上に向けて、ポロポロと一片ずつバラバラにする。
③ 薄皮をむく
発芽葉と呼ばれる下部の固い部分を落す感じで包丁を入れて、そのまま皮をひっかけて薄皮をむく。
大量に使う時におすすめの裏技
大量に使う時は、ひとつひとつむくと時間がかかる。そんな時に使える裏技も紹介する。
- レンジで温める
1片ずつ分けたら、根元を切ってレンジで10秒ほど加熱。軽くつまむだけでツルンとむける。 - ボウルに入れて振る
同じ大きさのボウルを2つ用意。房ごとボウルに入れて、ボウルをかぶせて球状してひたすら振ると、むけている。
2. 炒め物や煮物の場合の切り方

炒め物や煮物に使える、基本的なスライスの方法を伝える。繊維を断ち切るように切ると香りがより出やすい。
まるい形状を活かす
薄皮をむき、繊維を断ち切るように横に薄切りにしていく。強すぎる香りが苦手な人は、真ん中の芯を楊枝などで取り除く。
縦に切ってから
薄皮をむいたら縦半分に切り、強すぎる香りが苦手な人は中心の芯を包丁の刃元で取り除く。繊維を断ち切るように薄切りにしていく。
揚げてサラダのトッピングにする場合やかつおのたたきなどの薬味にする場合など、にんにくをそのまま食べる時は、繊維に沿うように縦方向に薄切りにするとよい。
揚げてサラダのトッピングにする場合やかつおのたたきなどの薬味にする場合など、にんにくをそのまま食べる時は、繊維に沿うように縦方向に薄切りにするとよい。
3. 素早く香りを出したい場合の切り方

パスタソースやステーキ、中華炒めなど、素早くオイルや素材に香りを移したい時は、叩き潰すとよい。切るよりも手間がかからないので、時間がないときにも使える。
① 根元を切る
まな板ににんにくをのせて、包丁で根元の硬い部分を切り落とす。
② 包丁を平らに置く
まな板の自分に近い場所ににんにくを置き、その上に包丁を平らに刃が向こう側に向くように置く。利き手ではない方の手の側に柄がくるように。
③ 潰す
包丁の上に手を置き、ドンッと一気に体重をかけるようにして包丁を下に押す。
④ 皮をむく
にんにくが潰れたことで、皮も多少とれてきているので、指で簡単にはがせる。
4. みじん切り

にんにくは、細胞を壊すことで香りの元である成分が多く出る。炒め物やドレッシング、餃子など、香りをたっぷり活かしたい時はみじん切りにしよう。
① 芯をとる
薄皮をむき、縦半分に切ったら、芯を取り除く。
② 切れ込みを入れる
切り口を下にして置く。根元を残して縦に1~2mm幅程度の切れ込みを入れる。さらに包丁を寝かせて横にも3~4本切れ目を入れる。
③ 細かく切る
端から1~2mm幅で切っていく。
結論
にんにく調理のポイントは切り方だ。そして、焦がさないこと。焦げ臭により、せっかくのにんにくの香りが台無しになってしまう。高温になり過ぎないように温度に気をつけて、焦げそうになったら一度取り出しておくとよいだろう。