このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。

いつものご飯がもっと美味しく!?「おひつ」の歴史、効能とは

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

2017年10月 9日

「おひつ」をご存知だろうか?料亭などでほかほかのご飯を入れて運ばれる、蓋付きの入れ物である。一般家庭には必要ないと思われるかもしれないが、実はこのおひつが大変優秀なのだ。今回は、おひつの歴史や使い道などについて解説する。

1. いつから使われている?おひつの歴史

和食に欠かせないものと言えば、何といっても「米=ご飯」である。炊き立てのご飯を噛みしめるたび、日本人に産まれたことを幸福に感じる。そんなご飯だが、自宅ではどんな方法で炊いているだろう。ほとんどの家庭では保温機能付きの炊飯器を利用している。昭和30年頃に開発された電気炊飯器は年月の経過とともにどんどん改良され、便利な機能が増えただけでなく、お米をふっくらと美味しく炊き上げることが可能となった。しかし最近では、更なる美味しさを求めて土鍋を使ってご飯を炊く家庭も増えている。

電気炊飯器が産まれる前に、ご飯を炊くために使われていたものが「お釜」である。お釜はかまどの時代に活躍し、その時期は江戸時代から昭和30年頃までである。お釜で炊いたご飯は、炊きたてはふっくらして熱々だが、すぐに焦げ付き硬くなってしまう。そのために使われたのが、おひつである。持ち運びやすいという利点もあった。お釜でご飯を炊いた後はおひつに移して保存したのである。お釜が生まれたのは江戸時代だが、おひつの歴史はさらに古く、平安時代に誕生したと言われている。炊いたご飯を保温するための保温ジャーや電気炊飯器が発明された昭和30年頃まで活躍し、その後は一般家庭ではあまり使われなくなったが、最近になってその優秀さが見直されている。

2. 美味しく保存!おひつの魅力は効能にあり

お釜でご飯を炊いていた時代に活躍していたおひつ。では、なぜ今再び注目されているのだろうか。その理由は、おひつの持つパワーにある。おひつの魅力を大きくふたつに分けて説明する。

ご飯が美味しくなる

電気炊飯器は誕生以降改良に改良を重ねられ、機能も美味しさもグレードアップした。炊き立てのご飯はふっくらとして本当に美味しい。しかも、現代の電気炊飯器には保温機能も備わっており、炊きあがりから時間がたっても温かいご飯を食べることができる。こんなにも便利なのにも関わらず、なぜおひつが必要とされるのだろう?ひとつめの理由、それはおひつを使うことでご飯が美味しくなることだ。電気炊飯器の場合、どんなに機能性の高いものであっても、保温時間が長くなればご飯は温かいまま乾燥する。この時、ご飯の美味しさは湯気とともに逃げてしまう。しかし、おひつに入れたご飯は乾かない。もちろん冷めるが、もちもちのまま冷めるのである。これは、おひつが余分な水分を吸い取って必要になれば循環させるため、旨味を逃さないからだ。そのため、おひつの中で冷めたご飯をレンジなどで温め直しても、これまた驚くほどに美味しいのである。

節電につながる

おひつの魅力ふたつめは、電気炊飯器の保温機能を使わない分、節電につながるという点だ。保温の際の電気代は、正直それほど高いものではない。しかし、夕飯に合わせて炊きあがったご飯を翌朝まで保温する家庭は多く、それが毎日となればやはり家計への負担となる。土鍋を使ってご飯を炊く家庭だけでなく、電気炊飯器を使用する家庭にもおひつが浸透し始めたのはこのためだ。とは言っても、おひつ未経験者には不安な要素もあるかもしれない。しかし、おひつには天然の防腐効果もあり、手入れもそれほど面倒ではないと覚えておいてほしい。

3. おひつの種類

一般に「おひつ」と呼ばれるが、正式には「飯櫃(めしびつ)」と言う。「櫃(ひつ)」とはかぶせ蓋のついた箱を意味し、飯櫃のほかには米櫃(こめびつ)などが馴染みのある言葉だろう。「おはち」という呼び方もある。

近年注目されているおひつには様々な種類があり、それぞれに特徴がある。昔は木で作られたものが一般的であったが、現在ではどのようなものがあるのかをチェックしよう。
① 木のおひつ
ご飯が冷めても硬くなりにくく、長時間美味しさを保つことができる。余計な水分を木が吸収し、足りなくなったら加湿する優れもの。木の香りもまた魅力のひとつ。何よりも天然素材から作られているという安心感がある。材料にはさわらや秋田杉などが使われている。
② セラミックのおひつ
陶器製のおひつは、そのまま電子レンジで温め直すことができる。蒸し器としても使えるものや蓋がガラス製で中が見えるものなどもあり、現代のおひつにピッタリの素材である。
③ プラスチックのおひつ
プラスチックの良いところは、何といっても壊れにくいところである。落としたりぶつけたりしても壊れることはまずない。手入れのしやすさも魅力だ。保温性や雰囲気は木製や陶器製には劣るが、おひつデビューには最適かもれない。

結論

おひつについて解説した。なかなか馴染みのないおひつだが、美味しいご飯を更に美味しく食べられるのなら...とこれを読んで欲しくなった人も多いはず。これを機におひつ生活を始めてみてはいかがだろう。ちなみに、おひつと酢飯を作る桶は似ているが別物である。おひつは保温を考えて作られているが、寿司桶は余分な水分を飛ばす構造になっている。蓋の有無だけでなく深さも異なるということを豆知識として覚えておいてほしい。
\この記事をシェアする/    
\この記事をシェアする/    
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

おすすめ記事

ページトップへ ページトップへ