1. ポイントはビタミンB1

夏バテ気味の時にぜひ摂りたい栄養素が「ビタミンB群」。中でも「ビタミンB1」には、炭水化物に含まれる糖質をエネルギーに変える他、老廃物の代謝を促し疲労を回復する働きもある。水に溶けやすい性質のため、汗をたくさんかく夏は不足しがちになる。暑さが残るこの時期には積極的に摂りたい成分だ。
豚肉やハムなどの肉類や大豆製品、うなぎ、玄米などに多く含まれる。
豚肉やハムなどの肉類や大豆製品、うなぎ、玄米などに多く含まれる。
アリシンと組み合わせて吸収アップ
ビタミンB1の吸収を促す働きを持つのが、「アリシン」という辛味成分。ネギやニラ、にんにくなどに含まれる。このアリシンは、エネルギー代謝を高めてスタミナをアップさせる作用もあるため、とくにビタミンB1と組み合わせて摂りたい。
2. 鴨×ネギ

「ビタミンB1」×「アリシン」が夏バテにぴったりだとわかったところで、この最強コンビを美味しく摂取できる食材の組み合わせとレシピを紹介する。
まずひとつ目が、「鴨×ネギ」。鴨南蛮に鴨鍋、鴨料理と聞いて思い浮かべるメニューには、なるほどネギが使われている。中華料理の北京ダックだってそうだ。鴨肉はビタミンB1、B2などのビタミンB群の他鉄も多く含む、栄養価が高いのにとてもヘルシーで優秀なお肉。アリシンを含むネギと組み合わせることで、このビタミンB1の吸収が高まるというワケだ。
まずひとつ目が、「鴨×ネギ」。鴨南蛮に鴨鍋、鴨料理と聞いて思い浮かべるメニューには、なるほどネギが使われている。中華料理の北京ダックだってそうだ。鴨肉はビタミンB1、B2などのビタミンB群の他鉄も多く含む、栄養価が高いのにとてもヘルシーで優秀なお肉。アリシンを含むネギと組み合わせることで、このビタミンB1の吸収が高まるというワケだ。
鴨とネギの鉄板焼き
鴨肉を家で料理するのは、少々ハードルが高いと感じるかもしれない。が、美味しい鴨肉さえ手に入れば調理はとくに難しいことはない。とても簡単にできる鉄板焼きのレシピを紹介する。
① 合鴨を斜めそぎ切りに、ネギを2cmの厚さの斜め切りにする。
② フライパン(あれば鉄板)を中温に熱し、合鴨とネギを入れてさっと火を通す。鴨は少しレアくらいが美味しいので、火を通し過ぎないように注意。
あっさりとポン酢で、パラパラと塩を振って大根おろしをつけて、などお好みの味つけでいただこう。
① 合鴨を斜めそぎ切りに、ネギを2cmの厚さの斜め切りにする。
② フライパン(あれば鉄板)を中温に熱し、合鴨とネギを入れてさっと火を通す。鴨は少しレアくらいが美味しいので、火を通し過ぎないように注意。
あっさりとポン酢で、パラパラと塩を振って大根おろしをつけて、などお好みの味つけでいただこう。
3. 豚×ニラ

ビタミンB1を多く含む定番食材が「豚肉」。冷蔵庫や冷凍庫に今日も入っているかもしれない、食卓のおなじみの食材だ。これにぜひ組み合わせたいのが、「ニラ」。ビタミンB1の吸収を高めるアリシンの他、ニラ自身もビタミンB1、ビタミンB2を含む。さらには、貧血を予防する鉄分、イライラの鎮静に効果があるカルシウム、免疫力をアップさせるβ-カロテンなど豊富な栄養素を含む。
豚ニラ炒め
家にある調味料を使って今日から実践できそうな、豚×ニラのレシピを紹介する。油で炒めることでニラに含まれるβ-カロテンの吸収も高まる。
① 豚ロースの薄切り肉を食べやすい大きさに切る。玉ねぎを薄切りに、ニラを7cmくらいの長さに、にんにくを薄切りにする。
② フライパンに油とにんにくを入れ、弱火で香りを出す。
③ 豚肉を加えたら中~強火で炒める。
④ 玉ねぎを加えて火が通ったら、しょう油、みりん、砂糖を2:2:1の割合で加える。
⑤ 最後にニラを加え、サッと炒め合わせる。
ご飯が進みそうな甘辛味のスタミナ満点の炒めものが完成。食卓の定番レシピにどうぞ。
① 豚ロースの薄切り肉を食べやすい大きさに切る。玉ねぎを薄切りに、ニラを7cmくらいの長さに、にんにくを薄切りにする。
② フライパンに油とにんにくを入れ、弱火で香りを出す。
③ 豚肉を加えたら中~強火で炒める。
④ 玉ねぎを加えて火が通ったら、しょう油、みりん、砂糖を2:2:1の割合で加える。
⑤ 最後にニラを加え、サッと炒め合わせる。
ご飯が進みそうな甘辛味のスタミナ満点の炒めものが完成。食卓の定番レシピにどうぞ。
4. カレー×らっきょう

おすすめの組み合わせをもう一つ紹介する。「カレー×らっきょう」だ。カレーによく添えてあるらっきょうにもアリシンが多く含まれる。家のカレーで断トツ登場回数が多い「豚カレー」の付け合わせにぴったりなのだ。
暑くてもカレーならスルスル食べられるという人も多いはず。らっきょうを常備してカレーの時に一緒に食べるようにしよう。
暑くてもカレーならスルスル食べられるという人も多いはず。らっきょうを常備してカレーの時に一緒に食べるようにしよう。
結論
「ビタミンB1×アリシン」の料理を見ても、おなじみの組み合わせは、栄養面でも利にかなっていることが多いことがわかる。暑さで食欲がない時は、組み合わせを意識した料理で効率的に必要な栄養素を摂るように心がけよう。外食時にメニューを選ぶ際も、組み合わせを意識するといい。