1. サンドウィッチの種類

人気のサンドウィッチ
サンドウィッチは、トレンドが如実に現れる食べ物のひとつ。少し前まで人気を集めていた〝萌え断〟と呼ばれる用語、ご存知だろうか?これはInstagramのハッシュタグから火がついた言葉で、サンドウィッチの美しい断面のことを指す。その美しい断面を誇るのが、ビジュアル系サンドウィッチと呼ばれるジャンル。とにかく、ボリューム満点の具が特徴で、断面ありきの具材配置がユニーク。
断面の美しさ
〝萌え断〟はもちろんだが、普通のサンドウィッチでも断面を美しく仕上げるとぐっと美味しそうに見える。ただ、これ上手に切れれば美味しそうに見えるというわけでもない。断面を美しく仕上げるためには、具材の重ね方と切り方、両方に注意とテクニックが必要だ。
2. 上手な具材の重ね方

パンと具材の相性
まずは、パン選び。ハムやスライスチーズを挟むシンプルなサンドウィッチであれば、パンは薄めの10枚切りがベスト。対して、ボリュームのあるコロッケやとんかつ、前述のビジュアル系サンドウィッチのようにたくさんの具材を挟む場合は、やや厚めの8枚切りを用意するといいだろう。これは食べた時のバランス感にも関係するので、慎重に選びたい。
重ねる順番
適当に重ねるのは、NG。なんとなく重ねると水っぽさの原因になるうえ、切るときにも難儀するのだ。ハムやチーズなど、ナイフにくっつきやすい素材はパンの近くに、水が出やすい野菜などは真ん中になるように、重ねるのが基本。例えば、BLTサンドウィッチを作るとしよう。具材はベーコンとレタスとトマト。この場合、パンにマスタードとバターを塗り、まずはベーコン、次にレタス、その上にトマトを重ねる。それから、またレタスを重ね、ベーコン、パンで締めくくる。この工夫ひとつで、後々、ぐっと切りやすくなる上、美味しさが長持ちする。さらに中央に高さが出るように重ねると◎。
3. 上手な切り方

ラップでくるり
上手に重ねられたら、サンドウィッチをぐるりとラップで包もう。これは、乾燥を防ぐ上でも、この後に切る上でも欠かせない工程。ケチらずにぴっちりと包むのがポイントだ。そのままの状態で10分ほど、そのまま寝かせると具材とパンが馴染み、味もよく、より切りやすくなる。
パン切りナイフが吉
いざ、サンドウィッチをカットしていこう。用意するのは、切れ味のいいパン切りナイフ。普通のナイフでもよいのだが、どちらにせよ、よく切れるものをセレクトするのが鉄則だ。上記でラップに包んだサンドウィッチだが、ラップをはずしてカットするのはNG。ラップに包んだままの状態でカットするのが、正解だ。ラップで包まれたサンドウィッチは、ピンと張りのある状態のため、そのまま切ることでパンと具の全体にナイフの刃が当たり、上手に切ることができるのだ。一部だけに力がかかることも少ないので、潰れてしまう危険性も少ない。
ラップ術を活用
ラップで包んだまま切るテクニックは、サンドウィッチ以外にも活用できる。例えば、巻き寿司などがその例。海苔が取れてしまったり、剥がれてしまうこともない。盛り付けの際にラップを外せば、より美しいが、アウトドアなどに持って行く場合は、そのままでもいいかもしれない。
結論
サンドウィッチの基本の切り方をお届けしてきた。普通の食パン以外のサンドウィッチ、例えば、バゲットやベーグルなどを使用したものでもこの方法を使えば、上手に切ることができる。これからの行楽シーズン、サンドウィッチを持って、ハイキングやピクニックに行ってみてはいかがだろうか。