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オメガ9を含むオリーブオイル、加熱に強いって本当?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

2019年8月19日

オメガ9とはその高い健康効果から注目されている脂肪酸で、オリーブオイルに含まれることで知られている。今回はオメガ9の特徴や他の脂肪酸との違いなどについて詳しく解説する。健康や美容を意識している人やダイエット中の人に是非読んでいただきたい。

1. 脂質のはなし

近年、よく耳にするようになった"オメガ9"。正式には"オメガ9脂肪酸"と言い、不飽和脂肪酸のひとつである。ここでは「不飽和脂肪酸って何?」というレベルの人でも理解できるよう、わかりやすく説明する。

脂質は悪者?

タンパク質・糖質・脂質は我々の生命や活動に欠かせないエネルギー源であり、"3大栄養素"と呼ばれる。ダイエット中の人には悪者に思われがちな脂質や糖質は、生きていくために必要不可欠な栄養素なのである。中でも脂質は肥満と直結して考えられがちだが、過剰に摂取しなければ健康維持のために重要な働きをしている。

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸

脂質は"飽和脂肪酸"と"不飽和脂肪酸"の2種類に分けられる。この2種類の違いは、分子構造の中で炭素の二重結合があるか(不飽和脂肪酸)ないか(飽和脂肪酸)である。
  • 飽和脂肪酸
    動物性脂肪に多く含まれ、体内で合成可能である。過剰摂取によって健康被害のリスクがある。動物性脂肪、ヤシ油、ココナッツオイル、パーム油などに多く含まれる。
  • 不飽和脂肪酸
    植物性脂肪に多く含まれ、魚類から抽出されるものもある。血中コレステロール値を減らすなど健康効果が高い。オリーブ油、ごま油、コーン油などに多く含まれる。尚、次の項目で詳しく解説するが、不飽和脂肪酸は更に細かく分類される。

2. 不飽和脂肪酸のはなし

炭素の二重結合がある不飽和脂肪酸は、ひとつの二重結合を持つ"一価(単価)不飽和脂肪酸"とふたつ以上の"多価不飽和脂肪酸"とに更に分類される。

多価不飽和脂肪酸(オメガ3・オメガ6)

多価不飽和脂肪酸は体内で合成することができないため"必須脂肪酸"と呼ばれており、主成分によって2種類に分けられる。それぞれに含まれる主な脂肪酸の効果は以下の通りである。
① オメガ3脂肪酸(n-3系不飽和脂肪酸)
・α-リノレン酸:アレルギー疾患や高血圧予防の働きがあると言われている。ごま油やアマニ油に多く含まれる
・DHA:脳の働きを維持し、脂質の脂肪産生を抑制する働きがあると言われている。くじらやまぐろの脂身、さばなどに多く含まれる
・EPA:悪玉コレステロールを減少させ、血栓を予防。くじらやサバ、うなぎ、さけなどに多く含まれる
② オメガ6脂肪酸(n-6脂肪酸)
・リノール酸:血中コレステロールを低下、動脈硬化の予防する働きがある。ひまわり油やコーン油に多く含まれる
・γ-リノレン酸:血糖値や血圧の低下。母乳やからすみ、くじら、にしんなどに多く含まれる。
・アラキドン酸:免疫機能を整える。卵黄や豚レバーなどに多く含まれる。

一価(単価)不飽和脂肪酸(オメガ9)

一価不飽和脂肪酸は体内で作り出すことができ、オメガ9脂肪酸(n-9脂肪酸)と呼ばれる。オレイン酸・エイコセン酸・ミード酸・エルカ酸・ネルボン酸の5種類の脂肪酸を含む。中でももっとも注目されているのがオレイン酸である。オレイン酸は血液中の悪玉コレステロールを減らす働きを持ち、動脈硬化のリスクを低下させている。また、オレイン酸は酸化されにくく、ガンの原因となり得る過酸化脂質を作りにくくする。オリーブオイルのほか、キャノーラ油やナッツ系の油に多く含まれる。

3. オメガ9は熱に強い?

オリーブオイルなどに多く含まれる不飽和脂肪酸は、動物性脂質に多く含まれる飽和脂肪酸に比べて健康的と言える。しかし、油であることに変わりはなく、カロリーは高い。健康効果が高いとは言え、過剰摂取には注意が必要である。ところで、「オリーブオイルやオメガ9は加熱に強い」と聞いたことがないだろうか。ここからは、油の融点と加熱について解説する。

飽和脂肪酸

飽和脂肪酸を多く含む油(脂)をイメージしてほしい。肉の脂身やラード、ココナッツオイルなどだ。常温では固まっているものばかりであることに気づいただろうか。飽和脂肪酸は融点が高いため体内で固まりやすいため、血液をドロドロにして流れを悪くしてしまうだけでなく、悪玉コレステロールや中性脂肪の合成までも促進してしまう。過剰摂取によって動脈硬化や生活習慣病のリスクを高めてしまうのである。

不飽和脂肪酸

次に、不飽和脂肪酸を多く含むものを想像しよう。オリーブオイルにごま油、アマニ油、コーン油など、常温で溶けているものばかりである。オリーブオイルの融点は0~5℃、ごま油とアマニ油とコーン油の融点はどれも0℃以下である。人間の体温は36℃前後であり、不飽和脂肪酸が体内で固まることはないのだ。

オメガ9を含むオリーブオイルは加熱に強い?

油が空気に長時間触れたり加熱したりすると、酸化しやすくなる。酸化した油は毒性を持ち、味と臭いが悪化する。一般的に、不飽和脂肪酸を多く含む油は酸化しやすいと言われている。しかし、酸化しにくく加熱料理に向くオメガ9を多く含むオリーブオイルは例外である。ただし、オリーブオイルの性質によっては、150℃以上になるとトランス脂肪酸などの有害物質を作り出してしまうことがあるため、高品質のエクストラバージンオリーブオイルを選ぶと安心だ。

結論

健康効果が注目されるオメガ9について解説した。「油」や「脂」は、ダイエットや美容を気にする人にはネガティブな言葉と捉えがちが、実際は人間の体を作る上で非常に大切である。しかし、どの種類をどれだけ摂取するかによってはもちろん敵となってしまう。大切なのはバランス、3(飽和脂肪酸):4(オメガ9):3(オメガ3+6)を意識してほしい。
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