1. ささみの自己紹介

大人が食べたい肉No.1
ささみは、鶏肉の胸肉に近い部位。両手羽に1つずつあり、その形が笹の葉に似ていることから、ささみと名付けられた。脂肪が少なく、淡白な味わいが特徴。高タンパクで低カロリー、とにかくヘルシーなので、ダイエットしたい人にはもちろん、体の色々が気になり出した大人にもぜひ取り入れてもらいたい食材なのだ。
コスパもパーフェクト
さらにささみのすごいところは、とってもリーズナブルなところ。ブランド鶏のささみであっても、牛肉や豚肉に比べればはるかに安い。もも肉や胸肉と異なり、皮がなく、取り扱いがしやすいところも魅力のひとつだ。問題があるとすれば、脂肪分がほとんどないので、パサパサしやすいということぐらい。ここさえクリアすれば、デイリーの食卓にかなり役立ってくれる。
2. 上手な食べ方の基本

レンジで酒蒸し
ささみ調理の基本といえば、やっぱり酒蒸し。これは読んで字のごとく、ささみを酒でむす調理法。これさえマスターすれば、和え物などにいつでも手軽にささみを活用できる。まずは、最も簡単な電子レンジでの酒蒸しをご紹介しよう。耐熱容器にささみ3本を重ならないように並べる。酒大さじ3と塩小さじ1/2を振りかけ、ふんわりラップをして、レンジ600wで1分50秒〜2分加熱し、そのまま冷めるまで待つ。粗熱が取れたところで手で裂き、料理に使う。
フライパンで酒蒸し
もちろん、フライパンや鍋でも酒蒸しは可能。ささみを入れ、酒1/4カップ、塩1/2を入れ、蓋をし、中火にかける。煮立ったら、火を弱め、途中で上下をひっくり返し、5分ほど蒸し煮にする。火を止め、そのあとは電子レンジ同様、冷めるまでそのままにしておく。
汁の中で冷ます
パサパサを防ぐポイントは、汁の中で冷ますこと。汁の外に出してしまうと途端にパサついてしまうので、注意が必要だ。さらにこの汁は、ささみの美味しさたっぷりなので、ドレッシングに使ったり、お湯で割ってスープにしたり、と捨てずに、必ず活用してほしい。ちなみにささみは酒蒸しにしておけば、冷蔵庫で3〜4日は保存が可能。
3. 酒蒸し以外にパサパサしない食べ方

サクサクフリット
酒蒸し以外でオススメしたいのは、油で揚げるフリット。ささみのタンパクな味わいとサクサク衣の相性は抜群。さらに揚げ物にすることでこってり感が加わるので、ささみのあっさりとした味や食感が苦手という人にも◎。小麦粉大さじ3、片栗粉大さじ2、炭酸水50mlを混ぜ、衣を作る。ささみ5本は塩胡椒をたっぷりと振り、すりおろしたニンニク少々で下味をつける。衣にささみをくぐらせ、油で揚げ焼きにすれば、出来上がり。
塩麹焼き
塩麹をご存知だろうか。麹を発酵させて作る調味料で、肉の臭みやえぐみを消し、その分旨味を増してくれる。塩麹は、ささみをふっくら仕上げるのにも効果的。塩麹でマリネしたささみは、さっと焼くだけで美味しい。前述の通り、脂肪が少ないので、冷えてもふっくらしたまま。お弁当やサンドウィッチの具材にも向いている。
結論
高タンパクで低カロリー、大人を味方してくれる食材、ささみ。その基本の調理法とも呼べる酒蒸しを中心に、ささみを美味しく食べる方法を学んできた。まずは最も簡単な電子レンジでの酒蒸しにトライしてほしい。千切りにしたキュウリやもやしなどと和えるだけで、酒にもご飯にも美味しい一品に早変わりする。おためしあれ。