1. 水キムチの正体

韓国のおしんこ
水キムチをご存知だろうか?これは韓国でいうお新香。日本のぬか漬けのような存在で、家庭で日常的に食べられている。キムチといっても辛くないのが特徴でそのレシピは、家庭によって異なるようだ。
話題を集める所以
その水キムチが今、日本でも注目を集めている、その大きな理由となったのが水キムチの莫大な乳酸菌。昨今では、腸内を美しく保つことは、健康維持に大きな効果を果たすことがわかってきている。乳酸菌は、腸内環境を整えるのに欠くことのできない存在だ。腸まで届く乳酸菌を手軽に取れるとあらば、ぜひ取り入れたい!これが日本で話題を集めて敬意だ。
2. 乳酸菌倍増の秘密

発酵の力
そもそも水キムチには、なぜ乳酸菌が多く含まれるのか。その答えは、発酵にある。原理はぬか漬けと同じ。米のとぎ汁をベースにした漬け汁に野菜を浸す。野菜についている常在乳酸菌がとぎ汁を餌に繁殖する。これが発酵だ。このおかげで乳酸菌は、爆発的に増える。乳酸菌の量は、ぬか漬けの数倍にもなると言われている。
腸まで届く乳酸菌
水キムチの乳酸菌は、野菜のもつ常在乳酸菌をベースに増殖する。すなわち植物性の乳酸菌がたっぷり。これは、腸まで届く乳酸菌で、腸内環境を整えてくれるのはもちろん、生活習慣病の予防にも効果があると言われている。
野菜の栄養を倍増
野菜をそのまま食べるより、水キムチにすることで摂取できる乳酸菌の量は桁違いに多い。さらに作っておけば、2週間ほどは発酵の具合を楽しみながら、冷蔵庫で保存ができる。常備菜代わりにも最適だ。
3. 水キムチを作る

濃いめのとぎ汁
米のとぎ汁には、米ぬかなどが含まれている。これが乳酸菌や微生物の餌となり、繁殖を繰り返すことで、乳酸菌が爆発的に増えるということは前述の通り。なるべく、濃いめのとぎ汁を使うのが正解だ。一度水を張ったボールに米を入れ、さっとかき混ぜ、その水は捨てる。米をボールに戻入れ、よくとぎ、濃いとぎ汁を作る。白濁としたその汁こそ、水キムチに最適な濃度。
基本の作り方
水キムチは、キムチという名ではあるが、普通のキムチとは違い、作るのはとても簡単。前述の方法で取り出した米のとぎ汁500cc、塩小さじ2、砂糖小さじ1を鍋にかけ、沸騰したら火を止め、粗熱を取る。切りそろえた野菜と生姜の千切り、お好みでスライスしたニンニクやりんごを加え、かき混ぜてから、ラップをして室温で半日〜1日程度放置する。乳酸菌発酵によるほのかな酸味が感じられた出来上がり。清潔な保存用に入れて、冷蔵保存しよう。
汁まで美味しく
水キムチ、最大のポイントは、この汁。ここに多くの乳酸菌が含まれている。冷やして、汁ごと一緒にいただきたい。汁は酸味と甘みが複雑に折り重なって、なんとも言えない美味しさ。さらに野菜は、お好みのもの、なんでもOK。冷蔵庫の余った野菜をかき集めて作ってもとても美味しくできる。
結論
今回は、韓国のお新香、水キムチをご紹介してきた。水キムチの栄養価は、内外問わず、現在注目を集めている。手軽に乳酸菌と野菜が取れるのだから、いうまでもない。簡単なレシピで作ることができるので、挑戦してみてほしい。プチトマトを丸ごとつけるのもオススメだ。