1. 伝統的な干した食べ物

ふだんからお世話になっている食材も多い。日本の代表的な干した食べ物「乾物」を紹介する。
干ししいたけ
干ししいたけの戻し汁は、旨味たっぷり。干ししいたけは煮物や炊き込みご飯の出汁&具としても重宝する。
しいたけには、エルゴスチンという成分がたっぷり含まれている。このエルゴスチンは日光に当たるとビタミンDに変わる。干ししいたけのビタミンDは生のしいたけよりも多く、栄養価が大幅にアップする。
しいたけには、エルゴスチンという成分がたっぷり含まれている。このエルゴスチンは日光に当たるとビタミンDに変わる。干ししいたけのビタミンDは生のしいたけよりも多く、栄養価が大幅にアップする。
切り干し大根
ニンジンや油揚げとサッと炒めて煮た切り干し大根の煮物は常備菜の定番だ。切り干し大根は常備しておくと便利な乾物だ。
カルシウムやビタミンB1・B2、鉄分、食物繊維が豊富で、昔から日本の食卓にはなくてはならない存在だった。
カルシウムやビタミンB1・B2、鉄分、食物繊維が豊富で、昔から日本の食卓にはなくてはならない存在だった。
高野豆腐
ルーツは諸説あるが、そのひとつは高野山の宿坊という説。寒い夜に豆腐を放置しておいたら凍ってしまった。それを食べてみたところ美味しかったので、こうして保存するようになったという。
保存性の他、消化も良い高野豆腐。たんぱく質やビタミンE、ビタミンK、カルシウム、亜鉛、食物繊維などもたっぷり含まれる。
保存性の他、消化も良い高野豆腐。たんぱく質やビタミンE、ビタミンK、カルシウム、亜鉛、食物繊維などもたっぷり含まれる。
干し柿
日本が誇るドライフルーツ、干し柿。柿は栄養価が高く、日本人に愛されてきた果物のひとつ。干し柿は、非常食としての役割もあったようだ。
干すことで渋みのもとであるタンニンが不溶化し、渋味を感じなくなる。ビタミンAは生の2倍以上、食物繊維も豊富だ。
干すことで渋みのもとであるタンニンが不溶化し、渋味を感じなくなる。ビタミンAは生の2倍以上、食物繊維も豊富だ。
2. 干すと美味しくなる食材

干した食べ物は、家庭でも簡単に作ることができる。基本的には水分が少なめのもののほうが干すことに適している。
干すと美味しくなる野菜
大根
ニンジン
レンコン
プチトマト
カボチャ
サツマイモ
きのこ類 など
ニンジン
レンコン
プチトマト
カボチャ
サツマイモ
きのこ類 など
干すと美味しくなる果物
りんご
柿
パイナップル
レモン
オレンジ など
ドライフルーツとして良く売られているものなら、たいがい美味しくなる。
柿
パイナップル
レモン
オレンジ など
ドライフルーツとして良く売られているものなら、たいがい美味しくなる。
3. 干し野菜・ドライフルーツの作り方

干し野菜・ドライフルーツの作り方は、とても簡単。切って干すだけなので、家庭でも気軽に作ってみよう。野菜が余りそうな時などにも、保存がきくので便利だ。
干し野菜の作り方
<下ごしらえ>
- 大根・ニンジン・レンコンなど:きれいに洗い、皮のまま薄切りに。
- プチトマト:ヘタを取り、横半分に切って種を取り除きキッチンペーパーなどで水分を拭いて塩を振る。
- カボチャ・サツマイモなど:洗って皮のまま薄切りにする。
- きのこ類:汚れを取り除き、石づきを切り落として小房に分ける。
<干し方>
竹ザルや網、市販の干しネットなどに重ならないように並べて、陽当たりの良い、風通しの良い場所に干す。
竹ザルや網、市販の干しネットなどに重ならないように並べて、陽当たりの良い、風通しの良い場所に干す。
ドライフルーツの作り方
<下ごしらえ>
- りんご:皮つきのまま薄くスライスする。
- 柿:皮をむいて薄くスライスする。
- パイナップル:皮をむいて2mm~3mmにスライスする。
- レモン・オレンジ:皮つきのまま薄く輪切りにする。
<干し方>
野菜と同様、竹ザルや網、市販の干しネットなどに重ならないように並べて、陽当たりの良い、風通しの良い場所に干す。
野菜と同様、竹ザルや網、市販の干しネットなどに重ならないように並べて、陽当たりの良い、風通しの良い場所に干す。
結論
秋・冬の味覚には、干すと美味しくなる野菜や果物も多い。多めに手に入った時などは、ベランダなどで気軽に干し野菜・ドライフルーツを作ってみよう。凝縮した旨味のおかげで、料理の味もワンランクアップするはず。