このサイトは、画面を 
縦にしてご覧ください。
まずはおさえておきたい【たこ】の種類と選び方

まずはおさえておきたい【たこ】の種類と選び方

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2021年6月16日

海外ではあまり食べられないたこだが、日本では弥生時代から好まれていた。すしやたこ焼き、酢の物など家庭の食卓にもなじみが深く、世界の食用たこの半分以上を日本人が食べているという。そんな身近なたこの種類や選び方をおさえておこう。

  

1. 種類と旬

日本で主に食べられているのは、まだこ、いいだこ、みずだこ、やなぎだこがほとんどで、地域によって獲れるものが違う。まずは、この4種類のたこについて解説しよう。

【まだこ】
体長60cmほど。一般的に「たこ」といったら、まだこを指すが、近年は漁獲量が激減している。産卵期は6~9月。年中出回るが、冬~春の味がいいとされている。日本の南西部では干しダコを使った炊き込みご飯なども作られる。煮だこを薄く切った刺身や、じっくり煮込んだ煮込みも旨い。

【みずだこ】
世界最大のたこで、大きいものでは体長3m、重さが20kgにもなる。主に北海道で獲れ、水分が多いので柔らかい。最盛期は夏だが、初冬からが旨味を増す。酢だこの多くが、みずだこを利用して北海道で作られている。削ぎ切りにして1分ほど茹でて食べると美味。

【やなぎだこ】
北海道~三陸で獲れる、やや小ぶりのたこ。旬は秋から春。主に茹でた状態で流通し、酢の物などに使う。まだこよりも柔らかい。

【いいだこ】
体長10~20cm。小ぶりでぬめりが少なく、加熱しても硬くなりにくい。クセがなく、おでんや煮つけにもよく利用される。旬は冬から春。

2. 特産地

全国のたこの漁獲量を見ると、北海道がダントツの1位で、全体の56%。次いで兵庫7%と続く。以下は、青森、岩手、宮城、香川、福岡、長崎、熊本などで獲れるが、どの県も全体の2~3%であまり差がない。

漁獲量1位の北海道では、水揚げの70%をみずだこが占めている。みずだこは北海道の日本海側とオホーツク海側に多く生息している。北海道では刺身以外に、たこのしゃぶしゃぶも人気がある食べ方だ。一方、太平洋側ではやなぎだこがよく獲れ、たこ焼きやから揚げなどに利用されている。

3. 選び方

たこは生では白っぽいが、茹でると鮮やかな赤になる。スーパーなどで売られているものは茹でた状態のものが多い。色を見た時、暗っぽい赤い色で、ツヤがあるものが新鮮。赤い皮が剥けていないものを選びたい。
足は、先の方までしっかりと巻いてあるものが生きがいい証拠。また、オスとメスとでは足の見かけが若干違う。吸盤を見ると、吸盤の大きさがバラバラなのがオスで、揃っているのがメス。オスとメスで味に違いはないものの、メスの方が、より旨いといわれている。

種類によって大きさや食べ方が違うので、選び方が変わってくる。日本で獲れるたこの種類ごとに選び方をチェックしておこう。
  • まだこ
    生の場合は、全体にふっくらしていて、やせていないものを選ぼう。茹でたものは、身がピンと張っていて、やや硬いものがよい。
  • みずだこ
    大きいたこなので、足だけで売られている場合が多い。生の状態では、足をトントンと軽く叩いてみて、動くものが新鮮。また、見た目に透明感があるものが良いとされる。
  • やなぎだこ
    茹でた状態の場合、触ってみてハリがあるものがいい。白い部分が黄ばんでいないものを選ぼう。
  • いいだこ
    生の場合は、身が白っぽくなっていないものを。眼が澄んでいて、頭と足の間にある輪紋がくっきりしているものがオススメだ。

4. 旬の美味しい食べ方

たこは低糖質で低カロリー。腹持ちもいいので、メタボ世代には嬉しい食材だ。ここでは、たこをぶつ切りにしてトマトと和える簡単サラダを紹介するので、ぜひレパートリーに加えてほしい。

【たことトマトのサラダ】(2人分)
(1)茹でたたこ200gをぶつ切りにする。足の先の巻いてある部分は切り落とす。また、頭にある堅いクチの部分は、引っ張り出して取り除く。
(2) トマト小1個を、(1)のたこと同じくらいの大きさになるように角切りにする。
(3) 万能ねぎ4~5本を小口切りにする。
(4) たことトマトと万能ねぎをボウルに入れ、塩・こしょうで和えて味を調える。
(5) フライパンにオリーブ油大さじ3、にんにく1~2片のみじん切りを入れてから火をつける。
(6) 弱火で炒め、にんにくが色よくキツネ色になったら火を止める。
(7) 熱々のオリーブ油をにんにくごと(4)のボウルにかけ、よく混ぜて出来上がり。

結論

はるか弥生時代から食べられていたというたこは、日本全国に生息している。干しだこやしゃぶしゃぶ、たこ飯や煮つけなど、各地で様々な食べ方があり、日本の食生活には欠かせない存在だ。独特の弾力がある身は筋肉繊維で、脂肪分が少なく低カロリー。カルパッチョやソテーなど、オリーブオイルを利用した洋風メニューにトライして、オシャレなたこ料理で家族を驚かせてみてはどうだろう。
インフォメーションマークアイコンオリひとを楽しむための注意事項はこちら
  • 公開日:

    2018年1月11日

  • 更新日:

    2021年6月16日

この記事をシェアする      
  • Facebook
  • Twitter
  • Hatebu
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

人気記事一覧

急上昇
週間

新着記事一覧新着記事一覧