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鏡餅の由来とは?三種の神器が元!?

鏡餅の由来とは?三種の神器が元!?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2020年2月14日

お正月飾りの定番、鏡餅。二段に重なった餅の上にみかんという定番のスタイルは、なにが始まりだったのだろうか。そもそもなぜ鏡餅と呼ぶのだろうか。こどもに聞かれたら、サラッと答えられるように知っておこう。

  

1. 三種の神器が元⁉ 鏡餅

鏡餅の由来は、日本神話に登場する三種の神器だったとい説が有力だ。三種の神器とは天孫降臨の際に天照大神が瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に授けたとされ、歴代天皇が継承してきた宝物のこと。

八咫鏡→餅

丸い餅の由来は、「八咫鏡(やたのかがみ)」という大きな鏡。日本書紀では、天照大神が天岩屋戸に隠れた時に、石凝姥命(いしこりどめのみこと)が作ったものとされる。鏡餅の「鏡」の名前の由来にもなっている。また餅の丸に形には、「円満」という意味も込められている。

八尺瓊勾玉→ダイタイ(みかん)

上に載ったみかんの由来は、「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」という勾玉(まがたま)。八尺が勾玉の大きさを指すのか、結ぶ紐を指すのかはわかっていないようだ。岩戸隠れの時に玉祖命が作り、八咫鏡とともに木に掛けられたとされる。橙(だいだい)色のみかんには、子孫が代々(だいだい)続くようにという意味も込められている。

草薙剣→串柿

鏡と一緒に飾る串に指した干し柿の由来は、「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」という剣。古事記では「草那芸之大刀」と記される。須佐之男命(すさのおのみこと)が出雲で倒した八岐大蛇の尾から出てきたとされる。後に倭建命(やまとたけるのみこと)が譲り受けたと言い伝えられている。「八重垣剣(やえがきのつるぎ)」とも呼ばれ、この「八重垣」が「八つ柿の吊るし」となったともいわれている。実際は8個ではなく、10個の串柿が飾られることも多い。柿には、幸せや財産をかき(・・)寄せるという意味合いも込められている。

2. まわりの飾りの意味は?

最近はこれらを省いた簡素なものも多いが、鏡餅の周囲に置かれる飾りにもそれぞれ意味がある。

四方紅

台座と餅の間に敷かれる紙のこと。白一色の場合もあるが、本来は四方を紅で縁取ったもので、天地四方の紙を拝して災いを払い、一年の繁栄を祈願する意味がある。

裏白

餅の下に敷かれる植物のこと。葉が左右対称で対になっていることから、夫婦円満を意味している。葉が落ちずに新しい葉が出るため、一家が代々続いていくという縁起も担いでいる。

昆布

喜ぶの語呂合わせ。子生(こぶ)、こどもが生まれるという意味もある。

海老

腰が曲がるまで長生きできるようにという願いを込めたもの。

3. いつ飾っていつ仕舞う?

鏡餅を飾る時期についても知っておこう。
飾りはじめる時期は、一般的に12月28日が多いようだ。これより早くても問題はないが、遅くなるのは避けるべきといわれている。「8」といい数字が「末広がり」を意味して、縁起のいい数字とされているのも理由のひとつだ。

いつまで飾るのか、松の市である1月7日が終わった後、1月11日までにとされることが多い。ただし関西では1月20日だったり、京都や近隣の一部地域では1月4日だったりとマチマチな様子。鏡餅を下げて食べることを「鏡開き」といい、包丁ではなく木槌で叩いて開くことと縁起がいいとされている。

結論

なんとなく飾っていた鏡餅も、その意味を知るとより大事なものに思える。家族の健康と繁栄を願い、ずっと昔から代々続いてきたこの慣習をぜひこどもたちにも教えて、受け継いでいってもらいたいものだ。
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  • 公開日:

    2018年1月 3日

  • 更新日:

    2020年2月14日

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