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祝い箸の片方は神様用?意外と知らない普通の箸との違いを紹介!

祝い箸の片方は神様用?意外と知らない普通の箸との違いを紹介!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2020年12月22日

お正月や祝いの席などに使われることの多い「祝い箸」。一度は見たり使ったりしたことのある方も多いだろう。では、この祝い箸に込められた意味や正式な使い方があることをご存知だろうか。そこで今回は、祝いの席で雰囲気を乱したり恥をかいたりしないために、祝い箸についてご紹介しよう。

  

1. 祝い箸とは

祝い箸というのは、普通の箸とは異なり、先端と持ち手側の両方が先細りになっている丸箸のことだ。箸の長さは、一般的に約24cm (八寸)で末広がりになっている。これは「八」という数字は日本では末広がりで縁起がいいとされていることによる。丈夫で折れにくいことから、柳の木で作られていることが多い。

祝い箸は、通常むきだしの状態ではなく「寿」という文字や朱色や金色などのめでたい色が使われた箸袋に入っている。箸袋のデザインも様々な種類があるので、好みにあったものを選ぶことができる。

お正月が近づいてくると、スーパーなどでも目立つ場所に祝い箸が並べられるようだ。正月飾りなどのコーナーに置いてあることも多い。赤ちゃんのお食い初めなどで使う場合には、生後30日ごろのお宮参りの際に祝い箸を配る神社もある。

また祝い箸の別名として、「両口箸」や「柳箸」、「俵箸」、「太箸」、「はらみ箸」と呼ばれることもある。

2. 祝い箸の使い方

祝い箸の使い方には、ルールがある。といっても難しいものではなく、とてもシンプルなのでぜひ覚えておこう。まず、箸の中央付近を手で持って、箸の先から3㎝位までの部分を使用するということ。注意が必要なのは、箸の片側しか使ってはいけないということだ。

なぜなら、祝い箸の両端が細くなっているのは、片方は自分自身、もう片方は神様が食べるために使うものとされているからだ。神様と一緒に食事をするという意味があり、「神人共食」と呼ばれることもある。

例えばお正月には「年神様が来る」と考えられていて、神様と一緒に食事を食べることで一年の恩恵を授かるとされている。祝い箸の片方を取り箸として使っている人がいるが、これは基本的にはやってはいけないことだ。

3. 使い終わった祝い箸と処分の仕方

使い終わった祝い箸は、それぞれの名前を書いた箸袋に入れるようにしよう。おせちを食べる前の大晦日の日に、家長が箸袋にそれぞれの名前を書くのが正式なルールとされている。家族全員の名前と、お客様用のものには「上」と書く。ちなみに、取り箸用の箸には関東では「海山」、関西では「組重」と書く。

使い終わった後は自分で洗って、お正月の場合には松の内(元旦から1月7日)または三が日(元旦から1月3日)までは同じ箸を使う。使い捨てではないので注意したい。祝い箸は、おせち料理のいわれなどとも深く関わっている。ぜひ正しい使い方を覚えて、祝いの席を楽しみたい。

「使い終わった祝い箸は、ゴミとして処分している」という方もいるかもれないが、基本的には普通のゴミと一緒に捨ててはいけないことになっている。どんど焼きの時に正月飾りと一緒に燃やすのが、昔からの習わしだ。

どんど焼きとは、「小正月」にあたる1月15日に神社でお正月の飾りを集めて焼く儀式のことだ。15日に都合が悪く参加できない場合には、定められた期間内に神社に持っていくことで当日炊き上げてくれる場合もあるので調べておくようにしよう。もしどちらも難しい場合には、家の庭でお神酒と塩で土を清めてから火で焼くか、白い紙に塩で清めてから包み、他のゴミとは別にして可燃ごみに出すようにしたい。

結論

何となく存在は知っていても意味や正しい使い方は知らないことが多い「祝い箸」。大切な祝いの席には欠かせないアイテムのひとつなので、この機会にしっかりと覚えておくようにしよう。
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  • 公開日:

    2018年1月 1日

  • 更新日:

    2020年12月22日

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