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インドの健康調味料【ギ―】。バターから作られる不思議な魅力を紹介!

インドの健康調味料【ギ―】。バターから作られる不思議な魅力を紹介!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

鉛筆アイコン 2020年2月13日

話題の油、『ギー』をご存知だろうか?『ギー』はバターから作られる油のこと。これはインドなどで古くから使用されてきたもので、どうやらかなり良質な油らしい。今回は、そん『ギー』の基本を紐解きつつ、作り方までを指南していく。

  

1. ギーとは何か?

アーユルヴェーダとの深い繋がり

ギーは、インド大陸の伝統的医学であるアーユルヴェーダの世界で古くから珍重されてきた万能オイル。ちなみにアーユルヴェーダは、中国医学、ユナニ医学と並んで、世界三代伝統医学の1つとして広く知られている医学のこと。トリ・ドーシャと呼ばれる3つの要素のバランスが崩れると病気になると考えられている。

薬としてのギー

さらにギーは、アフリカやアジアの一部でも古くから愛用されてきたようだ。現在では食品として認識されているが、食用以外にも儀式に欠かせないオイルであり、薬用としての用途がある。傷の手当てや疲労回復、便秘解消など、その効果は多岐にわたり、薬のような存在として人々に使われてきた。

純粋な乳脂肪

そもそもギーの原料は牛やヤギなどの乳。そこから不純物を取り除き、純粋な油分だけを抽出して作られる。現在では、バターを利用して作られるのが一般的。水分、糖質、たんぱく質などを取り除いた状態なので、常温で長期保存が可能だ。

2. ギーのここがすごい

免疫機能の向上

ギーは、ブチル酸と呼ばれる栄養素が豊富。このブチル酸は、免疫機能に働きかけ、善玉菌を増やす働きがあるとされている。さらに、T細胞と呼ばれる免疫細胞の増加にもパワーを発揮するようだ。

豊富なビタミン

ギーには、脂溶性のビタミンが豊富に含まれている。特に多いとされているのが、ビタミンA、D、E。ビタミンAは、目や肌の健康に関わる栄養素。ビタミンEは、抗酸化作用があるとされ、老化を防いだり、生活習慣病の予防に効果が期待されている。ビタミンDは、血中のカルシウム濃度を保ち、丈夫な骨を作る効果があるとされている。

脂肪燃焼をサポート

バターというと高カロリーなイメージだが、ギーはバターからできているオイルなれど、脂肪燃焼に効果があるとされている。そのポイントになるのが、ギーに含まれる中鎖脂肪酸と短鎖脂肪酸、共役リノール酸。中鎖脂肪酸は、吸収されると速やかにエネルギー源になる脂肪酸のこと。また短鎖脂肪酸は、体脂肪になりにくいとされている。最後に共役リノール酸は、脂肪の分解や燃焼に不可欠な酵素に働きかけて、脂肪燃焼を促進すると言われている。

3. ギーの作り方と使い方

用意するもの

ギーは、家庭でも比較的簡単に作ることができる。材料は無塩バターだけ。300gのバターで出来上がりは、90%ほどの量、270gになる計算だ。あとは、鍋と出来上がったギーを入れる容器を用意するだけ。

作り方

鍋に無塩バターを入れて、弱火でじっくりと溶かす。混ぜる必要はない。放置しておくと表面に水分やたんぱく質などが混ざった泡が浮いてくる。そのまま放置しておくと、泡がだんだんと大きくなり始める。焦げそう、と思ったら、少し鍋を持ち上げたり、フライパンの上に鍋をのせたりして、火加減を調整しながら、引き続き温める。次に泡が細かくなり、アクのようなものが浮いてくる、そのアクが落ち着き、黄金色の美しい液体が見えてきたら、火を止め、キッチンペーパーを敷いたザルで濾す。これで出来上がり。

使い道

まずはパンに塗って食べてみるのがオススメ。さっぱりとした味わいは癖になるはず。近頃流行りのバターコーヒーにも◎。そのほかドレッシングにしたり、加熱調理に使ったり、使い道は自由自在。とはいえ、油なので使いすぎには注意が必要。適量を心がけて使おう。

結論

冷え固まると見た目はまるでバターと同じ。しかし保存は常温でOK。半年ほどで使い終わるのがベストだ。バターを凝縮した香りとさっぱりとした味わいは、癖になるはず。体にもいい油なので、ぜひ作ってみよう。
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  • 公開日:

    2018年1月30日

  • 更新日:

    2020年2月13日

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